<ライブレポート>進化を止めないLE SSERAFIM、自身2度目のワールドツアーでKアリーナを熱狂の渦に

2026年8月2日 / 19:00

 LE SSERAFIMのワールドツアーの日本公演【2026 LE SSERAFIM TOUR ‘PUREFLOW’ IN JAPAN】が7月からスタートした。本ツアーは、韓国・仁川公演を皮切りに、日本を含むアジア、アメリカ、ヨーロッパなど世界24都市34公演を巡る、自身2度目のワールドツアーだ。日本公演は大阪、神奈川、静岡、宮城、福岡の5都市で11公演を開催。本稿では、神奈川公演の初日となる、7月30日の模様をお伝えする。

 今年5月には、約3年ぶりとなるスタジオアルバム『’PUREFLOW’ pt.1』をリリースしたLE SSERAFIM。アルバムでは「恐れを知っているからこそ、より強くなれた」というメッセージとともに、新章“FEARLESS 2.0”の幕開けを告げたが、本公演では、そんな彼女たちが今まさに歩んでいるモードそのものを体現するようなパフォーマンスに、新たな物語の1ページ目を目撃しているような高揚感を感じた。

 開演時間の5分前、被り物を付けたクリーチャー(ダンサー)たちが登場し、客席を練り歩きライブが始まる緊張感を高める。そして開演時間になると、カラフルなレーザー光線が飛び交い、花火が打ちあがるとともに「CELEBRATION」でライブをスタート。〈Time to celebrate〉という歌詞が、この祝宴にこれ以上ないほどぴったりだった。ラスサビ前では、「FEARNOT(ファンネーム)、Let’s go!」という掛け声でカラーテープが飛び、1曲目にして、すでに熱狂の渦が巻き起こっていた。公演タイトルにもなっている「Pureflow」では、メンバーが一度ステージから姿を消し、クリーチャー(ダンサー)が踊る中に5人のシルエットが浮かび上がる。そしてメインステージからセンターステージへウォーキングし、クリーチャーたちと踊り狂う姿が印象的だった。

 挨拶とともに、Kアリーナ横浜での単独公演は、本公演が初めてだと話すLE SSERAFIM。HONG EUNCHAEが「今日だけは、私たちのステージに思い切り入り込んで楽しんでください! FEARNOT、できますよね?」と呼びかけるが、返事の大きさに納得がいかない様子。SAKURAが「EUNCHAEがかわいくて緊張しているんですよね?」と話し、HONG EUNCHAEが可愛いポーズとともに再度問いかけると、会場からはより一層元気な歓声が返ってきた(HONG EUNCHAEは日本だと愛嬌ポーズをたくさんしてくれるそうだ)。

 「FEARNOT、どうしたらもっと近づけるかな?」という言葉とともに、アルバム『PUREFLOW pt.1』の収録曲「Need Your Company」へ。スクリーンには日本語詞と5人の歌唱姿が映し出され、まっすぐな歌声で弱さや孤独をさらけ出していく。メインステージには1つの扉が設置され、メンバーが1人ずつその扉へと向かっていく場面には、不思議な没入感があった。

 ツアーならではのアレンジも聴きどころのひとつ。「Perfect Night」や「Blue Flame」といった名曲たちはバンドバージョンで披露され、響き渡る低音がその場のバイブスを最高潮へと押し上げていく。スタンドマイクを握って歌う「EASY」では、ロックスターさながらの佇まいで爆音サウンドに5人の歌声が重なり、痺れるほどのかっこよさだった。会場からふと姿を消したSAKURAに電話をかける、そんな演出から幕を開けた「Saki (feat. Aliyah’s Interlude)」では、サングラスを掛けたSAKURAが登場し、自信たっぷりに届ける歌詞に、圧倒的な存在感で会場中を魅了。最後の「Bye~」というキメのひと言まで、目を奪われ続けた。

 ライブの後半戦は「BOOMPALA」からスタート。鳥のさえずりや水のせせらぎが響き渡り、ステージにスモークがたかれる中でイントロが流れると、会場からは「わー!」と感嘆の声が上がった。シグネチャーダンスに、掛け声が一体感をさらに高める。メンバーが笑顔でパフォーマンスする姿も印象的だった。その後も、「ANTIFRAGILE」や「CRAZY」といった盛り上がり必至の楽曲が続き、熱気はどんどん高まるばかり。

 怒涛のパフォーマンスに座り込む5人。そんな彼女たちを会場中のFEARNOTたちがうちわであおぐ微笑ましい場面も見せる。MCでは、HONG EUNCHAEが東京で一番好きだというもんじゃ焼きの店にみんなで行ったことや、KIM CHAEWONが運動用に靴を2足買ったこと、かき氷を食べにいったことを教えてくれた。そして話題は、以前Kアリーナ横浜で開催された音楽イベント【CDTVライブ!ライブ!大感謝祭2025】に出演した際に、HONG EUNCHAEが、CUTIE STREETの「かわいいだけじゃだめですか?」を披露した時のエピソードへ。当日その様子を見られなかったFEARNOTのために、この場で再現することになったが、その流れでHUH YUNJIN、SAKURA、KAZUHAも次々と渾身の「かわいいだけじゃだめですか?」を披露していき、会場中のFEARNOTのハートを鷲掴みにした。そして、本編ラストは「Fire in the belly」。MC中には披露されなかったKIM CHAEWONの「かわいいだけじゃだめですか?」が、曲間に入れ込まれ、まるでお祭りのような盛り上がりを作り出し、メンバーはステージを後にした。

