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社会的な反響を及ぼしたアーティストを毎週1組ピックアップし、Billboard JAPAN Hot 100に刻まれた楽曲データからその歩みを振り返る【Billboard Archive】。今回は、6月24日にシングル『人誑し / ひとたらし』をリリースする桑田佳祐をフィーチャーする。
1978年にサザンオールスターズのボーカルとしてメジャーデビューを果たした桑田佳祐は、1987年10月に『悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)』でソロ活動を開始した。サザンとしての活動とソロ活動を並走させるという当時としては異例のスタイルを貫きながら、1994年のソロアルバム『孤独の太陽』ではセルフプロデュースのもとアコースティックサウンドを基調とした深く内省的な作風を披露し、2001年には「波乗りジョニー」「白い恋人達」を立て続けに発表。多彩な音楽的挑戦と普遍的なポップスの両立が桑田の真骨頂となっていった。
2010年7月、初期の食道がんであることが判明し、音楽活動の休養を発表。予定されていたライブツアーの中止を余儀なくされたが、手術・治療を経て同年12月の『第61回NHK紅白歌合戦』に特別出演し活動を再開した。2010年8月にリリースした「本当は怖い愛とロマンス」で、同チャートで2位を記録。さらに、翌2011年8月には東日本大震災の被災地への想いを込めた「明日へのマーチ」をリリース。同年9月には宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで【宮城ライブ ~明日へのマーチ!!~】を開催。「明日へのマーチ」はBillboard JAPAN Hot 100で2位を記録し、困難な時期を歌で社会に問い続ける姿勢は、チャートにも確かに反映された。
その後も2013年のフジテレビ系ドラマ『最高の離婚』主題歌「Yin Yang」、2016年の「ヨシ子さん」「君への手紙」、2019年には桑田佳祐 & The Pin Boysとして「レッツゴーボウリング」を発表するなど、多彩な形態での楽曲リリースを継続。2017年のソロ30周年アルバム『がらくた』はBillboard JAPANの総合アルバムチャート”Hot Albums”で首位を獲得した。
2022年には佐野元春、世良公則、Char、野口五郎と組んだ「時代遅れのRock’n’Roll Band」、2023年末には1986年の松任谷由実とのデュエットを再録した「Kissin’ Christmas (クリスマスだからじゃない) 2023」が2位を記録するなど、コラボレーションでも新たなチャートアクションを生み出し続けている。
一方、時間軸を超えるロングヒットを記録しているのが「白い恋人達」だ。2001年リリースのこの楽曲は、クリスマスシーズンになるとダウンロード・ラジオ・カラオケ・動画再生の各指標が毎年急伸し、Billboard JAPAN Hot 100に繰り返し返り咲いてきた。2008年末から2025年末にかけて18度にわたってチャートイン(最高位24位)を果たし、桑田佳祐の楽曲では最多となる通算55週のチャートインを記録している。リリースから25年を経ても毎年12月の風景に溶け込み続けるこの楽曲の普遍性を、チャートの記録が証明している。
2026年2月に70歳・古希を迎えた桑田佳祐は、同年4月に新曲「人誑し / ひとたらし」を配信リリース。7月からは全国10箇所・22公演を巡るアリーナツアーの開催も予定している。サザンとソロ合わせて48年、70歳の節目にあっても桑田佳祐の歩みはまだ続く。
シングル『人誑し / ひとたらし』のリリースを目前に控え、Billboard JAPAN Hot 100のデータとともに、桑田佳祐が築いてきたヒットの軌跡を改めて振り返る。同チャートのトップ10に食い込んだ楽曲は、2026年6月20日時点で計18曲。その顔ぶれは以下のとおりだ。
■歴代トップ10楽曲(2026年6月20日時点)
「DEAR MY FRIEND」:最高位6位(2008年3月19日)
「君にサヨナラを」:最高位1位(2009年12月16日)
「本当は怖い愛とロマンス」:最高位2位(2010年8月25日、9月1日・8日)
「銀河の星屑」:最高位4位(2011年2月9日、3月2日)
「明日へのマーチ」:最高位2位(2011年8月24日)
「幸せのラストダンス」:最高位6位(2012年4月11日)
「100万年の幸せ!!」:最高位8位(2012年5月16日)
「愛しい人へ捧ぐ歌」:最高位5位(2012年7月25日)
「Kissin’ Christmas(クリスマスだからじゃない)」:最高位8位(2012年12月26日)
「涙をぶっとばせ!!」:最高位8位(2013年2月13日)
「Yin Yang」:最高位2位(2013年3月20日)
「ヨシ子さん」:最高位2位(2016年7月6日)
「君への手紙」:最高位3位(2016年11月30日)
「オアシスと果樹園」:最高位7位(2017年8月30日)
「レッツゴーボウリング」:最高位6位(2019年1月9日)※1
「SMILE~晴れ渡る空のように~」:最高位10位(2021年7月21日)
「時代遅れのRock’n’Roll Band」:最高位9位(2022年6月1日)※2
「Kissin’ Christmas (クリスマスだからじゃない) 2023」:最高位2位(2023年12月27日)※3
※1 桑田佳祐 & The Pin Boysとしてのチャートイン
※2 桑田佳祐 feat.佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎としてのチャートイン
※3 桑田佳祐 & 松任谷由実としてのチャートイン
※( )内は最高位を記録したBillboard JAPAN Hot 100チャート公開日
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