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グラミー賞シンガー、ローリン・ヒル(37)は5月6日、およそ100万ドル(約9900万円)の所得に対する脱税により、3か月の禁固刑とさらに3か月の自宅謹慎を言い渡された。ヒルは昨年、同件について容疑を認めていた。
同日、裁判官に対し、いずれ税金を払うつもりだったが音楽業界から退いた時にはそれが不可能だったと、オンライン上に昨年投稿した長い答弁を繰り返したヒル。「私は、家族や子供たちの健康と快適な生活をキープしながら税金を払うためには、稼がなければならなかった。しかし、それが拒絶された」と話したものの、何がそうさせたのか具体的な説明はなかった。
刑が宣告される前にヒルの弁護士は、彼女は97万ドル(約9600万円)以上もの税金を州と国に支払ってきたとコメント。ヒルが3つの件についてそれぞれ最長1年の禁固刑が言い渡される可能性があるなか、弁護士は執行猶予を求めていた。刑がいつどこで執行されるかは明らかになっていない。
ザ・フージーズでキャリアをスタートさせたローリン・ヒルは、1998年にソロ活動を開始し、アルバム『ミスエデュケーション』が高く評価された。その後、長い間公の場から姿を消していた彼女は、6人の子供を育てた。うち5人はレゲエ・シンガー、ボブ・マーリーの息子、ローハン・マーリーとの子供だ。
昨年逮捕された際、ヒルはポップ・カルチャーの“敵対の風潮、誤った権利、改ざん、人種偏見、性差別、年齢差別”に対する批判を書いている。
「過剰な商業化とそれによる制約と制限は、人の個性に有害でゆがませるものになり得る」としたヒルは、「私は故意にファンを見捨てたりしないし、どんな責任も故意に放棄することなどない。だけど、私は家族の安全、健康、自由を優先したのよ! 生きるという不可欠なことを邪魔するシステムに抵抗するの。私にはその権利があるわ」と綴った。
ローリン・ヒルは、家族の安全を守るため社会から遠ざかって以来、税金を払っていなかったものの、常にその状況を修正するつもりだったとも述べている。
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