若松節朗監督、映画「夜明けの街で」で愛の確認を　「岸谷五朗と苦労して映画を作り上げた」

　「僕自身は恐妻家なので、まったく不倫の経験はなくて…」と笑う若松節朗監督（撮影：中川良輔）　(c)KYODONEWS

　映画「夜明けの街で」の若松節朗監督が１１日、都内での完成報告会見の後、個別取材に応じた。

　本作は、東野圭吾の初のラブストーリーを映画化。甘く残酷な不倫の恋に落ちる男女を岸谷五朗と深田恭子が演じ、岸谷の妻を木村多江が演じている。

　若松監督は、「不倫は、秘めごとという意味では誰もが一度ははまってみたいと思うのでは。でも僕自身は恐妻家なので、まったくそういう経験はなくて、岸谷五朗と苦労してこの映画を作り上げた。だから大いなる願望。ものすごく願望が入っている」と笑顔で語った。

　また、「この映画は、不倫という形は借りているが、自分では純粋なラブストーリーを作ったつもりでいる。夫婦でも恋人同士でも、この映画を見ながら、『私たちにはこんなこと絶対にあり得ないよね』と逆説的に愛の確認をしてほしい。この映画は、愛を確認するリトマス紙になるはず」と自信をのぞかせた。

　映画「夜明けの街で」は１０月８日から角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー。