ディスコ・ミュージック界の巨匠 ジョルジオ・モロダーの初来日公演が5月27日、ビルボードライブ東京で開催された。
DJセットでのライブとなった今回、モロダーの“助手”として共にステージに立つDJクリス・コックスが約20分のプレイで会場を温めたところに満を持してモロダーが登場。「コンニチハー。トーキョー。ジョルジオ・モロダーデスー。」とヴォコーダーを使って挨拶をすると、彼の生み出した数々の名曲たちにリアルタイムで“踊らされてきた”であろう多くのファンから大歓声が沸き起こる。クリスが淡々と職人的なDJプレイに徹する中、ランチパッドを手に小躍りを決めながら効果音を差し込む御大。一体どのようなライブが繰り広げられるのか、というファンの期待と不安を吹き飛ばす…というよりも、そんな事はワシゃ知らんよ～、と言わんばかりにゴキゲンに人差し指を振り上げカウントを取りながらパッド、DJM、ヴォコーダーを使って音遊びを続ける御大。70年代後半～80年代にかけヒットチャートを席巻した鬼才が繰り広げるあまりにフリースタイルなライブに思わず和んでしまう。とはいえ、ただそれだけで終わるはずがない。ライブ後半はなんと、ヴォコーダーでブロンディ「コール・ミー」はじめ、自らが手掛けたヒット曲の数々、さらには先日来日を果たしたクラフトワークの名フレーズまでをも歌唱！！さらにはドナ・サマー・メドレーも。「ホット・スタッフ」「オン・ザ・レイディオ」などはサビ部分で音を絞りオーディエンスに歌わせてみたりと、終始遊び心の尽きない御大であった。そしてアンコールには、巨匠ならではのありがたい“講演”も披露、そうきたかっ！というナンバーでフィナーレを飾ってくれた。
ジョルジオ・モロダー feat. DJ クリス・コックス公演は本日5月28日も同会場にて行われる予定となっている。
◎公演情報
ジョルジオ・モロダー feat. DJ クリス・コックス
日時：2013年5月27日（月）～28日（火）
会場：ビルボードライブ東京
More Info：http://billboard-live.com