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桜舞う上野の森の音楽祭「東京・春・音楽祭」後半突入 24の前奏曲シリーズ、ミュージアムコンサート等

 今年で11回目を迎える「東京・春・音楽祭」は3月12日のプレイベントを経て開幕、連日開かれる多彩なコンサートに多くの人が詰めかけている。特に3月末にあたる土日には上野公園の桜も見頃となり、春休みという時節柄も伴って大変な人出となった。

 リヒテル生誕100年にちなみ、東京文化会館小ホールには貴重な写真展が行われ、「リヒテルに捧ぐ(生誕100年記念)演奏会シリーズ」として注目が集まるこのシリーズ。4月2日には、リヒテルと共に活動を続け数々の名演を残してきたボロディン弦楽四重奏団とレオンスカヤが、シューベルト・シューマン・ショスタコーヴィチの演奏により、リヒテルへの深い想いを捧げる一夜が、シリーズフィナーレとして行われる。また4月3日には結成70年を迎えたボロディン弦楽四重奏団を記念してのロシア源流を感じられるボロディン・ショスタコーヴィチ・チャイコフスキーという十八番のプログラミングを披露する。

  「24の前奏曲シリーズ」第1回としてアレクサンドル・メルニコフがショスタコーヴィチの24の前奏曲集を披露した。インタビューで「私の“名刺代わり”と言っていい作品」と言っていたとおり、実に多彩な音色のパレットを自由自在に操り、繊細に、軽妙に、重々しく、そして洒脱に描き出される約3時間が満席の聴衆の上に舞い降り、優しく響く心地よさに客席全体が包まれていたのが記憶に新しい。ショスタコーヴィチの後には、ドビュッシー、そしてショパンによる「24の前奏曲」が控えており、こちらも聴き逃せない公演になりそうだ。シリーズフィナーレを飾るのは没後100年となるスクリャービンの「24の前奏曲」。世界的作曲家でもある野平一郎によりラヴェルや現代作品と共に演奏される。

 東京国立博物館、国立西洋美術館、国立科学博物館などのミュージアムを舞台にしたコンサートも盛りだくさん。4月12日のフィナーレは大野和士によるベルリオーズのレクイエムでとなっている。「音楽祭のチケットを持っていないけど、今日何かコンサートに行ってみたい」という時には、公式サイトのトップページ右上の「本日の公演・当日券情報」を確認してみよう。平日・休日に関わらず、耳を楽しませてくれる多彩なプログラムに出会えるはずだ。期間は4月12日まで。text:yokano photo:(C)ヒダキトモコ

◎「東京・春・音楽祭」公式サイト
http://www.tokyo-harusai.com/

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