<連載 第2回>スパガ個別インタビュー:「死んでも離さない!」精神の必要性、影のサポーター&おかんキャラ=宮崎理奈が語る

2015年4月10日 / 12:00

 avex初のアイドル専門レーベル iDOL Streetの第1弾グループにして、同レーベルのトップランカーであるSUPER☆GiRLS。そのメンバーの個別インタビューをお届けしていく連載の第2回は、みやりの愛称で親しまれる宮崎理奈だ。

<人前で何かを話したり、表に立つことがイヤだったデビュー前>

 SUPER☆GiRLSのメンバーとしてデビューする前は、授業中に「この質問に答えてください」と指名されることすら苦手だったぐらい、人前で何かを話したり、表に立つことがイヤだったという彼女。しかし勉強ばかりの生活に嫌気が差し、そこから逃げ出すかのように雑誌で見つけたスパガのオーディションを受けてみたら、まさかの合格で人生が大きく変わってしまう。そんなマンガみたいなストーリーでアイドルになった訳だが、そこから5年。今の宮崎理奈はアイドルの限界を超える為に、このグループを大ブレイクさせる為に必死だ。

 「大晦日は家でみんなで鍋食べたりしている。好きでそんなことしている訳じゃないですよ。NHKホールに立てないから仕方なく実家に帰ってるんです。」紅白に出る夢と、デビューから5年も経ってしまった現実の狭間で、彼女は今何を考えているのか。「アイドルも歳取るんだぞ」という名言も飛び出したぶっちゃけインタビュー、ぜひご覧頂きたい。

◎SUPER☆GiRLS 宮崎理奈インタビュー

<リーダーが良くも悪くもしっかりしてない部分があって(笑)>

--4月から後藤彩さん(3月で卒業)のいないSUPER☆GiRLSになった訳ですが、これからどんなグループにしていけたらなって思っていますか?

宮崎理奈:必死に喰らいつく姿勢というか、ガツガツしたグループになっていけたらなって思ってます。第2章(渡邉幸愛、浅川梨奈、内村莉彩が加入した2014年2月~)が始まってしばらくは、新メンバーはまだ躊躇していた部分もあったと思っていて。ふわぁ~っとしていたんですよ。でもこれからはもっともっと何事にも喰らいついていって、ファンの皆さんに対してもそうですし、ひとつひとつのお仕事に対しても「死んでも離さない!」精神をみんなが持って切磋琢磨していけたらなって思います。

--「死んでも離さない!」精神が必要だと思ったきっかけは?

宮崎理奈:スパガって卒業していくメンバーがいて、その度にファンが離れていっちゃうんですよ。だからごっちゃん(後藤彩)が居なくなっちゃった今、この1,2か月が勝負所だっていうのは分かってるんです。だからメンバーが減っても「最近のスパガって元気あるし、勢いあるよね」って思ってもらえれば勝ちだと思うし、その勢いに乗って今まで立てなかったステージでライブが出来るようになりたいし、歌が上手かったごっちゃんが卒業したからこそ、私たちはもっと歌もダンスもガツガツやっていかなきゃなって思うんです。

--自分は今のSUPER☆GiRLSにとってどんな存在だと思いますか?

宮崎理奈:えぇー! どんな存在だろう? まだ学生だった頃はスパガの中でも「みんな、やろうよ!」って引っ張っていくような存在だったんですけど、年齢を重ねるごとに一歩離れたところから全体を見るようになって、「あれ? ここはちょっと違うんじゃないかな?」みたいな感じでグループを分析するようになったんです。そこで気付いたことについてリーダーと「ここはこうしたほうが良いんじゃないかな」って話し合ったりする。縁の下の力持ちじゃないですけど、表で「行くぞ!」みたいなことは出来ないと思うので、影でサポートできるような存在になれたらなって。

--どうしてその役どころに回ったんでしょうね?

宮崎理奈:なんでだろう? うーん……歴代のリーダーが良くも悪くもしっかりしてない部分があって(笑)。そこを「サポートしてあげなきゃな」っていう想いがすごくあって。で、年齢も近いですし、何でも言い合える環境があるので、みんなで話し合う機会を設けるようにしたり。それで「みやりがちゃんとやってるから、自分もちゃんとやらなきゃな」って私の背中を見て感じてもらえたらなって思ったんです。大人になった今、よりそういう立ち回りが出来たらなって思ってます。

<目標は平愛梨(おしゃべりも女優も)。卒業せずに両立したい>

--そんな宮崎さんが目指すアイドル像ってどんなものなんでしょう?

