スティーヴン・タイラーとジェニファー・ロペスが去り、誰が次の審査員になるか話題が尽きなかったオーディションTV番組『アメリカン・アイドル』だが、ついにその1人が決定した。最も下馬評の高かったマライア・キャリーが審査員になることを、フォックスTVのケヴィン・ライリー社長が23日、テレビジョン・クリティックス・アソシエーションのサマー・ツアーの席で明らかにした。
マライア自身も会場への電話で「とても興奮しているの。番組が始まるまでの2か月間が待ちきれないわ」と喜びのコメント。さらに発表されたステイトメントで、「歌手として、作曲家として、またプロデューサーとして、新しいタレントの育成に携わり、手助けできるのが素晴しいし、楽しみ」と語っている。
マライアの報酬は1シーズンあたり1200万ドル(9億6000万円）から1700万ドル（13億6000万円）とも言われている。彼女のマネージャーが『アメリカン・アイドル』のプロデューサーにこの数年アプローチし続けていたことも納得できるが、来月のニュー・シングル「トライアンファント」やニューアルバムがリリースされることも大きいだろう。ビートルズ（20曲）を除き、最も多い18曲の全米No.1ヒットを世に送り出しているマライアだが（アルバムは6タイトルが全米No.1）、2009年のアルバム『メモワール』は54万枚売上げたもののチャート3位に止まっている。
ところで、もう1人の審査員候補だが、今のところアダム・ランバートやアレサ・フランクリンの名が挙がっており、両者とも審査員に興味を示しているそうだ。