三谷幸喜が松尾芸能賞・大賞を受賞　「『与作』も歌えない自分がもらえるとは…」

　「僕は“三谷”なので３の倍数が付くときはいいことがある。今回も第33回で受賞できました」と話した三谷幸喜　(c)KYODONEWS

　「第33回松尾芸能賞　贈呈式」が29日、東京都内で行われ、受賞した脚本家の三谷幸喜、歌手の千昌夫、歌舞伎俳優の中村勘九郎らが登壇した。

　同賞は、日本の伝統ある劇場芸能を助成し、文化・芸能の保存、向上に寄与した人物に贈られる。

　千は歌謡優秀賞、勘九郎は演劇新人賞をそれぞれ受賞し、大賞には、映画「ステキな金縛り」や戯曲「国民の映画」などで芸術的な成果を上げたことが評価され、三谷が選ばれた。

　三谷は、「大賞を頂けるなんて思ってもいなくて、びっくりしました。昨年、同じ賞を取ったのが北島三郎先生ということで、『与作』もろくに歌えないのに、まさか自分が頂けるとは。本当に光栄です」と話し、場を沸かせた。

　また、「芸能と芸術の違いを考えるんですけど、芸能の方がよりお客さんの方を向いていると思います。自分は芸能寄りだと思っているので、これからも常にお客さんの方を向いて楽しませていきたい」と抱負を述べた。

　さらに、「僕は舞台も映画もテレビもやっていて八方美人。どれが一番向いているとかもないので、こうやって（芸能として）まとめてもらえるのは、実は一番うれしいんです」と笑顔を見せた。