<ライブレポート>春茶、カバー曲から新曲「想い知る」までアットホームな空気で紡いだファンクラブイベント【HARUTYA FC LIVE – ROOM -】

2026年9月19日 / 20:00

 春茶のファンクラブイベント【HARUTYA FC LIVE – ROOM -】が9月12日、東京・下北沢ADRIFTにて開催された。

 春茶の公式ファンクラブ『tea bottle』が初めて主催する今回のイベントは、昼夜の2部制で実施。春茶のプライベートルームを彷彿とさせるステージセットや装飾などを交え、終始アットホームな雰囲気の中で展開された。本稿では第2部の様子をお届けする。

 ステージを覆う、淡い色合いの花が装飾されたカーテンの前にファンが着席する中、会場が暗転するとカーテンの向こう側が青白いライトで灯される。そして、春茶のシルエットが浮かび上がると「こんばんは。2部が始まりました。じゃあまずは、歌のほうを歌いたいと思います。これはライブで歌ったことがありません。でも、このファンミーティングのタイトルにピッタリだなと思って選んだ曲なので、ぜひ聴いてください」と挨拶し、Official髭男dismのカバー「Bedroom Talk」にてライブパートをスタートさせた。オレンジや青などの照明で独特の空気が作り上げられると、春茶はチルなビートに乗せて吐息混じりの艶やかな歌声を届けていく。

 1曲歌い終えると、会場に温かな拍手が響き渡る。すると、春茶は「次の曲はメジャー1stシングル。久しぶりに歌いたいと思いますので、皆さん手拍子しながら聴いていただけると」と告げ、「私の恋 is over」でフロアの空気を温めていくことに。軽やかなリズムに合わせてオーディエンスのクラップが響き渡ると、「ふふっ」と嬉しそうな様子を見せる春茶。躍動感の強いサウンドに乗せたシルキーボイスで、聴き手の高揚感を高め続けた。

 「私の恋 is over」で会場の空気が和らぐと、「元気?」「めっちゃ元気!」「よかったよかった」とファンとのやりとりも始まる。すると、「ギターを弾こうかなと思って。今日は【ROOM】……おうちなので、いつも家で弾き語り配信をするように、ギター片手に歌いたいと思います」と口にし、「2曲歌います。どちらもwacciさんの曲になります。1曲目はあんまりライブで歌ったことがないなと思って選びました。1回ぐらいあるかな?」と伝えるのだが、客席からの反応がなかったことに対して「みんな、見えてるからね。反応して?(笑)」と続ける。

 そんな微笑ましいやりとりを経て披露されたのは、wacciの名曲「別の人の彼女になったよ」。バックトラックに春茶のギターが重なり、さらに繊細な彼女の歌声とのハーモニーで、会場は鑑賞的な空気に包まれていく。春茶の透明感溢れるボーカルで表現されたこのカバーでは、男性の橋口洋平が歌う原曲とはひと味違った印象があり、聴き手に新たな魅力を与えてくれたのではないだろうか。

 この曲が終わると、客席からは盛大な拍手が湧き起こる。「今日弾いているのはエレキです。1stライブのときはアコギだったけど、これからはエレキの出番が多くなるのかな」と、この日のために購入したギターについて話すと、春茶は「このギターと一緒に、新しくリリースした楽曲を最後に歌いたいと思います。このあとは皆さんとたくさんお話しようと思っているので、楽しみにしていてください」とメッセージを送り、wacciの橋口が提供した最新曲「想い知る」を切なげな歌声で表現。カーテン越しながらも目の前で披露される春茶のパフォーマンスを、集まったファンは優しい眼差して見守った。

 この日のライブパートで予定されていた4曲をすべて披露し終えると、春茶は「このあとはですね、企画パートに移りたいと思います。ちょっとセットをチェンジしたり、司会進行の方がいらっしゃいますので」と告げてステージを一旦あとにする。そして、カーテンが開き、ステージ中央にテーブルが用意されると、ラジオDJの植松哲平による司会進行によるトークパートに突入。その隣には、キャップにサングラスとマスクを装着した部屋着姿の春茶が座り、再び来場者とコミュニケーションを図る。この日はリラックスモードの衣装だったこともあり、春茶は「(着ている服が)ほぼパジャマなので、ライブの途中から眠くなっちゃって(笑)」と冗談をこぼしてみせた。

 客席との距離の近さに「びっくりしたけど、楽しかったです」と伝えると、いよいよトークパートが始まる。「春茶なんでもベスト3」と題し、春茶のことを詳しく知れるようなトピックを紹介していくことに。まず、「春茶の得意料理ベスト3」を尋ねられ、普段あまり料理をしないながらも、3位から順に「グラタン」「パスタ」「春巻き」と回答。パスタはソースから作ると公言するも、好きなソースを聞かれて「タバスコ」と答え笑いを誘う一幕もあった。

 続いて、「春茶が今食べたいものベスト3」では3位に「ロールケーキ」を挙げるも、途中で「あ、これ1位です!(笑)」と間違いに気付くハプニングも。このお題のみ急遽カウントアップ形式になり、2位に「チーズケーキ」、3位に「ショートケーキ」と、普段はあまり食べないものの「今は甘いものが食べたいので」このラインナップになったことを明かす。

 さらに、「ファンに言われて嬉しかった言葉ベスト3」では3位の「カバー動画の投稿したとき『春茶さんの色に染まっているね』」に「一度歌詞を書き起こして、文節ごとに意味を自分なりに考えてカバーに臨むので、そう言われると嬉しい」、2位の「始めて聴いたときは○○歳だったのに、もう○○歳になったよ」には「私の音楽を長く聴いてくれていて、人生の一部になっていることが伝わる。同じ時代を一緒に歩いている感がありますよね」、1位の「つらいときに聴いて救われたよ」には「心が大変なときとかしんどいときに自分の音楽を聴いて救われたよって言葉は、私も救われる」と、記憶に残る言葉について、自身の感想を含めて解説してくれた。

 その後はファンからの質問に直接答えていく場面もあり、「旅行で行くのにオススメの場所」や「将来やろうと思っているゲーム配信」「好きな花」など多岐にわたる質問に回答。先日、高知を旅行した際に購入したお土産を、来場者の中から3名にプレゼントするじゃんけん大会もあり、緩やかな空気の中イベントは終わりに近づいていく。

 最後は、春茶が編集した映像とともに来年2月21日に大阪・Zepp Osaka Bayside、28日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で新たなワンマンライブ【HARUTYA ONE-MAN LIVE『ここから。』】を行うことも発表。「最近はいっぱい雨も降っていてどんよりしていたけど、こういう楽しいイベントとか……配信もそうだけど、これからもいろいろ届けていくので。今日はそのひとつということで、会えてよかったです。またこういうことをしたいですね。楽しかった。本当にありがとう!」と感謝を伝えて、プライベート感の強い初のファンクラブイベントを終えた。

Text by 西廣智一
Photo by 飛鳥井里奈

◎セットリスト
【HARUTYA FC LIVE – ROOM -】
9月12日(土)東京・下北沢ADRIFT
01. Bedroom Talk(Official髭男dismカバー)
02. 私の恋 is over
03. 別の人の彼女になったよ(wacciカバー)
04. 想い知る


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