『クイーン:ブダペスト』日本公開詳細決定、伝説のコンサートが4Kレストア&ドルビーアトモスで蘇る

2026年8月24日 / 10:00

 クイーンの伝説的コンサートを収めた映像作品『クイーン:ブダペスト』が4Kレストアとドルビーアトモスで蘇り、日本公開の詳細が決定した。

 フレディ・マーキュリー生誕80周年、バンド結成55周年、そして【マジック・ツアー】(クイーンのオリジナル・メンバー4人による最後のツアー)40周年という節目の年に、伝説の4人がフィルムに刻んだ最後のクイーン・ライブ映像『クイーン:ブダペスト』が、10月7日より世界各国の映画館およびIMAXにて公開されることが明らかになっていたが、日本公開の詳細が決定した。10月7日より期間限定で全国劇場公開となる。

 本編公開に先駆けて、「Radio Ga Ga」に続く第2弾として、新たに高画質・高音質化された「Who Wants To Live Forever」の映像が公開された。同曲は映画『ハイランダー 悪魔の戦士(原題:Highlander)』(1986)のサウンドトラックのためにブライアン・メイが作曲し、アルバム『A Kind of Magic』に収録。1986年9月に同アルバム最後のシングルとして発表されると、ヨーロッパ各国でトップ10入りするヒットとなった。不老不死のハイランダーが、自分が永遠に若いままである一方で、愛する妻が年老い死んでいくのを看取る場面で用いられている。その後もサラ・ブライトマン、キャサリン・ジェンキンス、ジョルジア・フマンティらがカヴァーしたほか、英国のTVドラマ『It’s A Sin』やNetflixの『ストレンジャー・シングス』最終シーズンの予告編にも使用されている。

 『クイーン:ブダペスト』は、【マジック・ツアー】中の1986年7月27日に、冷戦下の“鉄のカーテン”の向こう側で開催された、西側アーティストによる初のスタジアム・ロック・コンサートを記録したコンサート・フィルム。Sony Music Visions製作によるクイーンとの初の公式プロジェクトで、ソニーミュージックとクイーンのカタログ作品に関する正式なパートナーシップの幕開けとなる作品でもある(10月30日にソニーミュージックよりブルーレイ、DVD、3LP、2CD、デジタルのマルチフォーマットでのリリースが決定している)。

 本作は、バンドの歴史における記念すべき公演から40周年を記念して公開される。17台のカメラで撮影されたオリジナルの35mmフィルムをもとに、ピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』三部作監督)のPark Road Post Productions(ニュージーランド)が丹念な4Kレストアを施した。さらにオリジナルのマルチトラック音源を新たにリミックスし、ドルビーアトモスでこれまでで最も没入感のあるライブ体験を実現している。

 1986年7月27日に収録された本公演は、【マジック・ツアー】の一環としてブダペストのネープシュタディオンで開催された。文化的・政治的に大きな変革期を迎えていた“鉄のカーテン”の向こう側で、西側のロック・バンドとして初めて公演を行ったクイーン。8万枚のチケットは完売し、会場の外ではチケットを持たない4万5000人近い人々が演奏に耳を傾けた。中にはロシアやポーランドなど遠方から駆けつけたファンもいたという。公演の模様はハンガリーを代表する17人のカメラマンによって35mmフィルムに収められ、17台のカメラと当時のハンガリー国内で確保できるすべての25マイル(約40km)分のフィルムが使用された。ハンガリー政府の全面的な承認を得て実現したこのプロジェクトは、当時の共産主義国家では極めて異例の試みだったという。

 この成功の時点では想像できなかったことだが、その後クイーンが行った公演はわずか5公演のみ。それから2週間足らず、1986年8月9日にイギリス・ネブワース・パークで行われた公演を最後に、フレディ・マーキュリーとのツアー活動に終止符を打つことになる。

 「We Will Rock You」「We Are The Champions」「A Kind Of Magic」「Crazy Little Thing Called Love(愛という名の欲望)」「Under Pressure」「Who Wants To Live Forever」「Hammer To Fall」「Bohemian Rhapsody」などの代表曲に加え、ハンガリー民謡「Tavaszi Szel Vizet Araszt(春の風)」のアコースティック・アレンジによるパフォーマンスも収録されている。

 1986年12月、本作の編集版は中国、ポーランド、チェコスロバキア、東ドイツ、ユーゴスラビア、モンゴルを含む共産圏各国で放映された。翌1987年元日にはハンガリー国内59の映画館で上映され、西側のロック・アクトとしては初の快挙となった。ブライアン・メイとロジャー・テイラーにとって、ブダペスト公演は大規模ツアーの中の1公演というだけでなく、はるかに深い意味を持つという。

 4Kレストア版『クイーン:ブダペスト』は9月15日、ハンガリー国立映画協会(NFI)主催の【ブダペスト・クラシックス・フィルム・マラソン】でワールド・プレミア上映される。これはレストア作品や再発見された名画を紹介する同映画祭のプログラムの一環としての上映。イギリスでのプレミア上映は9月30日にロンドンで開催予定。オリジナル・ネガの4Kデジタル化は、ブダペストにあるNFI FilmLabが行った。映画のオリジナル素材は1986年以来、NFIのフィルム・アーカイヴで保管されてきたという。『クイーン:ブダペスト』はTrafalgar Releasingとの提携で、10月7日から世界各国の映画館およびIMAXにて期間限定公開される。

