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「あなたの脳内を占領する!」をコンセプトにエモーショナルな感情表現を重視した叙情的エレクトロポップアイドルグループ・兎アイズ。ちょうど1年前に現体制初ライブを行った会場・代官山SPACE ODDにて1周年記念公演【兎アイズ 1st Anniversary ONEMAN LIVE【第兎感】】を開催した。
<再生の物語の集大成=新たな物語の始まりのセレモニー>
萌月ゆりな、結月ちはる、美月さなの3人から成る兎アイズ。先日、ビルボードジャパンのインタビューにて三者三様の波乱万丈ストーリーを涙ながらに語ってくれたが(詳しくは、そちらの記事をご覧いただきたいが)、彼女たちが笑顔でこの日のステージに立つまでには並大抵じゃない苦労があった。自分以外のメンバーが全員辞めてしまう未曾有の危機に見舞われた者、大きな夢を抱いて加入したすべてのグループで挫折を繰り返し続けた者、脳の障害で聴覚がちゃんと機能しなくなり一度はステージから降りた者……この日の1周年ワンマンライブは、それでもアイドルを諦めなかった者たちがようやく報われる、言わば再生の物語の集大成であり、同時に新たなストーリーの始まりを告げる為のセレモニー。今回の記事では、そんな劇的な公演のレポートをお届けする。
※<インタビュー>兎アイズ「この3人ならどこまででも行ける。一緒にやっていける」アイドルを諦めなかった波乱万丈ストーリー~命懸けで切り拓いた夢の世界
https://www.billboard-japan.com/special/detail/5283
ステージ上のスクリーンの中で、純白のワンピースを身に纏って駆け抜ける3人の後ろ姿。彼女たちが見上げた空には【第兎感】──今回のライブタイトルが浮かび上がる。次の瞬間、会場には爆音とオーディエンスの叫び声が響き渡り、それに誘われるようにステージに登場した兎アイズは「遂に来ました。兎アイズ1周年ワンマンライブ【第兎感】。第6感とは何なのか。あなたの目で、耳で、感覚で、今日ここで共鳴しましょう。いこうか。みんな、ぶっ飛ぶ準備できてますかぁー! 今日、最高の1日を、音楽をつくりましょう。いくぞぉぉー!」といった煽りから「飛べぇー!」と「トベトベトべ」で特別な夜の幕を開け、客席からのシンガロングとサイリウムの光に包まれながら「誰かの期待に応えられない その期待すらも超えていく もっともっと強く高く生きて!」とそれぞれの人生が乗ったフレーズを今にも泣き出しそうな表情で冒頭から歌い叫んでいく。
その後も「カマセカマセ」「グラジオラス」「トロイメライ」と多種多様なキラーチューンで会場を沸かせていくのだが、3人の後ろではまるで彼女たちの影のように黒装束姿で踊るダンサーたちの姿があり、ゆりな、ちはる、さなのツラい過去やネガティブな感情を体現するようなパフォーマンスを披露。しかし、その暗闇に抗うように3人がエモーショナルに歌い踊り続け「共に目指す未来へ 僕ら手を取り進んで行くんだろう」と力強く前へ踏み出すと、先まで険しい表情で踊っていたダンサーたちが笑顔で3人の背中を押して消え去っていくという、実にドラマティックな構成でも我々を鼓舞させてみせた。さらには、手に装着して放たれるレーザービームに包まれながらコンテンポラリーダンスを繰り広げたりと、一瞬たりとも目を離せないステージングを展開していく。
<私は兎アイズでどこまでも行けるって思っています>
そして、ライブ中盤。先日リリースされた1stアルバム『第兎感』でも中核を担っていたバラード「満月」が披露される。さな、ちはる、ゆりなと順々にその胸の内の苦しみ、悲しみ、切なさを吐露するようなソロパートをマイクリレーしていくのだが、今にも崩れ落ちてしまいそうな心と体を必死に保ちながら歌い上げていく3人の姿がエモーショナルすぎて、客席には涙する者の姿も見受けられた。その後も「タメイキシテ」「アクアガラス」「528ヘルツ」そして、さなのアカペラ「バカにされても 夢と笑われても 僕はそこにきっと、明日があると信じたいんだよ」から始まる「ウソツキアイ」と緊張感溢れるシリアスな楽曲群を立て続けに披露していく彼女たち。誰もが分かりやすく盛り上がれるキラキラしたアッパーチューンだらけのライブを構成するグループが主流の現在のアイドルシーンにおいて、聴き手の心の奥底まで刺激して震わせるような表現難易度の高いナンバーを情感豊かに歌い届けられる兎アイズは、稀少かつ貴重な存在と言えるだろう。
そんな人生の険しさを知り、それでも諦めずに戦い続けてきた3人だからこそ体現できる=聴き手の心に突き刺すことのできるライブは「キラーキラー」でのスパークを経て、これまでノンストップで歌い続けていた3人のMCへ。
