今の時代に響く超絶エモーショナルな5曲

2020年7月20日 / 18:00

今の時代に響く超絶エモーショナルな5曲 (okmusic UP's)

雨が多い日が続きますね。2020年もあっ言う間に折り返し地点を通過したにもかかわらず、あまりというか、まったく実感が湧かないのが本音です。今なお新型コロナウイルスのニュースが絶えず、なかなかメンタルのバランスを保つのが大変ですけど、そういう時だからこそ、音楽からもらえるものは絶大だと思っています。常に自分のすぐ隣で鼓舞してくれたり、慰撫してくれるような音楽との出会いは一生の宝物と言えるでしょう。ここでは、いろんな意味で今の時代の空気に合う楽曲を選んでみました。
「100億年先のずっと先まで」(’20) /ハルカミライ

昨年12月にワンマンライヴを幕張メッセで行い、完全ソールドアウトにした八王子発の4人組。ライヴでは特大のシンガロングを巻き起こし、人気はうなぎ上り状態の彼ら。そして、今年7月に2ndアルバム『THE BAND STAR』を発表したが、これがまた素晴しい出来映えなのだ。特にこの曲は新たなチャレンジを盛り込んだ一曲で、ヴォーカルにエフェクトをかけたり、楽器の音色も雰囲気があり、壮大なスケール感を描いたサウンドに仕上がっている。また、曲名にも表れている通り、《いつか天使が舞い降りて迎えに来たって 写真の中まで輝くだろう》と歌詞もロマンチックな色合いを深めた内容。つい目先のことにとらわれがちになるが、大局的な視点で眺めることも時には大事なのではないか。この曲はそんな風に語りかけてくれるようにも感じる。
「感染源」(’20)/感覚ピエロ

●「感染源」(’20)/感覚ピエロ 今年4月に配信シングル「毒の根の音」をリリースした感覚ピエロ。全3曲入り作となっているが、その中身は今の時代を反映させた楽曲が揃っている。とりわけ、この曲は切迫感を帯びたサウンドで歌詞(言葉)に重きを置いたシリアスなメッセージ性を突きつけてくる。MVは井の頭線の改札を経て、明日の神話(岡本太郎・作)の壁画の前を通り、スクランブル交差点、センター街と淡々と渋谷のリアルな日常を切り取っていく映像だ。マスクをした人々と行き違う中で、あなたはどんなことを思うのだろうか? 《周りが全員ウイルスに見えてくる でも1番犯されてしまったのはその脳内なんじゃないですか》という鋭い歌詞が胸に突き刺さる。これは感覚ピエロなりのラブソングと言えるだろう。
「ダディ・ダーリン」(’16) /G-FREAK FACTORY

今年、NHK『The Covers』に群馬発のG-FREAK FACTORYが初出演し、アコースティックにてこの曲を披露した。楽曲自体は16年4月にリリースされた4thシングル表題曲で、茂木洋晃(Vo)がお爺ちゃんに捧げたナンバーだ。アニメーションで作られたMVも印象的で、大気汚染によりガスマスクした人々が街を闊歩する描写もあり…まさに今のコロナ禍の状況ともリンクする部分も見受けられる。今やバンドの代表曲であり、ライヴでは多くの人々の感動を誘う一曲だ。時代は変われど、生きるための活力を注入してくれる彼らの楽曲には常にエネルギーをもらえる。
「Better Days」(’20)/NOISEMAKER

札幌で結成された4人組、NOISEMAKERが7月に7thミニアルバム『H.U.E.』を発表。今作のレコーディングはコロナの影響も少なからず受けたようで、歌詞やサウンドに反映させたパートもあるようだ。オーケストラ、アコギなど新たなテイストも盛り込み、この曲も冒頭からゴスペル風コーラスで幕を開ける斬新な曲調になっている。聴いているとカラフルな明るさを感じ、歌詞を含めてポジティブなヴァイブスに包まれるような高揚感がある。《Gonna make my better days》(訳詞:この日々は 良くなっていく)という確信に満ちた歌詞からは希望の光を感じられることだろう。
「July Morning(七月の朝)」(’71)/Uriah Heep

最後はある意味ベタと言えなくもないが、この季節にぴったりの美しいバラードを紹介したい。今なお現役バリバリで活動しているブリティッシュハードロックの雄、ユーライア・ヒープの3rdアルバム『LOOK AT YOURSELF(邦題:対自核)』(71年発表)に収録された楽曲。デヴィッド・バイロン(Vo)の情感豊かなヴォーカル、ケン・ヘンズレー(Key&Gu)によるハモンド・オルガンの音色も強烈で、10分以上の大作にして名曲と言えるだろう。ちなみにこの曲は志村けんも好きだったらしく、また、西城秀樹は日本語で見事にカバーしており、本家に負けないエモーショナルな歌唱力を発揮している。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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