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昨年末に奇跡の復活を果たし、2014年はヴィジュアル系シーンの異端児から音楽シーンの異端児へと大変革。挑戦と進化を繰り返してきたSuGが、その戦いにおけるひとつの集大成とも言える新アルバム『BLACK』を来年3月4日にリリースする。
<2014年のSuG=攻撃の一手>
2014年のSuGは復活シングル『MISSING』(http://bit.ly/13IPByg)以降、MVにビキニギャルが多数出演しているサマーチューン『B.A.B.Y.』(http://bit.ly/1spjTxW)、SuG流パンクを銘打った新機軸『CRY OUT』(http://bit.ly/1tdcGyC)と、活動休止前とは明らかに質感の違う“攻めた作品”を連発。さらにアイドルシーンの異端児 BiSと激突した【異端児フェス】(http://bit.ly/1iSNbEn)参戦以降、怪談/V系/ロック/サブカル/アイドル大乱戦となった【渋谷 SuG Fes 2014 夏】(http://bit.ly/1upzqkl)主催、新型ヒーローの可能性を見せた極彩VS極悪ライブ(http://bit.ly/1vIFEdU)開催、来年1月17日には東京女子流と競演決定(http://bit.ly/1vrGRTQ)と、これまでのロックシーンの歴史の中で誰も歩んだことのない道なき道を突き進んでいる。
<2014年はSuGのファンにとっても戦いだった>
常に攻撃の一手。まだまだ保守的なヴィジュアル系シーン出身の彼らにとって、それ以外のジャンルとの交わりは(作品的にもイベント的にも)“ファン離れ”の要因となる。事実、異種交流イベントとなったSuGフェスは券買に苦戦。ヴィジュアル系バンドとして彼らを追ってきたファンの中には「SuGが変わってしまった」と感じた人も少なくなかっただろう。言うならば、2014年はSuGのファンにとっても戦いだった。それをよく理解している武瑠(vo)は、今年のライブ納めとなった恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブでこんな言葉を残している。
「本当に今年は挑戦の年でいろんなことをやりました。ついてくるの、本当に大変だったと思うんですけど……ついてくるだけで本当に大変だったでしょ?」「俺たちはさ、いつも、これまでも、これからも、思いっきり険しい道ばっかり挑戦していくけど、みんながついてきてくれるからこそ出来ます! これからも挑戦していくんで一緒に渡っていこうぜ!」
<普通じゃ仲良くなれないような人同士が集まって、ひとつの熱を創る>
SuGも他のアーティストがそうであるようにファンがいなければ、支えてくれる人がいなければ活動することはできない。ならば、「ついてくるだけで本当に大変だったでしょ?」と思うような道を選ばなければいい。普通はそう思う。では、何ゆえに彼らは険しい道ばっかり進んでいくのか。ファンにも共に戦うことを望むのか。SuGが目指すのは、馴れ合いでも予定調和でも安定でもない。もっと言えば、当面の目標として掲げている日本武道館に立つことでもない。
「普通じゃ仲良くなれないような人同士が集まって、ひとつの熱を創る。それって、すごくあったかい……って表現じゃハマらないんですけど。ギラギラしてて刺激的で泥臭くて気持ち良い、そういう感じ。ただみんなで「仲良い! わーい!」って感じとは違うんですよね。ヒリヒリしてる。ファンとの関係もそう。そういうのって楽しいなと思えて。だからやっぱり外に対して扉を開こうと思っている。」
<道なき道を進んできた理由=新アルバム『BLACK』>
彼らが見たいのは、日本武道館に本来交わるはずのなかったジャンル同士のファンが集結し、その人たちが一緒になって狂喜乱舞している姿。彼らが創りたいのは、それを成し得る音楽。SuGは感覚的に知っている。そこまで辿り着いたときの光景がいかに美しいものか。そこまで共に歩んでくれた者たちにどれだけ圧倒的な歓喜を与えられるかを。だから選んだのだ。ただでさえ音楽が売れない時代に、道なき道を。
そして、前述した“それを成し得る音楽”が、おそらく来年3月4日にリリースされる新アルバム『BLACK』である。おそらくと書いたのはまだ未聴ゆえだが、実は確信もしている。何故なら武瑠が以前こう語っていたからだ。「ぶち抜ける何かを作らなきゃいけないんだろうなと思うし、その大きなきっかけになり得るのが次のアルバムかなと。SuGの説明書として、設計書として一番ストレートに出せるかなって思ってる」
道なき道を進んできた理由は、アーティストであれば音楽で表現できなければ話にならない。「だったら信じてついていこう」「この音楽を創ったバンドなら追いかけてみたい」と思わせるアルバムの完成。これなしにSuGの未来はないと言ってもいいだろう……と、ここまで書いてしまうとプレッシャーかなと一瞬思ったけど、当の本人から超強気なコメントが届いていたので、最後に紹介する。
◎武瑠(vo)コメント
今のSuGではなく、『今までのSuGの全て』が詰まったアルバムです。
バンドを活休するという選択をしてまで、創り上げた世界感。
どうか期待していてください。
その期待を余裕で飛び越えて行きます。
取材&テキスト:平賀哲雄
◎ライブ【WE CRY OUT HELLYEAH】
12月22日(月)恵比寿LIQUIDROOM セットリスト:
01.HELLYEAH(新曲)
02.MISSING
03.Nevermind
04.gr8 story
05.Fast Food Hunters
06.STAY TUNED
07.UMBLICAL
08.crispy
09.無条件幸福論
10.CRY OUT
11.ID fudge factor
12.不完全Beautyfool Days/sweeToxic
13.Rolling!!
14.mad$hip
15.heavy+electro+dance+punk
16.39GalaxyZ
En1.Howlling Magic
En2.小悪魔Sparkling
En3.輪廻せんちめんたるギャング
En4.B.A.B.Y.
◎アルバム『BLACK』
2015/03/04 RELEASE
収録曲:
sweeToxic
MISSING
B.A.B.Y.
CRY OUT
含む全17曲
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