美月さな「兎アイズのメンバーと出逢って1年というのが信じられないぐらい濃すぎて、目まぐるしくて、あっと言う間でした。私は兎アイズが初めてのアイドルで、MV撮影やアルバムをリリースすること、ワンマンライブをすることはもちろん、対バンライブに出ることすら初めてで。振り返ると、本当に一瞬でした。兎アイズがいろんなことをできたのは、兎アイズに可能性を感じて、協力してくださって、支えてくださるスタッフさんはもちろん、何よりもこうやって兎アイズを見つけて、好きになってくれて、応援してくれる、ライブに来てくれる、みんながいるからでしかありません。兎アイズに出逢ってくれて、応援してくれて、本当にありがとうございます。私はここからが新しいスタートラインだと思っています。兎アイズ、これからたくさんいろんなことをすると思います。いろんなところに行くと思います。間違いなく、おっきくなります。でも、兎アイズがどんなところに行っても、今、ここにいるみんなもそのとき一緒にいてほしいです。これからも兎アイズと一緒に歩んでください。よろしくお願いします。」
結月ちはる「兎アイズはアイドルを超えていく。……私の中で固定概念がずっと崩れなくて。その壁にぶつかり続けた1年でした。私は兎アイズがすべてなので、兎アイズのメンバーが大好きで、兎アイズに携わってくださっている方々や、今ここにいて……ここにいなくても兎アイズを好きでいてくれて応援してくれているみんなや、兎アイズの音楽が大好きです。人生すらも諦めかけてしまったこともあったけど、諦めなかったからこそ今ここにいることができています。今日という1日を一緒に過ごしてくれて、本当にありがとうございます。私たちはまだまだ進化し続けます。今日は1周年ワンマンライブだけど、2周年、3周年、これからもずっと、みんなと一緒に歩み続けていきたいです。これからも兎アイズの応援をよろしくお願いします。」
萌月ゆりな「今日は兎アイズ1周年ワンマンライブ、来てくれてありがとうございます! 1周年という日を迎えられることが、同じメンバーで迎えられることがあたりまえじゃなくて、すごく難しさや有り難味を感じています。第2章が始まるときに「もう終わってしまおうかな」って思ったりもしたんですけど、私は本当に兎アイズが大好きで、どうしても諦め切れなくて、またやろうと決めました。さなとちはるという本当に最高で最強なふたりが集まって、この3人で兎アイズとしてデビューできたことは、すごく素敵だなって思っています。デビューしてから初めてのこととか、楽しいこともたくさんあって。でも、それ以上に悔しかったり、難しいこともいっぱいありました。でも、どんなときでも、みんなが、応援してくれるみんながそばにいてくれたから、どんなときも乗り越えてこれました。私は兎アイズでどこまでも行けるって思っています。今までの過去も、これからの未来も……そのときにはみんなが一緒にいてほしいです。これまでがあったから、今の私がいます。これからも兎アイズと一緒に歩んでいってください。」
そんな3人のこれまでとこれからの想いを告げると「それぞれがそれぞれの悩みとか葛藤を抱えて日々生きていると思います。みんなもそうだと思います。でも、その葛藤を抱えながらでも、兎アイズと一緒にこれから何でも乗り越えていってほしいです。次の曲は、そんな私たち。悩み、葛藤を抱えながらも前に進んでいくという、意思を込めて歌います。」と、自分の弱さを過去も抱きしめながら、まだ見ぬ自分と出逢う為に突き進んでいく兎アイズの決意表明とも言えるナンバー「シナスタジア」を全身全霊で歌い届けていく3人と、それに呼応して全身全霊で叫びながら乱舞するオーディエンス。さらには「僕たちは一人じゃない 君がいるから歩み続ける」というフレーズがスクリーンに映し出されると、兎アイズと兎アイズのもとへ集いし共鳴者たちのアンセム「ナンデモナイ」を共に歌い、肩を組み、心を重ね、みんなで屈託のない笑顔を浮かべ、この上ない多幸感に包まれながらライブ本編は幕を閉じた。
<BiS、Especiaなど伝説のアイドルを生んだつばさレコーズへ移籍>
そして、兎アイズを愛するファンたちの口上から叫ばれるアンコールを受け、再びステージに登場した3人はこの日の為に生み出された新曲「ハイグリット」を初披露する。手のひらを天へかざし「ラララ!」と力強く歌われる声から始まるその曲は、これまでの兎アイズの楽曲群とは異なるシンプルな構成ながら、観客とのシンガロングで成立させる意図を感じさせる劇的なナンバーで、ストリングスの音色と共に響く「君が笑う理由になりたいんだ」などのフレーズのひとつひとつに彼女たちの人生=あらゆる感情や背景が込められた渾身作。終盤、その曲を客席に降りてファンひとりひとりと同じ目線で歌う3人の姿も含め、会場中の人々の心を打った。そんな感動的なワンシーンを創造してみせた兎アイズだったが、このあと「大切なお知らせがあります」と新たなストーリーを歩み出す為の重大発表が成される。