 アンコールで再びステージに登場し、最後の挨拶へ。
「こんなにたくさんの方が私たちに貴重なお時間を使って、公演に来てくださって、責任をもってみなさんに“来てよかったな”と思えるような楽しい時間を過ごしていただきたくて、そういう気持ちで公演に臨みました。舞台に上がる前までは少し不安な気持ちもあるんですが、こうして舞台に上がると今目の前にいるFEARNOTのみなさんに一つでもたくさんの笑顔を届けられるように頑張ろうという気持ちになるんです。私たちにとってFEARNOTは、いつも前に進む力をくれる原動力であり、そのエネルギーを1番届けたい存在です。だからこれからも皆さんが少しでも前向きになれるようないエネルギーを届けらえるよう努力していきます」(KAZUHA)

「私たちのステージを見に来てくださった一人ひとりが大切で、心から感謝しています。だからこそ、今日がみなさんにとって素敵な思い出になればいいなと思いながらステージに立ちました。普段のストレスも、私たちのステージを見ている間だけ少し忘れて、思い切り楽しんでくださったら私は本当にうれしいです。大好きです!」(KIM CHAEWON)

「この会場には、年末のステージやイベントで何度か来たことがあるのですが、来るたびに私たちを初めて見る人でも、みんなが本当に音楽とステージを楽しんでくれた素敵な思い出があります。そんな思い出のように今回の【PUREFLOW】もみなさんの記憶に長く残る公演にしたくて、一生懸命頑張りました。ステージから見るみなさんの顔、声、熱気、そのすべてが私たちを輝かせてくれると今日も感じました。私たちと一緒に飛び跳ねてくれて、本当にありがとうございます。今日のこの瞬間を私はずっとずっと覚えています。また絶対会おうね!」(HUH YUNJIN)

「コンサートは私たちの力だけじゃなく、FEARNOTも一緒になって作るものだと思っているのですが、今日もFEARNOTのおかげで最高の公演になったと実感しました。この広い会場にいっぱいのFEARNOTを見ていて、本当にいろんな感情が湧いてきます。ここにいるFEARNOT一人ひとりには、それぞれの人生があって、毎日いろんなことが起きると思います。そんな日々の中で、私たちに会う時間をおさえてくれたことが、ほんとにほんとに嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいです。言葉ももちろん大切なんですが、行動で愛情を感じるタイプなので、こうやって平日にわざわざ足を運んでくださったみなさんを見て、心から感動しました。私たちの存在はみなさんの人生のおまけでもいいから、私たちと会えることが少しでも人生の楽しみの一つになれたらうれしいです。私たちのコンサートに来たら必ず幸せな気持ちにさせるので、またぜひ遊びに来てください。本当に素敵な一日をありがとうございました!」(SAKURA)

「日本公演が始まってから、FEARNOTのみなさんが投稿してくださる感想を見ながら、どんな気持ちで私たちに会いに来てくださっているのか、そして私たちに向けてくださる愛がどれほど温かいか知ることができて本当に感動しました。そんなFEARNOTのみなさんに、もっと素敵なステージをお見せしようという前向きな力をたくさんもらいました。毎日を一生懸命に過ごしている中で、特別な平日にみなさんと素敵な思い出を作ることができて本当に幸せでした。今日は来てくださって本当にありがとうございました!」(HONG EUNCHAE)

 そして名残惜しさを感じながらも最後のパフォーマンスを披露。公演は満場の拍手とともに幕を閉じた。ステージ上でも言葉にしていた“FEARNOTに力を届けたい”という想いは、パフォーマンスを通して確かに伝わり、この公演の記憶が明日を生きる多くのFEARNOTのエネルギーになっただろう。残りの日本公演も進化していくLE SSERAFIMをお見逃しなく。なお、LE SSERAFIMは8月に開催される【SUMMER SONIC 2026】への初出演も決まっており、大阪(8月14日)と東京(8月16日)の2都市いずれもメインステージでパフォーマンスを披露する。

Text by Sakika Kumagai
Photo by (P)&(C) SOURCE MUSIC

◎公演情報
【2026 LE SSERAFIM TOUR ‘PUREFLOW’ IN JAPAN】
大阪・大阪城ホール
2026年7月25日(土)OPEN 16:00/ START 18:00
2026年7月26日(日)OPEN 14:00/ START 16:00

神奈川・Kアリーナ横浜
2026年7月30日(木)OPEN 16:30/ START 18:30
2026年8月1日(土)OPEN 16:00/ START 18:00
2026年8月2日(日)OPEN 14:00/ START 16:00

静岡・エコパアリーナ
2026年8月8日(土)OPEN 16:00/ START 18:00
2026年8月9日(日)OPEN 14:00/ START 16:00

宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ
2026年8月18日(火)OPEN 16:00/ START 18:00
2026年8月19日(水)OPEN 16:00/ START 18:00

福岡・マリンメッセ福岡A館
2026年9月2日(水)OPEN 16:30/ START 18:30
2026年9月3日(木)OPEN 16:30/ START 18:30


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