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真木よう子 “想像をはるかに超えてきた”椎名林檎提供曲を歌唱

 真木よう子が6月22日公開の主演映画『さよなら渓谷』で、椎名林檎作詞作曲によるエンディングテーマ「幸先坂(さいさきざか)」を歌唱することが明らかになった。

 『パレード』『悪人』『横道世之介』など、海外でも高い評価をうけている芥川賞作家 吉田修一による長編小説が原作の『さよなら渓谷』。被害者でありながら加害者を愛してしまうという難役に挑戦した真木よう子をはじめ、大西信満、鈴木杏、井浦新、新井浩文など実力派キャストが勢揃いしている。

 そのエンディングテーマを歌唱するにあたり真木よう子は、プレッシャーや責任感、不安があったことを吐露しながらも「歌うと決めたからには頑張ろう、それだけでした」と強い決意を持って挑んだ様子。「歌手ではない私が歌うなら信頼できる方とご一緒したい」という想いから、かねてより親交のあった椎名林檎とのコラボを自ら希望し、今回のタッグが実現した。

 なお、楽曲については「昔から椎名さんの曲をたくさん聞いていたので、既存曲の中だったら「落日」という曲があってるんじゃないかなっていうことを思ってたのですが、実際出来上がってきた歌は想像をはるかに超えてきたというか、この作品にぴったりの曲を上げてきてくださったので、椎名さんの才能に改めて驚きました」とコメントしている。

◎真木よう子 インタビュー
<真木さんと椎名さんの親交について>
5~6年位前、とあるきっかけで連絡先を交換し、そこからメールでやり取りする「メル友」のようにになってゆきました。それまでも、椎名さんの楽曲は聞いていたのですが、リリース毎にCDも頂いたりして、今まで以上に椎名さんの世界観に魅了され、頻繁にメールのやりとりをさせていただいていました。ライブにも何度かお邪魔をしてお話させていただく機会はあったのですが、なかなか食事にいったりなどの時間がとれないままでした。今回、「さよなら渓谷」の主題歌を歌ってほしい、とプロデューサーから提案があった時、自分で歌う、ということもあって、歌手ではない私が歌うなら信頼できる方とご一緒したいという思いから、是非椎名さんで、と逆提案させていただき、実現することができました。

<今回エンディングを歌うということについて >
「 歌う」ということのお話に対しては最初は正直抵抗感がありました。というのも自分でも本当に力を入れた作品で、私だけではなくスタッフやほかの共演者の方々も、みんなが本当にひとつの作品をよくしようと、一丸となった大切な作品だったし、しかも大好きな椎名さんから楽曲提供していただくとても光栄なことだからこそ、最後の最後で歌手でもない私が歌う事のプレッシャーが大きくて、責任感や不安がありました。でも歌うと決めたからには頑張ろう、それだけでした。

<椎名さんの書かれた詩、曲、そして「幸先坂」というタイトルに対しての印象は?>
最初は歌詞が書かれた紙と林檎さんの歌入りのCDをいただきました。昔から椎名さんの曲をたくさん聞いていたので、既存曲の中だったら「落日」という曲があってるんじゃないかなっていうことを思ってたのですが、実際出来上がってきた歌は想像をはるかに超えてきたというか、この作品にぴったりの曲を上げてきてくださったので、椎名さんの才能に改めて驚きました。かなこは、被害者ではあるけれど、この物語は決して不幸な結末ではないと思っているのです。これからの人生を歩んでいくという希望を匂わせたエンディングであると思ってたこともあり、そういうこともしっかりと汲み取って表現してくださった気がしたのです。

<歌ってみての印象は>
お仕事で椎名さんと接するのは初めてです。レコーディングでぶっつけ本番でしたので、とても緊張しました。何より、大好きなアーティストの前で歌うことで、の緊張感はありましたし。前回ソウルセットさんに参加させていただいた時はお友達同士でゲスト出演という形でしたので、そことは緊張感がちょっと違いました。主人公「かなこ」を演じた責任もありましたし、技術的なことはできないけれど、映画を観終えたお客さんが、まるでかなこが歌っているかのように感じて頂ければ幸いです。

◎椎名林檎 コメント
一足お先に拝見しました
ありがとうございました
一度鑑賞し終わったとき・・
無音のエンドロールをぼんやり眺めていると、真夏の土の匂いのように音楽が沸き上がりました
ずっと昔から渾渾と生まれて来ていたのにずっと見ないフリをして済ませて来ていたかのように
この映画には、一貫して、作為とは無縁の大自然が横たわっていたのです
だからこちらから提供する素材も、決して調理しないよう気を付けました
真木よう子氏も、同じ考えをもって声を出していたのではないでしょうか
はじめからおわりまで、圧巻の名演でした
銘作の完成、本当におめでとうございます

◎映画『さよなら渓谷』
6月22日(土)より、有楽町スバル座、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給:ファントム・フィルム
(C) 2013 「さよなら渓谷」製作委員会

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