「BiS、Especiaなど伝説のアイドルを生んだつばさレコーズへ移籍」「ファンの声でMusic Video化する楽曲を決める参加型MV制作企画」「【第兎感】集大成曲「ハイグリット」会場限定解放企画」「兎アイズの音楽性を拡張する三作連続リリース企画」そして、メンバーも知らなかったサプライズとして「2027.01.21.渋谷clubasiaワンマンライブ開催決定」が発表された。ゆりなも「ここまで来れたのは、応援してくださった皆さん。支えてくださった皆さんのおかげです。今までの兎アイズを大切にしながら、ここからさらにもっともっとたくさんに方に兎アイズの音楽とライブを届けられるように頑張っていきます。これからもよろしくお願いします!」と語っていたが、僅か3年半で横浜アリーナでのワンマンライブを実現してみせたBiSや、当時のアイドルシーンでは誰も表現していない唯一無二の音楽性を取り入れて伝説化したEspecia。これら以外にも川嶋あい、水曜日のカンパネラなどあらゆるジャンルの革命児を何組も輩出しているつばさレコーズに所属するということは、兎アイズも歴史に名を残すレベルの存在になる可能性を手にしたということでもある。
その為に早くも仕掛けられた前述の企画の数々や、これまでの規模感から明確にステップアップする渋谷clubasiaでのワンマンライブも決定している。これは数多のファンやスタッフの力もあってこそだが、3人が今日まで何度も諦めそうになっても、その度に立ち上がって突き進んで切り拓いた未来だ。胸を張っていい。こうして新たなストーリーの扉をこじ開けてみせた3人は、今日これまでで最大の爆発的な盛り上がりを見せる愛すべきファンたちと「ナンデモナイ」を最後にもう一度披露する。
諦めたはずのこの夢がまだ
立ち止まんなって心を急かすから
君がいてくれた当たり前じゃない
けど、まだ、まだ、まだ、まだ、まだ
終われないストーリー
まるでこの日この瞬間の為に生み出されたようなフレーズだが、この曲はここから始まるストーリーの中でも幾度となく彼女たちのことを鼓舞し続け、兎アイズのもとにこれから続々と集っていくであろう共鳴者たちと共にまだ見ぬ世界へと誘っていくだろう。3人のアイドル人生の本編はここから。ぜひ今後の兎アイズの動向にも注目してもらいたい。
取材&テキスト:平賀哲雄
カメラマン:小川遼、鈴木翔太
◎兎アイズ 1st Anniversary ONEMAN LIVE【第兎感】
https://www.youtube.com/watch?v=8O7WkSmRDEA
※アーカイブは2026年6月4日(木)23:59まで
◎兎アイズ 1st Anniversary ONEMAN LIVE“第兎感”アーカイブ公開終了直前「#第兎感 共鳴会」YouTube生配信決定
配信日時:2026年6月4日(木)20:00~
https://www.youtube.com/live/n0QYgOVu-ds
6/4をもって公開終了となる1周年ワンマンライブのアーカイブを、メンバーと一緒に見ながら、当日の裏話や楽曲への想い、ステージで感じていたことを振り返る生配信です。第六感で共鳴したあの夜を、最後にもう一度、みんなで感じましょう。
◎兎アイズ 1st Anniversary ONEMAN LIVE【第兎感】
2026年5月28日(木)代官山SPACE ODD セットリスト:
SE.上弦
01.トベトベトべ
02.カマセカマセ
03.グラジオラス
04.トロイメライ
05.ギミックアイ
06.ダイカクメイ
07.アイクルシイ
08.リアキャン!
09.満月
10.タメイキシテ
11.アクアガラス
12.528ヘルツ
13.ウソツキアイ
14.キラーキラー
MC
15.シナスタジア
16.ナンデモナイ
EN1.ハイグリット
EN2.ナンデモナイ
◎イベント情報
兎アイズ ワンマンライブ【タイトル未定】
2027年1月21日(木)東京・clubasia
◎リリース情報
1stアルバム『第兎感』
2026/5/13 RELEASE
初回限定盤 TYPE EYE 6,060円(tax in)
ドキュメント推しカメラ映像&ライブ映像を特別収録!
通常盤 TYPE A 3,000円(tax in)
通常盤 TYPE B 3,000円(tax in)
◎兎アイズ Xアカウント
https://x.com/_eyes_official_
◎兎アイズ Instagramアカウント
https://www.instagram.com/_eyes_official_/
◎兎アイズ YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@eyes_official_moon
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