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半世紀前に結成されたザ・ローリング・ストーンズが6月29日、イギリスで最も名誉あるロック・イベント【グラストンベリー・フェスティバル】に初めて出演した。
13万5000人の観客の大半が、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の熱狂とともに始まったそのステージを観に、グラストンベリーのピラミッド・ステージ前に押し寄せた。
近頃の公演にて、新しめの曲とともに「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」や「黒くぬれ」、「ワイルド・ホース」、「ギミー・シェルター」といった往年のヒット曲の数々を披露してきたストーンズだが、この日のために特別に書かれた「グラストンベリー・ガール」という新しいフォークナンバーの披露もみられた。
7月に70歳を迎えるシンガーのミック・ジャガーは、その自信たっぷりな態度や、スパンコールのついた緑色のジャケットでステージを気取って歩く姿、それに「悪魔を憐れむ歌」でのサテンのライン入り黒色マントほか、目を引く衣装など、そのどれもが健在だ。ファンが待っていた「サティスファクション」のアンコール前に、50年間バンドを支持してくれるファンに感謝し、新たなファンには「また来てくれよ」と話しかけたミック。ライブ前のBBCラジオでのインタビューでは、1962年にキース・リチャーズとともに始めた同バンドを止めるつもりがないかどうかの質問に「わからないな」と答えたものの、おそらく望まれる限りは続けるだろうと話していた。
ローリング・ストーンズはこのところ、【50&カウンティング】ツアーの北アメリカ公演をこなしており、7月にはロンドンのハイドパークで2公演が控えている。彼らは数年にわたり【グラストンベリー】の出演依頼を断り続けてきたが、同フェスの地道なスピリットを受け入れたようだ。
【グラストンベリー・フェスティバル】は、1970年にマイケル・イーヴィスがロンドンの南西120マイル(193km)に位置するピルトン付近の自身のワーシー農場にてスタートさせた。同フェスはえりすぐりのラインナップと、雨の年には会場を困らせる泥で有名である。
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