宮崎理奈:アイドルって何でも出来るじゃないですか。歌もダンスもお芝居もモデルも、みたいな。その中で私はおしゃべりと女優のお仕事が好きなので、イメージ的には平愛梨さんみたいな存在になりたくって。でもアイドルでそれを両立できている人ってなかなかいないし、私はAKB48の大島優子さんと前田敦子さんが大好きだったんですけど、彼女たちも女優に専念する為に卒業しちゃったじゃないですか。でも私は卒業せずにちゃんと両立したいなって気持ちがあるので、難しいことだとは思うんですけど、そういう二足のわらじをきちんと履けるようなアイドルになりたいです。

--アイドルのままでもそこまで出来るところを見せたいと。

宮崎理奈:そうですね。今、アイドルってめちゃくちゃ多いじゃないですか。その中でも何かに特化できたらなって思うんです。

--そこへ行ける自信はあるんですか?

宮崎理奈:私もアイドルとしては高年齢のほうなので(笑)、もう後がないので、そこはもうやるしかないですね。

--個人的には、宮崎さんはデビュー当時から目を引く娘だなと思っていて。勝手にエースやセンターになるメンバーだと思っていたんですけど、自分的にはどうだったんでしょう?

宮崎理奈:当時はエースとかそういうものがよく分かってなかったんです。アイドルグループにセンターという立ち位置があることも前田敦子さんで知ったぐらいで(笑)。モーニング娘。も大好きだったのになっち(安倍なつみ)がセンターって分かってなかったんですよ。そんな感じだったので、当時は12人もいる個性の海の中で「自分をどうすれば出せるか」ということばかり考えていて、自分がエースやセンターになろうっていう意識は全然なかったです。

<NHKホール(紅白)に立てないから仕方なく実家に帰ってるんです>

--では、ファンが宮崎理奈に求めてるアイドル像ってどんなものだと思います?

宮崎理奈:私のファンの方って本当にアイドルを好きな方が多くって。スパガで初めてアイドルを好きになったとかじゃなく、元々他のアイドルが好きで、私のことも好きになってくれるパターンが多いので、一般ウケはしないんだろうなって。荒井玲良とか田中美麗ちゃんって一般の方にウケやすい顔立ちだったりするので、だったらそこはもう2人に任せて、私はアイドル好きの方にもっと好きになってもらえたらなって思ってます。あと、「みやりは大人しいのはダメだ」ってよく言われますね。だから常に喋ってたり、大袈裟に動いていたり、そういうハツラツとした私を求めてくれてるんだろうなって思います。

--たしかにハツラツとしてるイメージは強いです。最近は若干オカン的なキャラクターにもなってますよね。

宮崎理奈:そうなんですよね(笑)。もう今は年上のほうなので、年下のメンバーを娘のように可愛がってしまうんですよ! うっちー(内村莉彩)には何でも買ってあげるんです。そういうお母さん感が出てしまっていて……でももうそれで良いのかなって思います。「アイドルも歳取るんだぞ」っていう。

一同:(笑)

--名言が飛び出したところで〆に入りたいんですが、今のSUPER☆GiRLSの現状には満足している? それともまだまだ上を目指していきたい?

宮崎理奈:まだまだ上を目指さなきゃいけないなって思います。この前、東京ドームに私の好きなアーティストさんのライブを観に行かせて頂いたんですけど、私たちとそんなにデビュー時期が変わらないんですよ。でもスパガはまだ東京ドームでライブなんて出来ないんです。あと、私はずっとスパガで『紅白歌合戦』に出たいと思っていて。NHK『MUSIC JAPAN』さんとかでNHKホールに立たせて頂くときに「あ、ここで大晦日やってるんだぁ。私たちも出たいなぁ」って思うんですけど、結局、大晦日は家でみんなで鍋食べたりしている。好きでそんなことしている訳じゃないですよ。NHKホールに立てないから仕方なく実家に帰ってるんです。応援してくれてる友達とか家族とかも『紅白歌合戦』に出るのをずっと待ってると思うし、もうデビューから5年も経ってしまったから、1日でも早くあの舞台に立ちたい。

--『紅白歌合戦』に出ないことには……

宮崎理奈:もう何の為にSUPER☆GiRLSになったのかっていう話ですから。元々は人前に立つことが苦手な人間だったんですけどね(笑)。でも今はその夢を叶える為にもっと頑張っていきたいと思ってます。

取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:杉岡祐樹


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