いとうせいこう、『業界くん物語』31年の時を超え初CD化 著名人からコメント続々到着

2016年11月4日 / 18:40

 いとうせいこうが、アーティスト/プロデューサーとして初めて手がけたアルバム『業界くん物語』が31年の時を経て初CD化が決定し、著名人からコメントが続々と到着した。

 アルバムには、当時有線大賞新人賞を獲得したプログレッシブ演歌「夜霧のハウスマヌカン」や、日本初の本格ヒップホップの誕生として今でも語り継がれた「業界こんなもんだラップ」といった楽曲の他にも、バラエティに富んだ楽曲とギャグが満載。今回このアルバムの発売を記念して、当時の仲間や、影響を受けたアーティストなど、著名人からのコメントが到着した。

 「明白に五七五調からの脱却を意図したフロウと、完全に「ラッパーモード」の安定した発声(しかも、『The Show』由来の対照的な2種のスタイルを使い分けている!)。その上、ヒューマンビートボックスからスクラッチバトルまで、その時点でできることすべてがこの一曲(「業界こんなもんだラップ」)にブチ込まれてるのだから…企画物の皮を被った、これぞ真の“日本のヒップホップ史はじまりのうた”!」(宇多丸/RHYMESTER)

 「ギョ! ギョーカイ! 入ればこんなもんだ!! ノベルティレコードのようでありながら、実はリアルなストーリーテリング…妄想ではない80年代半ばがここで聴ける!」(高木完)

 「いとうと初めて出会った時、なんだこいつムカつくやろうだな! と心の中で静かに思った!いとうが俺にヒップホップと呟いた時「ヒップホップなんだそりゃ?! 訳の分からんこと言いやがってカッコつけんじゃねえ!」と静かに思った。そして今、再びこのアルバムを聴いた。するとあの頃の感情が鮮度を持って蘇って来た! いとう! 覚悟しろ!! いつかお前の背後から…!」(竹中直人)

 「30年以上前の原宿ピテカントロプスで、僕は新しいパフォーマンスの形を見た。記憶が定かではないけれど、古舘伊知郎がプロレスの実況中継の如く凄いスピードで煽った後の、いとうせいこう、竹中直人、そしてシティボーイズのパフォーマンスを初めて見て、その異次元空間感は半端無く笑撃でキラキラしていた。その時から、僕はいとうせいこうと言う人物の大ファンとなり、いつも話をすると何か一つを悟らされて自分の未来に希望を持って帰る事が出来た。多分誰もが一度話せば、彼の優しくも知的で、時には攻撃的なオーラが凄い事に気付く筈。それが本人的には日常的会話だったとしても、僕にはとても刺激的。そして気持ちをポジティブにさせてくれるとても大切な存在。」(屋敷豪太)

 「アルバム『業界くん物語』発売から31年目の、長い年月を経てのCD化おめでとうございます。「業界くん物語」の1曲として収録した「夜霧のハウスマヌカン」が翌年1986年1月にまさかのシングルカット、有線放送から火が付き 気が付けば沢山の新人賞を。しかし30年が過ぎ去った今“ハウスマヌカン”はもはや死語…バブル時代も終わった今、若者たちにも知っていただきたい、そして同じ時代を生きた皆様にももう一度聴いていただきたい。是非『業界くん物語』お楽しみください。(やや)

  「レキシはこの方々から多大な影響を受けていると言っても華厳の滝、いや過言ではない、つって。」(レキシ)

※あいうえお順・敬称略

◎リリース情報
『業界くん物語』
2016/11/30(水)RELEASE  UPCY-7187/2,300円(Tax out)
01 業界こんなもんだラップ byいとうせいこう 
02 業界講座(音楽業界編) by竹中直人、いとうせいこう
03 ホラー~心配御無用(電話相談室) by斉木しげる、秋野まりこ
04 夜霧のハウスマヌカン byやや 
05 AD界の前説男(TV業界) by中村ゆうじ
06 清八の人生(芸人業界) byきたろう、斉木しげる、いとうせいこう
07 業界ランキングテン byいとうせいこう、ふせえり、大竹まこと
08 スタイリストの発音における若干の考察 byふせえり、竹中直人+いとうせいこう(べごっこスマイリーズ)
09 まっじぇ!!(めざせコピーライター・つっぱり編) byきたろう、竹中直人、いとうせいこう
10 おサイケミーハー byリリー松本とトレモローズ(ちわきまゆみ、ブラボー小松ほか)
11 パパ・ママ・アキラ by中村ゆうじ、久本雅美、いとうせいこう
12 業界スポット byいとうせいこう、ふせえり、大竹まこと
13 Gi Mi Gi Mi Time~徹夜明け多忙人にささぐ by いとうせいこう
14  夜霧のハウスマヌカン (オリジナル・カラオケ)
15  Gi Mi Gi Mi Time~徹夜明け多忙人にささぐ (シングル・ミックス)


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