<ライブレポート>斉藤由貴、バースデーを彩る初のオーケストラツアーが兵庫で開幕 武部聡志プロデュースによる名曲の新たな響き

2026年9月19日 / 13:00

 斉藤由貴による初のオーケストラツアー【billboard classics「斉藤由貴 Premium Orchestra Concert」~produced by 武部聡志】が開幕した。

 本公演は、音楽プロデューサーの武部聡志が手がけるオーケストラコンサートシリーズの第4弾として、斉藤由貴のバースデーアニバーサリーを記念して開催。9月17日に兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールにて迎えたツアー初日、会場は開演前から温かな期待感と静かな熱気に包まれていた。

 1985年のデビュー曲「卒業」以来、40年以上にわたり数々の名曲を共に世に送り出してきた斉藤由貴と武部聡志。今回の特別なステージでは、新進気鋭の音楽家である岩城直也が指揮と編曲を務め、時代を超えて愛される彼女の楽曲たちに、息をのむほど美しいオーケストラアレンジが施される。

 演奏を務めるのは、本ツアーの軸となるNaoya Iwaki Pops Orchestra(NIPO)と、神戸を拠点に活動する神戸市室内管弦楽団がタッグを組んだ兵庫公演限りの特別編成によるオーケストラ。豊かな残響と臨場感あふれる響きを持つと評されるホールの特性を最大限に活かし、クラシックの気品とポップスの叙情性が溶け合う、豊潤な音楽の旅が幕を開けた。

第1部 名曲が織りなす、青春の光と映画のような叙情

 第1部の幕開けを飾ったのは、フルオーケストラのみによる贅沢な「Overture」だ。「卒業」や「悲しみよこんにちは」といった彼女の足跡を彩る代表曲の旋律が美しく紡がれ、岩城のタクトによって瑞々しい音の波となってホールを満たしていく。

 「Overture」の余韻に包まれる中、斉藤由貴と武部聡志がステージに登場すると、客席からは割れんばかりの拍手が送られた。

 斉藤の持ち味である、繊細で透明感のある歌声は今もなお無垢な輝きを放っている。フルオーケストラのダイナミックな演奏に優しく包まれることで、その声が持つ独特の浮遊感とノスタルジーがさらに際立つ。

 今回のステージでは、青春の甘酸っぱさと華やかさが目の前に広がるような「初戀」、そして壮大なオーケストラ編曲によって一本の映画を観ているかのようなドラマチックな情景を描き出した「情熱」などを披露。言葉のひとつひとつを愛おしむように丁寧に、魂を込めて歌い上げる彼女の歌声に、武部聡志のピアノがそっと寄り添う。長年培ってきた二人の深い音楽的信頼関係が、音の会話となって聴き手の心の琴線を震わせていった。

第2部 気品ある響き、斉藤由貴の世界観に染まる傑作たち

 20分間の休憩を挟んで迎えた第2部の冒頭は、「千の風音」を武部とオーケストラで披露。岩城の手による気品溢れる編曲が、ホールの響きと溶け合い、場内を洗練された色彩で満たしていく。

 再びステージに現れた斉藤を迎え、コンサートはさらに密度を増していく。今夜、ひと際強い印象を残したのが、井上陽水の名曲をカバーした「夢の中へ」だった。オーケストラの弾むようなリズムに乗せて、唯一無二のコケティッシュで優しい世界観へと昇華した。

 続いて本編の最後を飾ったのは、「悲しみよ こんにちは」だ。フルオーケストラならではの華やかさと躍動感が加わった演奏は、聴く者すべての心を弾ませ、前向きなエネルギーで包み込む。万雷の拍手と大盛況の中、本編は幕を閉じた。

 鳴り止まないアンコールの拍手に導かれるようにして再びステージに斉藤と武部、そして岩城が登場した。

 そして、彼女の原点である「卒業」が披露されると、会場全体が温かな一体感に包まれた。胸が熱くなるような余韻に満たされる中、記念すべき初日公演は静かに、しかし確かな足跡を残して幕を閉じた。

東京と神奈川へ続く、さらなる進化を遂げるアニバーサリーの旅

 初日にして、極上の音楽性と奇跡のような歌声を届けた本ツアー。この感動のバトンは、続く東京と神奈川のステージへと引き継がれていく。

 9月25日に迎える次なる舞台は、東京の昭和女子大学 人見記念講堂。この会場は、昨年開催された斉藤由貴のデビュー40周年記念全国ホールツアー【”水辺の扉”~Single Best Collection~】ファイナル公演の舞台でもある。そして、10月2日にツアーフィナーレを飾るのは、彼女の出身地である神奈川が誇る音楽の殿堂、ミューザ川崎シンフォニーホールだ。地元への凱旋公演となるこの日は、ツアーの集大成として、さらにエモーショナルな一夜になるだろう。

 武部聡志との黄金コンビが贈る、この秋もっとも贅沢で、心揺さぶられる音楽体験をぜひ劇場で目撃してほしい。

photo:ハヤシマコ

◎公演情報
【billboardclassics「斉藤由貴 PremiumOrchestra Concert」~produced by 武部聡志】
2026年9月17日(木)※終演
兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
OPEN 17:45/START 18:30

2026年9月25日(金)
東京・昭和女子大学 人見記念講堂
OPEN 17:30/START 18:30

2026年10月2日(金)
神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホール
OPEN 17:30/START 18:30

出演:斉藤由貴
ピアノ・音楽監修:武部聡志
指揮・編曲:岩城直也
管弦楽:【兵庫】NIPO×神戸市室内管弦楽団 【東京・神奈川】Naoya Iwaki Pops Orchestra(NIPO)

<チケット>
全席指定13,000円(tax in.)一般発売中

<公演公式サイト>
https://billboard-cc.com/saitoyukiXtakebe

主催・企画制作:ビルボードジャパン(阪神コンテンツリンク)
制作協力:ハーフトーンミュージック
後援:米国ビルボード、ビクターエンタテインメント

<注意事項>
※未就学児入場不可
※枚数制限:おひとり様各公演1申し込み最大4枚まで
※車椅子をご利用のお客様は、お問い合わせ先までご連絡ください
※チケットはおひとり様1枚必要となります。チケットを紛失された方、または当日お忘れになった方はご入場できません
※必ず公式サイトに掲載している注意事項をご確認の上、チケットをお求めください
(ご来場のお客様へのお願い:https://billboard-cc.com/notice)

<公演に関するお問合せ>
【兵庫】キョードーインフォメーション 0570-200-888(12:00~17:00/土日祝休)
【東京・神奈川】ディスクガレージ https://info.diskgarage.com/


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