洋楽ニュース　今週のまとめ（3月3日～3月9日）

　今週は嬉しい新作のニュースから。3月12日の全米リリースを前に、デヴィッド・ボウイが10年ぶりとなるニューアルバムをiTunesでストリーミング配信。イギー＆ザ・ストゥージズも新作からハードロックな新曲「Burn」をSoundCloudで公開を開始。アルバム発売が噂されているダフト・パンクからはアメリカの人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』にて、15秒の広告が公開に。

デヴィッド・ボウイ、10年ぶりのニューアルバム試聴開始
シガー・ロス 『世にも奇妙な映像実験』DVD発売＆USTREAMで生中継実施
アルバム発売が噂されているダフト・パンク 謎の予告動画公開
リル・ウェイン新作は、ミナージュほか豪華コラボ曲が満載
ウータン・クラン、20周年記念のニューアルバムを今年中にリリース
イギー＆ザ・ストゥージズ、新作からハードロックな新曲公開

　今週もお騒がせな音楽セレブたちだが、目立ったのはボーイスカウトのゲイ差別に抗議し、イベント出演をキャンセルしたトレインとカーリー・レイ・ジェプセンの2組。ゲイであることを理由に解雇されたボーイスカウトのリーダーの訴えから広がったこの騒動がどう決着するのか注目したい。また、おなじみのジャスティン・ビーバーは誕生日パーティーが最悪になったが、その後、1時間以上にわたりファンからの応援メッセージをリツイートしてファンへの感謝を表した。また、ザ・フーのピート・タウンゼントが2月に行なったオンタリオ州での公演中、会場にいた7歳の少女とその父親2人をステージ上から叱りつけたことも話題に。

ジャスティン・ビーバー “最悪な誕生日”の後、ファンに感謝
トレインがボーイスカウトのゲイ差別に抗議、イベント参加を拒否
ジェプセン、“ゲイ追放”のボーイスカウト・イベントをキャンセル
7歳の少女を叱りつけたザ・フーのピート・タウンゼントが謝罪

　そして、レゲエ界の伝説 ジミー・クリフがビルボードライブ東京にて4日間にわたり来日公演を開催。プレミアムな夜となり、誰もが期待したであろう数々の名曲を惜しみなく披露した。また、彼は来日中に日本を代表するレゲエ・バンド HOME GROWNと初対面し、海を越えた“レゲエ談義”を行っている。その模様は後日ビルボードジャパンにて掲載される。

ジミー・クリフ 愛と情熱迸る歌声で魅せたレゲエ・ミュージックの真髄
ジミー・クリフ、国内No.1レゲエ・バンド HOME GROWNにパワフルなライブの秘訣を明かす

　来日情報としては傑作デビュー・アルバム『ラッキー・シャイナー』から2年半、年内には待望のセカンド・アルバムのリリースも予定されているゴールド・パンダが、 約1年半ぶりに東京・大阪での公演が決定。12年ぶりの新作『ダウンタウン・ロッカーズ』が2月に日本でも発売になったばかりのトム・トム・クラブの4年ぶりとなる来日公演も決定。SNS上では国内ミュージシャンをはじめ音楽ファンたちに注目の公演として話題が広がった。

ゴールド・パンダ 約1年半ぶりの来日公演が決定
トム・トム・クラブ 12年ぶりの新作を引っさげた来日公演が決定

　続いて今週のチャートニュース。全米シングルチャートはバウアーの「ハーレム・シェイク」が3週目の首位をキープ。今や米国に留まらず世界各国で流行中のようだ。アルバムチャートでは、3ヶ月前に首位でデビューしたブルーノ・マーズの『アンオーソドックス・ジュークボックス』が12週振りに首位に返り咲いた。

バウアー、マックルモア＆ライアン・ルイス 上位変動なしの全米シングルチャート
ブルーノ・マーズ　愛され系メロウ・チューンとグラミー効果で3か月ぶりの首位返り咲き

　今週も残念な訃報が。カントリー・ミュージック界のスター、トビー・キースのベーシストを長きに渡り務めてきたカール“チャック”ゴフ・Jr.が自動車事故で死亡したことが当局の発表により明らかに。モータウンを代表するグループ ザ・ミラクルズの創立メンバーであるボビー・ロジャースが病死。コンサートを終えたラッパー、フレンチ・モンタナのツアーバスの周辺で発砲事件があり、一人が死亡。関与したとみられる容疑者は逮捕されている。

フレンチ・モンタナのツアーバス周辺で発砲事件。一人が死亡
フレンチ・モンタナのツアーバス発砲事件、容疑者逮捕へ
トビー・キースを支える名ベーシスト、交通事故で死去
ロックの殿堂入りしたミラクルズのボビー・ロジャースが闘病の末、死去

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