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今週(2026年5月30日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、ドレイクのニュー・アルバム『アイスマン』が1位に初登場。同日にサプライズリリースされた『ハビビティ』が2位、『メイド・オブ・オナー』は3位にそれぞれデビューして、同一アーティストがTOP3を同時(同週)に独占する史上初の快挙を達成した。9位には、ラッパーのLUCKIの新作『Dr*gs R Bad』が初登場し、自身初のTOP10入りを果たしている。
5月15日に一斉リリースされたドレイクのニュー・アルバム3作は、数ヶ月前からリリースの予告があった『アイスマン』に対し、『ハビビティ』と『メイド・オブ・オナー』はリリース直前の5月14日に行われた生配信で突如発表され、ファンを驚かせた。
初週(2026年5月15日~21日)における各アルバムの記録は以下の通り。
1位『アイスマン』(アルバム・ユニット数:463,000)
・ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA):449,000
全18曲で4億6,220万回のオンデマンド公式ストリーミング再生数を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートで1位に初登場。
・アルバム・セールス:13,000
アルバム・セールス・チャートで5位に初登場。
・トラックによる換算ユニット(TEA):1,000
2位『ハビビティ』(アルバム・ユニット数:114,000)
・ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA):108,000
全11曲で1億1,063万回のオンデマンド公式ストリーミング再生数を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートで2位に初登場。
・アルバム・セールス:6,000
アルバム・セールス・チャートで12位に初登場。
・トラックによる換算ユニット(TEA):残りの僅かな数
3位『メイド・オブ・オナー』(アルバム・ユニット数:110,000)
・ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA):104,000
全14曲で1億548万回のオンデマンド公式ストリーミング再生数を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートで3位に初登場。
・アルバム・セールス:6,000
アルバム・セールス・チャートで11位に初登場。
・トラックによる換算ユニット(TEA):残りの僅かな数
現時点で3作は、アナログ盤やCDといったフィジカルはリリースされておらず、デジタル・ダウンロードでの販売のみとなっている。
同一アーティストがTOP3を独占したのは、1956年3月にアルバム・チャート“Billboard 200”のチャート集計が開始されて以来初の事例となる。また、1位と2位に同時デビューしたアーティストとしても、史上3組目の快挙を達成した。
同一アーティストのアルバムが初めて1位と2位に同時(同週)にデビューしたのは、ガンズ・アンド・ローゼズの『ユーズ・ユア・イリュージョン II』が1位、『ユーズ・ユア・イリュージョン I』が2位に初登場した1991年10月5日付のチャートだった。その後、2004年10月2日付のチャートで、ラッパーのネリーが1位に『スーツ』、2位に『スウェット』を初登場させている。
初登場の事例を除けば、複数のアーティストがこれまでに1位と2位を同時にランクインさせたことがあり、直近では2017年3月18日付のチャートでラッパーのフューチャーが『Hndrxx』(1位)、『Future』(登場2週目で2位)をランクインさせた。歴代最多記録はザ・ビートルズで、1964年に通算20週間1位と2位を独占している。
ストリーミングが加算される前の2014年12月以前のチャートでは、純粋なアルバム・セールスのみでランキングが構成されていたが、故マイケル・ジャクソンの急逝直後となる2009年6月25日付のチャートでは、訃報を受けて『ナンバー・ワンズ』、『エッセンシャル・マイケル・ジャクソン』、『スリラー』の3作がその週の売上TOP3を独占したことがある。
しかし当時は、カタログ・アルバム(旧譜)はアルバム・チャート“Billboard 200”のランクインから除外されていたため、当時存在し現在は廃止されているコンプリヘンシブ・アルバム・チャート(当時は新譜とカタログアルバムの両方を合算していたチャート)で1位、2位、3位を独占した。
今週『アイスマン』が1位を獲得したことで、ドレイクはアルバム・チャート“Billboard 200”での首位獲得数を通算15作目に更新した。男性アーティストとしては、14作で並んでいたジェイ・Zを追い抜き歴代最多1位に到達。ソロ・アーティスト全体としては、同15作を記録したテイラー・スウィフトと並んだ。全アーティストの中で最も多く首位を獲得したのはザ・ビートルズで、歴代最多の19作を首位に送り込んでいる。
また、ドレイクのTOP10獲得数は今週通算18作目に更新され、R&B/ヒップホップ・アーティストとしては同18作を記録したフューチャーと同率の最多記録を達成した。
ドレイク首位獲得作品(獲得年/首位獲得週)
・『アイスマン』(2026年/1週:今週付)
・『$ome $exy $ongs 4 U』(2025年/1週)
・『フォー・オール・ザ・ドッグス』(2023年/2週)
・『ハー・ロス』(21 Savageとの共同名義/2022年/1週)
・『オネストリー、ネヴァーマインド』(2022年/1週)
