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ザ・ビートルズのメンバー、ジョージ・ハリスンとフェンダーのコラボレーション企画として、ジョージが1974年に設立したレコードレーベル『Dark Horse Records』のコレクション「Dark Horse Records Collection」が誕生。10月16日に東京・原宿のFender Flagship Tokyoにて、プレス向けスペシャル・ローンチパーティーが開催された。
このコレクションは、音楽、ファッション、アートワーク等、独自の感性で表現を続けたジョージの世界観からインスピレーションを得て、フェンダー、Dark Horse Records、F IS FOR FENDER®の3者協業により生まれたもの。ギター、アクセサリー、アパレルを横断して商品展開される。
ジョージは1966年にザ・ビートルズのメンバーとして日本武道館で来日公演を行い、1991年12月にはジョージ・ハリスン with エリック・クラプトン and ヒズ・バンドとして日本のみで行われたジョイントライブで来日。今なお、音楽ファン、ミュージシャンたちから愛され続けているレジェンドだ。ローンチパーティーでは、Fender Flagship Tokyo入口にレッドカーペットが敷かれ、多くの著名人も訪れた。
1Fに展示されたコレクションで特に目を惹いたのが、ストラトキャスター「George Harrison Dark Horse Records Stratocaster®」。Dark Horse Records レーベルとの正式ライセンスによる限定シグネイチャーモデルで、ボディの表裏両面にあしらわれた Dark Horse のカスタムアートワークが特徴。ピックアップはシングルコイル3つをマウント、モダン“C”シェイプのメイプルネック、ブリッジのゴールドパーツなど、クラシックなストラトの演奏性と特別感を兼ね備えた仕様となっている。カラーはブラック、オレンジ、オリンピック・ホワイトの3種類が用意されている。「F IS FOR FENDER® × Dark Horse Records Capsule Collection」と名付けられたアパレルのラインナップは、日本でデザイン・製造された全15点のアイテムを展開。10月16日からFender Flagship Tokyoにて限定販売されているTシャツ、ロングスリーブTシャツ、長袖シャツは、サイケデリックなペイントが施されたストラトを構えたジョージの写真がデザインされている。1974年のアルバム『Dark Horse』のジャケットがデザインされたスウェット、背中にジョージのフォトがダイナミックに使われたデニムジャンパーは11月に発売予定。その他、ストラップやピックセットなどで、ジョージ・ハリスンとDark Horse Recordsの世界観が表現されており、ファンにはたまらないラインナップとなっている。
ローンチ・パーティーが行われる地下1階に降りると、いきなり「Got My Mind Set on You」が流れていてテンションが上がった。パーティーは、スクリーン映像の中でシグネイチャーモデルを弾いていた、みのミュージックと弓木英梨乃によるライブからスタート。椅子に腰掛け、みのがブラック、弓木がオレンジのモデルを弾いて「What Is Life(美しき人生)」をインストで披露。続けて弓木がアルペジオ、みのがスライドギターで「Wah-Wah」を聴かせて大喝采を受けた。
午年である今年実現した「Dark Horse Records Collection」だが、じつは2人とも午年の年女・年男であることが明かされて、トークがスタート。ジョージの大ファンだという2人はMCからその影響について訊かれると、「もうどんな言葉を尽くしてもちょっと足りないぐらい、ジョージ・ハリスン、そしてビートルズの音楽は僕の人生そのものを変えてしまったぐらいの存在です」(みの)、「ジョージに憧れて、ジョージがきっかけでギターを10代のときに始めたので、自分の青春そのものでもあります。迷ったときにジョージの音楽を聴くと、自分がなぜギターを始めたんだろうかとか、ギターの何に魅了されて始めたのかなということを思い出す、やっぱり自分の原点だなと思います」(弓木)と、それぞれが高揚した様子で伝えた。また「ジョージのどんなところが特別なギタリストだと思うか?」という質問に対してみのは、「ギターを好きになって手に取って練習していくと、武士道的な状態に入るというか、技術を高めて上手くなるんだみたいなことになると思うんですけど、でも音楽の本質って決してそこではなくて、曲全体に奉仕していく姿勢みたいなのが僕はすごく大事だと思うんです。ジョージ・ハリスンはやっぱり常に曲のことを第一に考えてたギタリストだと思うので、そこはすごく僕は尊敬してるし、ずっと影響を受けてますね」。弓木は、「私は一音一音が歌ってるギターだなというふうにいつも思っていて。人柄とか内面とかが音に表れている、そういうところに魅力を感じています。ジョージのギターを聴くと、一音の持つ力とか、一音の鳴らし方という、一音を大事に弾こうという、そういうことを思い出せるギタリストだなというふうに思います」と最大限の賛辞と尊敬の言葉でジョージへの思いを伝えた。
シグネーチャーモデルのギターについては、「いわゆるハーフトーンのシンプルなセッティングで弾いたんですけど、それでスライドバーを滑らせるだけで結構ジョージ・ハリスンっぽいサウンドになる感じがするギターでした。デザインも素敵ですよね。裏がめちゃめちゃかっこいいんですよ。自慢したくなりますよね」(みの)。「今の自分がいるのはジョージ・ハリスンがいたからだと思うぐらい影響を受けてるんですけど、それぐらい好きなアーティストのものを身に着けて演奏ができるという。服もそうですし、ギター、ピック、ストラップも含めて身に着けられるというのがやっぱりファンとしてめちゃくちゃ嬉しいし、身に着けて実際に使いたい、着たいという気持ちになる。そういう可愛いデザインだなと思います」(弓木)とお気に入りの様子で語った。
