<コラム>サザンオールスターズ、デビュー40周年突入! プレミアム・イヤーの勢いは夏へ向けさらに加速

2018年7月8日 / 10:00

 去る6月25日に、サザンオールスターズがデビュー40週年を迎えた。ここ数年は桑田佳祐のソロ活動を含めてサザン周辺の活動が活発になっているが、今年に入って一気にエンジンが掛かったといっていいほどトピックが盛りだくさんだ。ファンにとってはこれほど嬉しいことはないだろう。

 プレミアム・イヤーのキックオフ前に、先陣を切ったのは、意外にも『三ツ矢サイダー』のCMソングだった。昨年はメンバーが出演し話題になったが、4月からスタートした新シリーズでは「勝手にシンドバッド」、「みんなのうた」、「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」、「I AM YOUR SINGER」という4曲の名曲が使用され、40周年の前哨戦となった。

 6月に入ると、その動きが一気に加速する。6月15日には主題歌を書き下ろした映画『空飛ぶタイヤ』が劇場公開され、同時にその主題歌である「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」が配信スタート。バクパイプ風のイントロから始まるドラマティックなメロディは、映画のストーリーにも通じるシリアスな歌詞と相まって盛り上がる。サザンの楽曲の中でもリアルな印象を受けるが、この曲を40周年目前に持ってくるというのが彼ららしいといえるのかもしれない。また、これまでに彼らは配信限定のリリースをしたことがなく初の試みだったことも話題となった。

 そしてついに迎えたデビュー40周年となる6月25日。この日と翌6月26日には、NHKホールで「ちょっとエッチなラララのおじさん」と題されたキックオフライブが行われた。2日間限定ということもあって、当然のように応募が殺到し、落選して涙を飲んだファンも多かったが、26日公演は全国47都道府県の映画館でライヴビューイングが行われ、嬉しいイベントとなった。

 その記念すべき6月25日には、重大発表があった。それは、8月1日にプレミアムアルバム『海のOh, Yeah!!』がリリースされるというニュースである。このアルバムは、20年前のデビュー20周年に発売された大ヒットアルバム『海のYeah!!』の続編とも言うべき内容で、1998年から2018年にリリースされた作品に収録された楽曲が収められるというもの。すでに曲目も発表されており、“Daddy”sideと“Mommy”sideと名付けられた2枚のディスクには合計32曲(完全生産限定盤は33曲)が収録される予定だ。

 『海のOh, Yeah!!』には、「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」、「TSUNAMI」、「涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~」、「I AM YOUR SINGER」、「東京VICTORY」といったシングル・ヒットはもちろんだが、『さくら』、『キラーストリート』、『葡萄』というこの20年間に発表された3枚のアルバムからも選曲されている。通して聴くことで、彼らの20年の歴史を振り返られるだけでなく、さらに熟成された彼らの音楽性に圧倒されるはずだろう。

 また、他のシングルやアルバムには収録されていない新曲が収められるのも魅力だ。その新曲のひとつが「壮年JUMP」であり、この曲も三ツ矢サイダーのCMタイアップに決まっている。しかも、昨年に引き続きメンバーが出演しており、すでにオンエアも始まっているので、聴いた方も多いだろう。この「壮年JUMP」は、「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」と打って変わって夏らしいアップテンポのポップナンバーで、彼らの爽やかな一面を打ち出している。彼らの王道ソングといってもいい出来栄えだ。また、さらなる新曲「北鎌倉の思い出」が初お目見えするのも嬉しい。現時点では未発表なので、こちらもどういう楽曲なのか楽しみである。

 そして、アートワークにも注目したい。『海のYeah!!』は、宇宙服を着た宇宙人が水着の美女を抱きかかえているというシュールなものだったが、今回の『海のOh, Yeah!!』は、羽織袴姿のタコと和服の着物を着たマグロの結婚写真という、これまたユーモラスで奇妙なジャケット写真となっている。関連があるのかどうかは不明だが、なんとなく2作並べて飾りたくなってしまう。もしまだ『海のYeah!!』を聴いていないという方も、この機会に揃えていただきたい。

 サザンオールスターズの40周年は、リリースやタイアップだけではない。すでに、8月12日に国営ひたち海浜公園で行われる「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」への出演が発表されているが、彼らのワンマンツアーにも期待したい。現時点では、来年2019年の春に全国ドーム&アリーナツアーが開催されるというところまでは知らされているが、詳細は後日発表とのこと。どの程度の規模で行われるのかはお楽しみというところだが、この夏から来年春まで、しばらくはサザンオールスターズの話題は尽きないようだ。

Text:栗本 斉


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