・『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(2021年/5週)
・『ケア・パッケージ』(2019年/1週)
・『スコーピオン』(2018年/5週)
・『モア・ライフ』(2017年/3週)
・『ヴューズ』(2016年/13週)
・『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』(2015年/1週)
・『イフ・ユーアー・リーディング・ディス・イッツ・トゥー・レイト』(2015年/1週)
・『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』(2013年/1週)
・『テイク・ケア』(2011年/1週)
・『サンク・ミー・レイター』(2010年/1週)
アルバム・チャート“Billboard 200”で10作以上首位を獲得しているアーティストは以下の通り。
・ザ・ビートルズ:19作
・ドレイク:15作
・テイラー・スウィフト:15作
・ジェイ・Z:14作
・エミネム:11作
・フューチャー:11作
・ブルース・スプリングスティーン:11作
・バーブラ・ストライサンド:11作
・イェ(旧カニエ・ウェスト):11作
・エルヴィス・プレスリー:10作
初週に463,000アルバム・ユニットを記録した『アイスマン』は、2026年のR&B/ヒップホップ・アルバムとして現時点での最高週間ユニット数を獲得した。全ジャンルのアルバムを含めると、BTSの『ARIRANG』が初週(4月4日付)で記録した641,000ユニットに次ぐ2番目の記録となる。それ以前に『アイスマン』より高いアルバム・ユニット数を記録したR&B/ヒップホップ・アルバムは、2025年2月15日付のチャートでザ・ウィークエンドの『ハリー・アップ・トゥモロウ』が記録した490,500で、ラップ・アルバムとしては、2023年8月12日付のチャートでトラヴィス・スコットの『ユートピア』が記録した496,000ユニットだった。
上記の通り、『アイスマン』が初週で記録したアルバム・ユニット463,000のうち、449,000がストリーミングによるアルバム換算ユニットだった。アルバム収録曲の初週におけるオンデマンド公式ストリーミング再生数は4億6,220万回で、2026年のアルバムとしては最多のストリーミング再生数を達成。R&B/ヒップホップ・アルバムとしては、2023年10月21日付のチャートでドレイク自身の『フォー・オール・ザ・ドッグス』が記録した5億1,401万回以来の最高数値となる。
ドレイクの新作がTOP3を独占したことで、先週のチャート(5月23日付)で1位に初登場したノア・カーンの『ザ・グレイト・ディヴァイド』は今週4位にランクダウンしたが、アルバム・ユニットは101,000(前週比24%減少)と高水準を維持している。TOP4にランクインしたアルバムのユニット数がそれぞれ10万を超えたのは、2025年7月26日付のチャート以来となる。
2025年7月26日付チャート
1位:ジャック・ボーイズ『ジャック・ボーイズ 2』(232,000ユニット)
2位:ジャスティン・ビーバー『スワッグ』(163,000ユニット)
3位:モーガン・ウォーレン『アイム・ザ・プロブレム』(147,000ユニット)
4位:クリプス『レット・ゴッド・ソート・エム・アウト』(118,000ユニット)
初登場から2週連続(4月25日~5月2日付)で首位を獲得したエラ・ラングレーの『ダンデライオン』(98,000ユニット/前週比2%減少)は、先週の2位から5位、モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(84,000ユニット/前週比1%減少)は4位から6位、故マイケル・ジャクソンの『スリラー』(63,000ユニット/前週比5%減少)は5位から7位、ベスト盤『ナンバー・ワンズ』(60,000ユニット/前週比8%減少)は6位から8位にそれぞれ順位を下げた。
続いて今週9位には、米イリノイ州シカゴ出身のラッパー=LUCKIの新作『Dr*gs R Bad』が51,000アルバム・ユニットを記録して初登場し、自身初のTOP10入りを果たした。その内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが45,000ユニット(アルバム収録曲のオンデマンド公式ストリーミング再生数は、自己最高記録の4,839万回を記録。ストリーミング・アルバム・チャートで9位に初登場)、アルバム・セールスが6,000(自身最高の週間売上枚数を達成。アルバム・セールス・チャートで13位に初登場)だった。本作の初週の売上は、サイン入りを含む複数のフィジカルのバリエーションによって押し上げられている。
先週8位にランクインしていたBTSの『ARIRANG』(42,000ユニット/前週比4%減少)は、今週10位にランクダウンした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは5月27日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『アイスマン』ドレイク
2位『ハビビティ』ドレイク
3位『メイド・オブ・オナー』ドレイク
4位『ザ・グレイト・ディヴァイド』ノア・カーン
5位『ダンデライオン』エラ・ラングレー
6位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
7位『スリラー』マイケル・ジャクソン
8位『ナンバー・ワンズ』マイケル・ジャクソン
9位『Dr*gs R Bad』LUCKI
10位『ARIRANG』BTS
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