エド・シーラン、ツアーのサポート・アクト不在に マックルモア降板を受けてフィニアスら全アクト辞退

2026年9月16日 / 10:15

 マックルモアが、エド・シーランの【ループ・ツアー】から外されたことを受け、フィニアスとルーカス・グラハムもサポート・アクトを辞退した。

 現地時間2026年9月15日、アーロン・ロウが今回の騒動を理由に【ループ・ツアー】から自主的に降板した直後、フィニアスが簡潔な声明を発表。「抑圧されている人々のために声を上げるアーティストを封じ込めてはいけない。エド・シーランとの今後のツアー日程への出演を辞退することにしました」と綴った。【アカデミー賞】と【グラミー賞】の受賞歴を持つフィニアスは、続けて「私はパレスチナとその人々を支持します」と表明した。

 ルーカス・グラハムもインスタグラムで、「エドを愛していますし、これまで一緒に過ごしてきたすべての時間に感謝しています。その気持ちは変わっていません。でも、今の状況でこの言葉を世に発しながらツアーを続けることはできません。残りの日程から辞退します」とコメントした。

 また同日、【ループ・ツアー】の公演でシーランとともに6曲のミニ・セットを披露してきたバンド、ベオガもツアーの残りの日程には出演しないことを発表。“シオニスト・ロビーによるマックルモアへの沈黙の強要”を理由に挙げた。「私たちは、あれほど大きなスタジアムで演奏することになるとは想像もしていなかった伝統的なアイルランドのバンドです。その機会を得られたことの意味は十分に理解しています」とベオガは記し、シーランとは10年来の友情があることにも言及。「“フリー・パレスチナ”を訴える人々を黙らせる会場で演奏することは、私たちにとって選択肢ではありません」と続けた。

 米ビルボードはシーランの代理人にコメントを求めている。現在、彼のツアーにはサポート・アクトがいない。

 ルーカス・グラハムは、8月から【ループ・ツアー】にサポート・アクトとして参加しており、フィニアスは10月からオープニング・アクトを務める予定だった。2月からオープニングを務めていたロウも、同じく15日にツアーからの降板を発表。「億万長者がその権力を利用して、イスラエルによるジェノサイドに反対し、子どもたちの残酷な殺害を訴える正当な声を封じ込めることを、黙って見過ごすことはできない」と表明した。

 今回の騒動は、9月初旬に【ループ・ツアー】にサポート・アクトとして出演したマックルモアがステージ上で「パレスチナを解放せよ」と訴え、プロテスト・ソング「Hind’s Hall」を披露したことから始まった。その後、ピンクを含む複数の人物から抗議の声が上がり、イスラエル系米国人評議会は対応を求める署名運動を開始した。

 9月14日、【ループ・ツアー】の米国公演のプロモーターを務めるメッシーナ・ツーリング・グループは、マックルモアをラインナップから外すと発表。「今後のUSツアー日程の会場から、マックルモアがラインナップに含まれる場合はコンサートを開催できないとの通知を受けました。関係者との協議の結果、マックルモアは残りのサポート公演には出演しません」と声明を発表した。

 その後、ツアーが9月下旬に開催されるジレット・スタジアムを所有するクラフト・グループのロバート・クラフトも、マックルモアの出演を認めない決定をしたと明らかにした。米ビルボードに共有した声明で、「マックルモアの最近の行動、ニュージャージーで行われたエド・シーランの公演中にステージから発せられた内容、そしてユダヤ人コミュニティに対して非常に不快で傷つけるものだと私たちが考える、反ユダヤ的な発言やイメージをめぐる過去の経緯を踏まえ、9月25日と26日にジレット・スタジアムで行われる公演への彼の参加は一線を越えると判断しました」と述べた。

 これを受けてマックルモアは自身の見解を発表し、パレスチナへの支持を改めて表明するとともに、シーランを今も“ブラザー”だと考えていることを強調。一方で、今回の対応については根本的に意見が異なるとした。

 15日朝、シーランも自身の声明を発表。マックルモアを降板させる決定は自身ではなくプロモーターによるものだったと説明した。「マックルモアが自分の信じることのために立ち上がり、声を上げる強い意志を尊重しています。ただ、同じ平和という目的にたどり着くための方法はひとつではありません。私は、自分の知名度とプラットフォームを、安全で安心できる場所として使い、外交を維持し、対話を閉ざすのではなく、開いておくことを選びます」と綴った。


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