谷村美月「虐待についてみんな一緒に考えて」　ＮＨＫ総合でドラマとトークを融合した意欲的番組

　試写会に出席した（左から）有働由美子アナ、谷村美月、石野真子　(c)KYODONEWS

　ドラマ「もしも明日…我が子に虐待を始めたら」の試写会が１５日、東京・渋谷のＮＨＫ放送センターで行われ、女優の谷村美月と石野真子、有働由美子アナウンサーが出席した。

　同番組は、ドラマと虐待経験者や幼い子を抱える母親が語り合うスタジオトークを融合した新しいスタイルのもので、虐待という重いテーマと真摯（しんし）に向き合う。

　虐待する母親役を熱演した谷村は、「虐待は特別なものという感覚を持っていたんですが、誰しもがそうなりかねないということを、ドラマを作って感じました。この作品を見てもらい、一緒に考えてほしい」と話した。

　スタジオトークで司会を務め、多くの虐待経験を聞いたという有働アナは、「スタッフが半端じゃない真剣な取材をした作品です。お話をお聞きして、普通のお母さんが陥る問題というのがすごく分かりましたし、解決策が見つからないということもまた、よく分かりました。放送することで、一人でも多くのお子さんを、そして虐待しているお母さんを救っていければいいと思ってます」と、真剣な表情で番組を紹介した。

　ドラマは９月２４日午後９時からＮＨＫ総合テレビで放送される。