フォンテインズD.C.、5thアルバム『Dopamine Chamber』よりリード・シングル「Marianne」公開

2026年8月18日 / 17:30

 フォンテインズD.C.が、5作目のスタジオ・アルバム『Dopamine Chamber』を2026年10月16日にリリースすることを発表し、リード・シングル「Marianne」を公開した。

 アルバムのプロデュースは、前作同様ジェームス・フォード(アークティック・モンキーズやゴリラズ、デペッシュ・モード)が担当。本作は、2024年にリリースされ、UKでプラチナ認定を獲得した『Romance』に続く作品で、バンドは初期作品におけるギター主体の表現から決定的に離れ、より冷たく、より奇妙で、より人工的なサウンドへと歩みを進めている。

 アルバムの世界への華やかで高揚感あふれる導入部となる「Marianne」は、2024年のスリラー・シリーズ『リプリー』からも一部着想を得ている。逃避と快楽主義をテーマにした楽曲で、忘却へ向かう、あるいは忘却から逃れるための誘惑の歌として機能する。

 『Dopamine Chamber』は、うねるスモッグの吐息の向こうに浮かび上がる星座のように現れる。力強いバラードとアンセミックなメロディーが、立ち込める靄のなかできらめきを放つ作品だ。崩壊へと傾きつつある世界において、本作は危機のなかで快楽がどのように変質していくのか、そして私たちが快楽を追い求めることによって何が明らかになるのかを問いかける。

 歌詞の着想を求めてヴェネツィア、ウィーン、シチリアの色褪せた壮麗さのなかで時間を過ごしたフロントマンのグリアン・チャッテンは、「“Romance”は、おそらく60%が人間的で、40%が自動化や感情の喪失によって侵食された作品だったと思う。でも今回は60%が侵食されているような感覚なんだ。仮面が、よりいっそう顔そのものになりつつあるようなね」と述べ、安易な楽観主義へ流されることを拒んだ。「希望をあえて排除し、この世界の醜さを正直に映し出したほうが力強いと思った。この作品は、より破滅的な警告のように感じられる必要があったんだ」と彼は語る。

 ベーシストのコナー・ディーガンは、「僕たちのアルバムは常に“場所”という感覚について問い続けてきた。最初はダブリンについて、その次はダブリンを離れることについて、そして別の場所にロマンスを見出そうとしてきた。今回のアルバムでは、その問いが『人はどこへ逃げるのか?』になったんだ」と述べている。

 『Dopamine Chamber』は、バンドにとってこれまでで最も大胆な転換作となる。冷たいシンセサイザーの音色、行進するようなドラム、サンプルやトリガーの導入、ギターをまったく使用していない楽曲、さらには1960年代のイタリアン・ポップを思わせる陶酔感のあるストリングスまでもが、人工的な質感をまとった新たなサウンドへと変換されている。ギタリストのコナー・カーリーにとって、本作の狙いはバンド自身の過去の参照点から脱却することだった。「僕は未来を指し示すようなものを見つけようとしていたんだ」

 本作はジェームス・フォードとともに、ロンドン、イングランドの田園地帯、そしてパレルモで制作された。チャッテンはマットレスやクッションを積み上げて作った即席の録音ブースでボーカルを録音している。

 アルバム『Dopamine Chamber』国内盤CDには歌詞対訳・解説書、ボーナス・トラックを追加収録。LPは通常盤LP(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定LP(マーブル・ブルーヴァイナル)が発売。限定LPは日本語帯付き仕様(解説書付)でも発売される。国内盤CDと日本語帯付き仕様の限定LPは、Tシャツ付きセットも発売が決定している。

◎リリース情報
シングル「Marianne」
配信中
https://fontainesdc.x-l.co/marianne

アルバム『Dopamine Chamber』
2026/10/16 RELEASE

Photo: Elizaveta Porodina


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