多くの名曲を提供してきたアラン・オデイ（72）が他界

　1977年に「アンダーカバー・エンジェル」でNo.1ヒットを記録する前は、ザ・ライチャス・ブラザーズやヘレン・レディなどに楽曲を提供してきたアラン・オデイが5月17日、がんとの闘病の末、亡くなった。72歳だった。

　ソングライター兼プロデューサー、そしてアーティストであったアラン・オデイは、カリフォルニア州ウエストウッドにある自宅で、家族や友人たちに見守られながら亡くなったそうだ。

　彼のレーベル、1stフェイズ・レコードからの声明には、「アランは最期の日まで曲を書き、パフォーマンスをし続けてきた。アランは音楽業界に心と魂を捧げた寛大な男だった」とある。

　1971年にワーナー・ブラザーズと契約した後、シェールに「トレイン・オブ・ソート」を、ザ・ライチャス・ブラザーズに「ロックンロール天国（Rock and Roll Heaven）」を、そして1974年にNo.1を獲得したヘレン・レディの「アンジー・ベイビー」を提供してきたオデイは、その3年後、自身も「アンダーカバー・エンジェル」で米ビルボード“Hot 100”チャートの頂点に輝いた。

　また、1980年代にはジャニス・リーブハートとチームを組み、米テレビ番組のキャラクターをアニメ化したシリーズ『マペット・ベイビーズ』のために多くの曲を書いた。

　オデイの曲はジョニー・マティス、ザ・フィフス・ディメンション、トム・ジョーンズ、ダスティ・スプリングフィールド、トニー・オーランド、スリー・ドッグ・ナイト、ポール・アンカなど、数多くのアーティストに歌われてきた。

　オデイは妻のユカを残してこの世を去った。葬儀は未定となっている。