続いて、ダニー・ハリスン(Dark Horse Records)、島津由行(Creative Director, F IS FOR FENDER)、エドワード・バド・コール(CEO, Fender Musical Instruments Corporation)の3氏によるトークセッションが行われた。
まず登壇したコール氏はフェンダーが今年創業80年となることについて触れ、「80年を振り返ってみると、フェンダーのギターを手に取って自分色に染めてくれるミュージシャンのおかげ。その1人がジョージ」と、今なお世界中に影響を与えているジョージ、そして
フェンダーとハリソン一家が共に築き上げてきたクリエイティブパートナーシップに感謝を表明した。ダニー氏は今回のコラボレーションについて、「まさに夢みたいです。というのは、私は12歳からフェンダーのギターをプレイしていて、初めて日本に来たとき(1991年)に実はエリック・クラプトン自身からエリック・クラプトンのシグネチャーモデルをもらったんです。そして、翌日に大阪城ホール、その翌日は日本東京ドームと、ステージに立つことになったんです。僕のキャリアで最高のステージだったなと思いながら、そこからはちょっと下降気味なんですけど…というのは冗談です(笑)」と、前述のジョイントコンサートに同行して来日した際のエピソードをジョーク交じりに伝えて和ませた。その後は度々来日しているそうで、「3年前に明治神宮から歩いていた際に自分のギタープレイが聴こえるぞと思ったら、Acoustasonicの音がまさにこの旗艦店から流れてきて、こんな店があるんだと驚いて入ったんです。そして、なんと特別な場所ができたんだと感動して、“ここで何かやらなきゃいけない”と思い、今日に至りこのコレクションが出来上がったんです。私自身も誇りを持っております」と語った。
島津氏は、F IS FOR FENDERとのコラボについて、「ついにきたか、と思いました。F IS FOR FENDERとアーティストとのコラボは、誰でもいいってわけではない。やはり好きなアーティスト優先というのはあるんですけど、ひとつ返事で“ぜひやりましょう”ということで始まりました」と明かした。1970年の3枚組アルバム『All Things Must Pass』をお年玉で買ったことをはじめ、『The Concert for Bangladesh』(1971年)、『Dark Horse』(1974年)等、リアルタイムで聴いてきたそうで、「ビートルズの大ファンで、特にジョージさんはファッション、音楽、スピリッツも含めて、この職業に影響するぐらい僕の大好きなミュージシャンだったので、もうすごいハッピーですね」と喜びを語った。今回のラインナップについては、大好きな『Dark Horse』のジャケットをはじめ、新しいことというよりは、当時のオリジナルを着想としてデザインしたそうだ。また、島津氏は自身が所有しているジョージのツアー、プロモTシャツなど貴重なTシャツを多数披露して、会場にはどよめきが起こった。
トークセッションの最後に、3人それぞれがメッセージを語った。
「みなさん、ストラトキャスターを弾いてください。私は先週もステージでストラトをプレイしました。 父がバングラデシュ・コンサートで演奏した時もストラトキャスターでした。バディ・ホリーもジミ・ヘンドリックスもストラトキャスターでした。日本でもいろんな形でストラトキャスターを愛してプレイしてください」(ダニー氏)
「昔よりも、音だけじゃなくてカラーレコードとか、氷のようなレコードがあったり、音楽はデザインとしても進化しているので、アートワーク、そしてギターのサウンドは若い人たちにも届いていくと僕は思っています」(島津氏)
「すべてはギターに始まり、ギタープレイヤーで始まると思っています。ギタープレイヤーが演奏することで、その音楽がいろんな人に影響、インスピレーションを与える。そして次のアーティストが生まれてくるんです。それをたゆまなく続けていくことがやはり重要ではないでしょうか。ギターがあること、ギタープレイがあることで世の中良くなってるんです。私はギターがあってこそ、いい世の中だと思っています」(コール氏)
トークセッション終了後は、島津氏がスクリーン横のブースからDJパフォーマンスを披露。「Wah-Wah」、「My Sweet Lord」等、迫力のサウンドでジョージ・ハリソンへの敬愛を表現していた。
なお、2026 年10月16日から10月27日まで、Fender Cafe原宿およびFender Cafe下北沢にて、コラボレーションを記念した【Dark Horse Recordsポップアップ】が開催される。
Text by 岡本貴之
◎イベント情報
【Fender × George Harrison
Dark Horse Records Collection Launch Party】
2026年10月16日(金)
東京・Fender Flagship Tokyo B1F
ゲスト:
<トークショー>
・ダニー・ハリスン(Dark Horse Records)
・島津由行(Creative Director, F IS FOR FENDER)
・エドワード・バド・コール(CEO, Fender Musical Instruments Corporation)
<ライブパフォーマンス>
・弓木英梨乃
・みのミュージック
<DJパフォーマンス>
・島津由行(Creative Director, F IS FOR FENDER )
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