リンキン・パーク、復活ツアーの総売上が約400億円に達しバンド史上最大規模に

2026年8月13日 / 11:15

 リンキン・パークは先頃、【フロム・ゼロ・ワールド・ツアー】を終えた。約2年にわたるこのツアーは5大陸23か国を巡り、バンドのツアー史上最大のビジネス規模となった。米ビルボードのツアー・チャート“Billboard Boxscore”に報告された最終集計によると、ツアーの総売上は2億5,100万ドル(約400億円)、公演数80本でチケット販売枚数は220万枚に達した。

 【フロム・ゼロ・ワールド・ツアー】は2024年9月11日から2026年6月30日まで開催され、これはオリジナル・シンガーの故チェスター・ベニントンが2017年の【ワン・モア・ライト・ワールド・ツアー】中に亡くなって以来、リンキン・パークにとって初めてのライブ公演となった。以来、ボーカルのエミリー・アームストロングがバンドに加入し、『フロム・ゼロ』(2024年)を携えて復帰。同作は【ビルボード・ミュージック・アワード】で5部門ノミネート中2部門を受賞したほか、【グラミー賞】で2部門、【アメリカン・ミュージック・アワード】で4部門のノミネートを獲得した。

 【フロム・ゼロ・ワールド・ツアー】はその名の通り、リンキン・パークを世界中へと連れて行き、また連れ帰った。2024年秋の大陸間公演が入り乱れたスケジュール(時系列順に米ロサンゼルス、ニューヨーク、独ハンブルク、英ロンドン、韓国ソウル、仏パリ、コロンビア・ボゴタ、米テキサス、ブラジル・サンパウロ)を経て、バンドはメキシコ、アジア、米国、欧州、再び米国とカナダ、南米、再びアジア、オセアニア、そして最後にもう一度欧州をしっかりと回った。

 全体として欧州はツアー最大の市場となり、わずか19公演で109,000人を動員し、1億590万ドル(約170億円)を売り上げた。公演数はツアー全体の25%に満たないにもかかわらず、この大陸だけで総収益と総動員数の40%以上を占めた。

 ツアーはアジア、北米、オセアニアの大部分ではアリーナで開催された一方、欧州ではスタジアム規模へと格上げされた。リンキン・パークは2010年代の4度のツアーで、同大陸において平均13,000から15,000枚のチケット販売にとどまっていた。しかし2025年の欧州日程では1公演あたり56,000枚以上を売り上げ、一夜あたりの動員数を3倍から4倍に伸ばした。バンドはまた、ブラジル、チリ、メキシコでの完売公演を含め、ラテン・アメリカ各地でもスタジアム公演を行った。

 ブラジルの1都市とドイツの3都市、計4つの市場では、スタジアムでの2夜連続公演を行い、ミュンヘン(2025年6月11日から12日)では2夜で101,000枚、サンパウロ(2024年11月15日から16日)では97,000枚を記録した。

 結果として、【フロム・ゼロ・ワールド・ツアー】の総売上は、リンキン・パークの過去のいかなるツアーをも10倍以上引き離した。同バンドの初期公演の多くは売上が未報告であるものの、過去のツアーの数字を未報告分を考慮して按分計算しても、今回の最新ツアーは少なくとも4対1の差で先行している。

 リンキン・パークは21世紀のロック・バンドの中でも屈指の輝かしいチャート成績を誇り、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”では6作のNo. 1アルバムを含む12作のTOP10入りを果たし、さらに同ソング・チャート“Hot 100”には26曲がチャート入りしている。米ビルボードが2023年に発表した<歴代最高のオルタナティブ・アーティスト>リストは同誌のチャート・データに基づいて作成されたものだが、リンキン・パークは第4位にランクインし、同バンドのデビュー以前に複数の首位を獲得していた3バンド、フー・ファイターズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、グリーン・デイに次ぐ順位となった。

 ベニントンの早すぎる死去を受けた長い活動休止期間を経て、リンキン・パークはチャートの王座に返り咲き、2023年以降、“Alternative Airplay”チャートでさらに3作のNo. 1と2作のTOP10を追加した。

 しかし四半世紀にわたる安定したチャートでの勝利にもかかわらず、【フロム・ゼロ・ワールド・ツアー】はリンキン・パークにとって過去最大の公演となり、初めてのグローバル規模のスタジアム・ツアーとなった。同バンドは2025年に“Top Tours”の年間チャートで15位にランクインするまで、このチャートに一度も登場したことがなかった。これはアイアン・メイデンとイーグルスという往年のクラシック・ロックの重鎮に挟まれる順位だった。ノスタルジアと高齢化するファン層の相乗効果が、ブリンク 182、マイ・ケミカル・ロマンス、システム・オブ・ア・ダウンといった2000年代のロック・アクトと同様に、同バンドのツアー・ビジネスを押し上げた。

 2001年1月26日、シアトルのショーボックスでの完売公演(1,050枚、1枚13.50ドル、約2,150円)まで遡ると、リンキン・パークはこれまで300本以上の公演で490万枚のチケットを売り上げ、総売上3億7,130万ドル(約591億円)を記録している。


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