【米ビルボード・アルバム・チャート】マイ・ケミカル・ロマンスがグループ初の1位獲得、リリースから20年の快挙

2026年11月2日 / 11:30

 今週(2026年11月7日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、マイ・ケミカル・ロマンスの『ザ・ブラック・パレード』が、発売20周年を記念したデラックス・エディションのリリースを受け、グループ初の首位を獲得した。

 『ザ・ブラック・パレード』は、マイ・ケミカル・ロマンスが2006年に発表した通算3作目のスタジオ・アルバムで、リリース当時は初登場で最高2位を記録したが、今年の10月23日に発売20周年を記念したデラックス・エディションがリリースされたことで各ポイントが急上昇し、前週の139位から今週1位にジャンプアップした。

 マイ・ケミカル・ロマンスのアルバムは、他に以下の3作もアルバム・チャート“Billboard 200”でTOP10入りしているが、これまでの最高位は本作が当時記録した2位で、首位獲得はグループ史上初のタイトルとなる。

・『デンジャー・デイズ』(2010年/最高8位)
・『メイ・デス・ネヴァー・ストップ・ユー』(2014年/最高9位)※コンピレーション・アルバム
・『スウィート・リベンジ』(2025年/最高6位)※リリースは2004年
・『ザ・ブラック・パレード』(2006年/最高1位)※リリースは2006年

 リリースから1位を獲得するまでに要した20年という期間は、2024年にトビー・キースが逝去した際にベスト盤『35 Biggest Hits』(リリースは2008年)が首位に立った15年9か月を上回る、同チャート史上最長記録となる。

 マイ・ケミカル・ロマンスの作品がアルバム・チャート“Billboard 200”に初登場したのは、『スウィート・リベンジ』がデビューした2004年6月26日付のチャートで、今週(2026年11月7日付)初の首位を獲得するまでの期間は22年4か月を要している。

 初登場から初の首位獲得までに10年以上を要したアーティストとしては、2月7日付のチャートでメガデスが『メガデス』で初の首位を達成した約40年(チャートデビューは1986年)、9月26日付のチャートでジェネイ・アイコが『ウェストサイド・ウィムジー』で記録した12年10か月(チャートデビューは2013年)に続く、2026年で3組目となる。

 また、前週の139位から1位への跳躍は、テイラー・スウィフトの『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』以来の急上昇記録で、『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』は、当時サイン入りCDやアナログ盤のリリース効果を受け、2021年10月16日付チャートで157位から1位にジャンプアップした。

 アニヴァーサリー・エディションのリリースによりTOP10復帰を果たしたアルバムは、直近でその他にもビヨンセの『ビー・デイ』(9月19日付で8位に再登場)、ザ・ビートルズの『ラバー・ソウル』(10月17日付チャートで4位に再登場)、マック・ミラーの『ザ・ディヴァイン・フェミニン』(10月17日付で159位から10位へ急上昇)がある。

 再発盤のリリース効果により、『ザ・ブラック・パレード』は今週の集計期間(2026年10月23日~29日)に78,000のアルバム換算ユニットを獲得(前週比653%増)。その大半はアルバム・セールス(純売上)が占めていて、68,000(前週比2,082%増)を記録し、アルバム・セールス・チャートでも前週の29位から1位へ、同チャート初のNo.1タイトルを獲得した。ストリーミングによるアルバム換算ユニットは10,000(収録曲の公式オンデマンド再生回数は1,014万回)を記録している。

 発売20周年を記念した『ザ・ブラック・パレード』のデラックス・エディションは、ボーナストラックを収録した拡張版、直筆サイン入りを含む20種類以上のフィジカルがリリースされていて、全体のセールス(68,000)のうち42,000をアナログ盤の売上が占め、グループ史上最高のLP週間売上枚数も達成した。アナログ盤の他には、CD、カセットテープもリリースされていて、売上を後押しした。

 『ザ・ブラック・パレード』には、ソング・チャート“Hot 100”における最高位を記録したヒット曲「ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード」(2006年)が収録されている。2007年1月に最高9位を記録した同曲は、オルタナティヴ・エアプレイ・チャートでもグループ史上初の首位(通算7週)を獲得し、同チャートにはその他にも7曲がTOP10入りを果たしている。

 マイ・ケミカル・ロマンスは、2025年7月から本作を記念したツアーを開催していて、今年の11月22日にインドネシア公演で締めくくられる予定となっている。ツアーの一環としては、今年の10月にロサンゼルスのハリウッド・ボウルで5夜連続公演も行われた。

 先週のチャートで通算3週目の首位を獲得したオリヴィア・ロドリゴの『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ』(64,000ユニット/15%減)は、今週2位にランクダウン。モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(53,000ユニット/3%減)は3位、エラ・ラングレーの『ダンデライオン』(47,000ユニット/4%減)も4位をキープして、ノア・カーンの『ザ・グレイト・ディヴァイド』(39,000ユニット/3%減)は、6位から5位に順位を上げた。

 先週5位にランクインしていたテイラー・スウィフトの『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』(35,000ユニット/18%減)は6位に、先週2位に初登場したザック・ブライアンの『ヤング・マンフッド・アンド・アザー・ドネータブル・オーガンズ』(33,000ユニット/49%減)も7位にそれぞれ順位を下げて、ノア・カーンの前作『スティック・シーズン』(32,000ユニット/3%減)は8位をキープ。ドレイクの『HABIBTI』(31,000ユニット/10%減)は7位から9位、オリヴィア・ディーンの『ジ・アート・オブ・ラヴィング』(30,000ユニット/7%減)も、9位から10位にランクダウンした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月5日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・ブラック・パレード』マイ・ケミカル・ロマンス
2位『ユー・シーム・プリティ・サッド・フォー・ア・ガール・ソー・イン・ラヴ』オリヴィア・ロドリゴ
3位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
4位『ダンデライオン』エラ・ラングレー
5位『ザ・グレイト・ディヴァイド』ノア・カーン
6位『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』テイラー・スウィフト
7位『ヤング・マンフッド・アンド・アザー・ドネータブル・オーガンズ』ザック・ブライアン
8位『スティック・シーズン』ノア・カーン
9位『HABIBTI』ドレイク
10位『ジ・アート・オブ・ラヴィング』オリヴィア・ディーン


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