 また『クイーン:ブダペスト』は10月30日にソニーミュージックよりマルチフォーマットでリリースされる。サウンドはクイーンのスタジオ・チームがオリジナルのマルチトラックから新たにリミックスしたもので、ブルーレイ、DVD、2CD、デジタル配信に加え、初となる3枚組アナログLPでもリリースされる(ブルーレイと2CDの2形態は国内盤リリースが決定)。

◎ブライアン・メイ コメント
「映像のクオリティは素晴らしく、まるでその場にいるような気分にさせられる。IMAXで観れば、迫力は規格外だ」

「何年にもわたって、“鉄のカーテン”の向こう側のファンは、クイーンの音楽を違法カセットテープで聴くことしかできなかった。僕らのようなロック・バンドを聴くことが許されなかった彼らにとって、クイーンを目の前で観るなんて想像もできなかったんだ。そんな彼らがようやく僕たちの演奏を生で観て、同じ空間を共有できたこのコンサートは、彼らにとってもだが、僕たちにとっても胸が熱くなる瞬間だった。どれほど大きな意味を持つことだったかは、会場に満ちあふれていたエネルギーが物語っていた。あんな体験は、2度とできないだろう。中でも忘れられないのは、フレディと僕があの日のために覚えた美しいハンガリー民謡を演奏したことだ。誰もが涙を流していたよ」

「ピーター・ジャクソン率いるチームによる素晴らしいレストア作業のおかげで、オリジナル映像がこれまでで最高の解像度で蘇った。映像は驚くほど鮮明で、そのクオリティには息を飲むほど。きっと皆さんに気に入ってもらえると思う。サウンドにも、最高水準のレストアを施すことができた。クイーンの全盛期のライヴをこれまでで最もリアルに体験できる決定版だ。ぜひ、IMAXや映画館で楽しんでほしい。映画を観ていることを忘れてしまうほどの没入感を体験してもらえるはずさ」

◎ロジャー・テイラー コメント
「結果的に、あれがフレディと行った最後のツアーになった。まさに僕らは絶頂期にいた。素晴らしい思い出にあふれたツアーだ」

「音楽は政治や政治によって生まれる壁をも乗り越えるものだ、と僕たちは信じていたし、観客自身をライヴの一部だと感じられるようにすることが、バンドの理念の一つだった。フレディはこの日のために、民謡を歌おうと、歌詞の発音を手のひらに書いていた。ところが、会場全体が自然と歌い始め、その瞬間、音楽がどれほど大きな力になり得るか、気づいたんだ」

◎ピーター・ジャクソン コメント
「長年のクイーン・ファンである私たちPark Road Postにとって、ブダペスト公演の映像をレストアする機会をいただけたことは、この上ない喜びでした。音楽史に燦然と輝く瞬間に新たな命を吹き込むことができたのは、大変光栄なことです。映像に収められたオリジナル・クイーン最後のライヴ・パフォーマンスを、新しい観客の皆さんにも追体験してもらえることを楽しみにしています」

◎トム・マッケイ コメント
「『クイーン:ブダペスト』は、音楽史と文化史の双方における歴史的瞬間を記録した作品です。これは圧巻のパフォーマンスというだけでなく、当時実在していた障壁を乗り越え、バンドと観客が一つになった感動のドキュメントです。今回のレストアにより、その歴史的瞬間を、まるでその場にいるかのような臨場感とともに、現代の観客の皆さんにも体験していただけることでしょう」

◎作品情報
『クイーン:ブダペスト』
出演:ジョン・ディーコン、ブライアン・メイ、フレディ・マーキュリー、ロジャー・テイラー
監督:ヤーノシュ・ジョムボリャイ
プロデューサー(オリジナル版):マフィルム・ダイアログ・スタジオ(ブダペスト)、ジム・ビーチ、ラースロー・ヘゲドゥース、ジュルジ・ミハーイ(マルチメディア・オーガニゼーション/ヨーロッパ/リミテッド)
プロデューサー(2026年リマスター版):ロブ・ストリンガー、トム・マッケイ、リチャード・ストーリー、チャーリー・スタンフォード、ジョシュ・チューズ
製作年:2026年
(C)2026 Sony Music Entertainment
2026年10月7日(水)より期間限定で全国劇場公開
※IMAX特別先行上映:10月7日(水) TOHOシネマズ新宿/TOHOシネマズ名古屋栄
※ドルビーアトモス上映&2D通常上映:基本10月7日、10月10日のみの2日限定上映(一部10月7日~10月15日上映劇場もあり)。

◎リリース情報
『クイーン:ブダペスト』 
2026/10/30 RELEASE
<Blu-ray国内盤>
SIXP61 5,940円(tax incl.)
<2CD国内盤>
SICP-31878~9 3,960円(tax incl.)
https://queenjp.lnk.to/BUDAPESTJPAW


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