ソニー【Hi-Res Fresh Live “Juicy”Vol.3】瀧川ありさ/anderlust/Leolaの3組が“ゾクゾクする”共演!ラストは「恋人はサンタクロース」をセッション

2016年12月17日 / 11:00

 2016年12月16日、音楽配信サイト<mora>のハイレゾ配信3周年を記念したイベント【mora presents Hi-Res Fresh Live “Juicy”Vol.3】が開催となり、今年10月より展開されているソニー<ハイレゾ級ワイヤレス>キャンペーンにてCMキャラクターを務める瀧川ありさ、anderlust、Leolaの3組が出演。最新のオーディオ商品を試聴できるスペースも設けられた会場には、抽選で招待された200名のオーディエンスが集まり、フレッシュな3組のアーティストによるライヴパフォーマンスが披露された。

 ハイレゾマンなる司会進行の紹介を受け、まず始めに登場したのはanderlust。アメリカ育ちの若きシンガーソングライター越野アンナと、様々なアーティストのライヴサポートやスタジオレコーディングのフィールドで活動してきたベーシスト西塚真吾による音楽ユニットで、今年の3月に映画『あやしい彼女』主題歌でデビューしたばかりだ。そして、越野の実父でありanderlustのプロデュースを手掛ける小林武史の存在も、このユニットを語るうえでは外せない要素だろう。

 その小林と共に制作されたデビューシングル「帰り道」でショーはスタート。爽やかでありつつもしっかりと耳に引っかかるヒネリも兼ね備えたメロディーとアレンジは、やはりJ-POPシーンで数々の名曲を手掛けてきた名プロデューサーである小林の影響が大きいのだろうが、それを空の彼方まで飛んで行ってしまいそうな推進力で歌い上げる越野の伸びやかなヴォーカルも素晴らしい。続いて披露された<ハイレゾ級ワイヤレス>タイアップソングの「ヒカリ」でも、その幾分かあどけなさの残るハスキーボイスを力強く響かせる。曲間のMCでは、「ヒカリ」について「明日をどういう風に生きていったらいいのか分からなくて真っ暗闇にいる誰かが、何か目的を得たり誰かに出会ったりすることで一筋の光がパーッと降りてくるようなイメージで書きました。」と越野は話す。また、天真爛漫な越野の無茶ぶりを冷静な西塚が広い器で受け止める、といった両者の微笑ましい関係性を垣間見ることができる場面も。ラストは最新シングル「Scrap & Build」を披露。グネグネとうねりながらも時折お茶目なフレーズも飛び出す西塚のベースを筆頭とした、ポップ&ロックなサウンドでステージを締めくくった。

 二番手に登場したのは、anderlustと同じく今年春デビューしたばかりのシンガーソングライターLeola。キーボード、アコギ、パーカッションの3名をサポートに従えてステージに上がると「みなさんこんばんは。Leolaです。世間はとても寒いですが心はゾクゾク、そしてホットにいきたいと思います。」と挨拶。「Summer time」を披露し、冒頭から抜群の歌唱力をアピールする。続いてパーカッシブなカッティングギターが印象的な「Rainbow」をプレイ。こちらはデビュー曲であり、彼女自身が出演するTVドラマ『ラヴソング』の劇中歌になっていたものだ。

 「I & I」はTVアニメ『舟を編む』EDテーマとして起用されており、<ハイレゾ級ワイヤレス>のCMソングでもあるダブルタイアップ曲。しとやかなキーボードと透明度の高い歌声、キラキラと美しいウィンドチャイムの音色が、まるで夕暮れ時の砂浜に打ち寄せるさざ波のようで、前半2曲の照り付ける太陽と青い空を思わせる趣とはまた違ったテクスチャーで“夏”を表現する。短いセットリストながら、彼女の卓越した表現力と歌唱力の魅力は十分に初見オーディエンスにも伝わったはず。全4曲を歌い終えた彼女は、最後に深々とお辞儀をしてステージを後にした。

