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20000人が泉大津フェニックスで狂喜乱舞!【RUSH BALL 2014】ライブレポート

 大阪・泉大津フェニックスにて、今年も野外イベント『RUSH BALL 2014』が開催された。「ベストアクト狙いにいきます!!」と、オープニングアクトのTHE ORAL CIGARETTESがこれ以上ない開会宣言と共に登場するや、ソールドアウトで早くから多くの観客で賑わった会場が瞬く間に熱を帯びていく。続いて会場後方のATMCでも、ラウドロックの新星THREE LIGHTS DOWN KINGS=通称サンエルの気合十分のライブでスタート。砂埃舞う熱狂の中、前へ前へと押し寄せるオーディエンスの勢いも止まらない。

 両ステージ共しょっぱなから怒涛の盛り上がりを見せたが、ここからがいよいよ本編の幕開け。今年の一番手を飾るのは、初の大舞台を踏むグッドモーニングアメリカだ。ももいろクローバーZのコスプレで現れたたなしん(b)も流石だったが(笑)、何よりライブシーンを生き抜いてきた4人が徹底的にチューンナップしたアンセムが、オーディエンスをロックオンして離さない。
 続くTOTALFATも、「いつもよりパーティーモード多めでいいですか!?」と煽れば、夏フェスと相性抜群のキャッチーでノリのいい楽曲群も相まって、キッズたちも踊りまくりで楽しそうなこと!そんな熱気が充満する会場に、心地よい海風のようなグッドヴァイブと美しいメロディを届けてくれたのがQUATTRO。ハッピーな雰囲気を纏いつつも洗練された変則ビート、デイドリーミングな人力ダンスナンバーで、会場をダンスフロアへと変貌させていく。実は同郷の同級生というグッドモーニングアメリカ、TOTALFAT、QUATTRO共に、MCでその想いを語っていたのもこの日のハイライトと言える光景だった。

 一方、ATMCも負けてはいない。疾走感と繊細なメロディを備えた強靭な楽曲を披露したドラマチックアラスカ、フレッシュな感性と熱量あるパフォーマンスで懐かしくも新しいサウンドを展開したgo!go!vanillas、瑞々しい衝動とキュートな佇まいに思わず胸キュンのSHISHAMO、クールなナンバーからポップな楽曲まで振り幅の広さを壮絶なライブで見せたtricotと、これからを担うバンドの全力のプレイが続く。

 そして、昼下がりの大ステージに登場したのは、Czecho No Republic。オモチャ箱をひっくり返したような心踊るサウンドが、絵本のページをめくるように心をときめかせる。続くthe band apartは『RUSH BALL』ではおなじみと言えるアクト。伸びやかなボーカルと万華鏡の如く移り変わるギターリフ、グルーヴに身を委ねる心地良さたるや!
 「毎年、最高のライブを更新しようと思います!」と登場した、こちらも常連組のthe telephonesが「猿のように踊ろうぜー!」とコールすれば、オーディエンスは砂埃で見えなくなるほどの熱狂でレスポンス。変わらぬ信念を音楽でも言葉でも感じさせる絶景を見せてくれた。

 そんな一日も中盤に差し掛かったATMCに登場したのは、メンバーの脱退を乗り越えサポートベースにandymoriの藤原寛を迎え挑んだKidori Kidori。現在の素直な心境と音楽に対する真摯な決意も吐露しつつ、ホットなパフォーマンスで観客の心を掴んでいく。一転、本番直前のサウンドチェックから観る者のハートに火を点ける叫びを連発、その衝動を燃やし尽くすような無軌道で刺激的なステージを展開したのが神聖かまってちゃんだ。続くNorthern19も、夏ピッタリの爽快でメロディックな楽曲、躍動感溢れるサウンドと、多種多様な表情と最高の笑顔で、『RUSH BALL』のステージに立てる喜びを爆発させる。

 日差しも落ち付いた夕暮れどき、やわらかな風が頬をなでる中、『RUSH BALL』最多出場も照準に入れたストレイテナーがステージに。容赦なくブチ上げモードに突入させるサウンドと切ないメロディの緩急自在のステージングで、しっかりとオーディエンスの気持ちを手中に収めていく。そして、モッシュ&ダイブで目が霞むほどの砂塵を巻き起こす強烈なステージを見せてくれたのがSiM。『RUSH BALL』は2度目の出演ながら異様な盛り上がりで、ポップなのにクセがあり、一瞬で重厚なリズムへとスイッチする楽曲には、オーディエンスも狂喜乱舞!
 そして、すっかり暗くなった泉大津フェニックスに幻想的なグリーンのレーザー光線が…!!ラップトップを前にクールに佇むサカナクション5人の姿に、待ってましたの大歓声が会場を包む。今や貫禄すら感じるエレクトロなビート、キラーチューン連発、見応え聴き応え十分のステージングはまさに圧巻!

 いよいよ終盤へと差し掛かったATMCには、2008年以来の出演となるthe chef cooks meが登場。ポジティブで明朗な音世界とは裏腹に、一音一音に命を懸けるようなステージングにこの日への決意が垣間見える。続くMO’SOME TONEBENDERも7年ぶりの出演。電飾輝く衣装に”祭”と書かれた巨大うちわを手に現れた武井(b)もインパクト大だったが、「7年ぶりの鬱憤を晴らすために来たんで」との言葉通りの、ノイジーなディストーションギターとグラマラスなビートは凄まじい破壊力。この日観た全てのアクトの記憶を上書きするような、強烈にエモーショナルなライブだった。

 そして、カウントダウンのSEと共に真紅の照明が煌々と光ったかと思いきや、爆音の特効がハジけこの日のトリを飾る[Alexandros]のライブが遂にスタート!夜を鮮やかに彩るように眩いサウンドに歓喜の表情を見せるオーディエンスに、疲れは見えない。MCでは幾度となく『RUSH BALL』で夢見たトリを務める感謝を伝える彼ら。盛大なアンコールにも応え、メンバーも、オーディエンスも、終焉を迎えるその瞬間までライブを堪能しているかのよう。そして、そのフィナーレを祝うようにステージ後方には大きな花火が!

 そんなドラマチックなステージからバトンを引継ぎ、ATMCでクロージングアクトを担ったのはゲスの極み乙女。だ。どこにそんな体力が残っていたのかと思うほどに、夢中で踊り楽しむオーディエンスたち。今をときめくニューカマーの堂々の存在感を見せたライブが、『RUSH BALL 2014』を見事に締め括ってくれた。

 なお、この日の模様は10月26日(日)24:30~26:30に日テレプラスにて全国放送される。

◎イベント概要
【RUSH BALL 2014】
2014年8月31日(日)@泉大津フェニックス

もっと知りたい方はRUSH BALLオフィシャルHPに詳しいライブレポートを掲載中!
http://www.rushball.com/livereport/rb2014.html

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