 トリを飾ったのは、11月に1stアルバム『at film.』をリリースしたシンガーソングライター瀧川ありさ。普段はエレキギターをかき鳴らす印象の強い彼女だが、この日はLeolaに続きアコースティック編成でのショーだ。かつてユニコーンやゴスペラーズといったアーティストを発掘してきた敏腕プロデューサーが称賛するその歌声は、シンプルなアコースティックライヴでも全く聴き劣りしないどころか、むしろよりいっそう声の魅力性が強調されていたように感じる。ピアノの伴奏のみで届けられた「プラネタリウム」から、パーカッションと本人のアコギ演奏が加わった「さよならのゆくえ」へとほぼシームレスに転じていくが、会場の空気は瀧川の歌声の迫力にピンと張り詰めたような様子を見せる。その空気感をほぐすのも、彼女のオーディエンスを脱力させるフレンドリーなMCトークなわけなのだが、そういったギャップも彼女の魅力のひとつと言えよう。

 その後も続いていく楽曲はプリズマティックな心情風景をワンシーンごとにそのまま切り取ったようなものばかりだ。青春期の色褪せない輝きを連想させる「Summer of Love」ではハッピーな高揚感に包まれるし、同じく過去への憧憬が読み取れる「赤いスニーカー」ではある種それとは対照的な哀愁を誘う。MCでは、2017年2月22日にニューシングルのリリースも発表。松任谷由実「ノーサイド」のカヴァーで、TVアニメ「ALL OUT!!」の新EDテーマとなる。「知ってる方は知ってるかもしれないですけど、わたし本当にユーミンさんの音楽を聴いて生まれ育ってきたので。みなさん楽しみにしててください。」と喜びと共にメッセージを送った。<ハイレゾ級ワイヤレス>タイアップの「The Seven Deadly Sins Medley」でイベント本編を締めくくったのち、アンコールに応えて登場したこの日の出演者3組で松任谷由実「恋人はサンタクロース」をセッション。越野、Leola、瀧川の3人は赤いサンタ帽を被った可愛らしい姿でファンを喜ばせるなど、結果的に一足早いクリスマスパーティーとなった。

Text by Takuto Ueda
Photo by WATAROCK

◎公演情報
【mora presents Hi-Res Fresh Live “Juicy”Vol.3】
2016年12月16日 都内某所
出演:瀧川ありさ / anderlust / Leola


音楽ニュースMUSIC NEWS

Vaundy「怪獣の花唄」ストリーミング累計7億回再生突破

J-POP2024年5月22日

 Vaundy「怪獣の花唄」が、Billboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数7億回を突破した。  「怪獣の花唄」は、Vaundyが2020年5月27日にリリースした1stアルバム『strobo』の収録曲。同作か … 続きを読む

Official髭男dism「Pretender」ストリーミング累計9億回再生突破

J-POP2024年5月22日

 Official髭男dism「Pretender」が、Billboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数9億回を突破した。  「Pretender」は、Official髭男dismが映画『コンフィデンスマンJP - … 続きを読む

Tina Moon、半年ぶりとなる新曲「ANEMoNE」をリリース

J-POP2024年5月22日

 2023年11月のWWWでのワンマンライブの開催や、タイのビーチフェス【Longlay Beach Life Festival】のメインステージとなる“Whale Stage”に出演してきたTina Moonが、半年ぶりとなる新曲「ANE … 続きを読む

GANG PARADE、50曲入りコンピアルバムを配信リリース

J-POP2024年5月22日

 GANG PARADEがデジタルアルバム『AVANTGARDE PARADE TOUR』を2024年5月22日に配信リリースした。  事前予告なくサプライズリリースとなった『AVANTGARDE PARADE TOUR』は、6月1日より全 … 続きを読む

Mrs. GREEN APPLE、Kアリーナ横浜にて8日間の定期公演を開催

J-POP2024年5月21日

 Mrs. GREEN APPLEが、2024年10月に神奈川・Kアリーナ横浜にて定期公演【Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”】を開催する。  Kアリーナ横浜では史上初となる、8日間に及ぶ定期公演。ファンクラブ「Ri … 続きを読む

Willfriends

page top