ローリン・ヒル、『ミスエデュケーション』以降にアルバムを発表しなかった理由を説明

2026年5月19日 / 15:30

 1998年の『ミスエデュケーション』以降、ソロ・アルバムをリリースしなかった理由について、ローリン・ヒル自身が真相を明かした。

 現地時間2026年5月14日、Fraim Worldがインスタグラムに投稿し、ヒルについてレーベルとの問題、名声に伴うプレッシャー、そして完璧主義気質を挙げながら、彼女が次のアルバムをリリースしなかった理由を考察した。翌15日に【グラミー賞】受賞アーティストであるヒルがそのコメント欄に現れて投稿の見解に異を唱え、『ミスエデュケーション』から現在に至るまでの数十年にわたる空白について、詳細な説明を展開した。

 彼女は、「インスピレーションを受け、信念を持って行動しようとするとき、あまり語られないのはその消耗感です。それから、誠実に創作できる安全な場所を見つけることの難しさも。たいていの人はチャンスをお金の面だけで見ていて、“意味”の部分を見落としがちです」と書き始めた。

 ヒルはさらに、「“ザ・スコア”も“ミスエデュケーション”も、私たちが表現を“許されて”作ったものではなく、一歩一歩闘いとって作り上げたものです。大きな成功は欲を生み、金のために芸術が貶められることがある。私たちだってその中で生きている人間です。こういう話はもっと細かいニュアンスを汲み取って語られるべきです。アーティストにはさまざまな局面があり、創造性には表現、探求、実験が必要です。“アンプラグド”アルバム(“MTVアンプラグド No. 2.0”)を嫌った人たちもいましたが、今日ではその意義を確信を持って語る人もいます」と続けた。

 50歳のヒルは、自分の真実を十分に表現することを阻まれ、創作の自由を制限されてきたことについて、奴隷制度廃止運動の活動家、ハリエット・タブマンになぞらえながら語った。彼女は、「ある意味で私はハリエット・タブマンのような存在でした。ある勢力がその扉を閉じようとする前に、権力に向かって困難な真実を語るべく走り続けていました。もしそれが簡単なことなら、今の世界のステージにそういった表現はどこにあるのでしょう?体制は自分たちがコントロールできないものを恐れます。創造性は自由であるとき、最も力を発揮します。他に何もしていなかったとしても、それ以前には自分たちがそのレベルで活動できるとは知らなかった世代に、私は基準と可能性を示しました」と述べている。

 そして、「私は大抵、人々が私のしたことに気づく前から、体制のサポートの外でものごとを進めています。その後、インスピレーションを重んじる別のアーティストがその価値を認識し、受け取る準備が整った聴衆に改めて届けるのです」と締め括っている。

 『ミスエデュケーション』は、1998年8月にリリースされ、ルミネイトのデータによると、初週に422,000枚以上を売り上げ、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”の首位でデビューした。同作は1999年の【グラミー賞】で<最優秀アルバム>を受賞し、ヒルはこの快挙を成し遂げた初のラッパーとなった。また、ソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得した「Doo Wop (That Thing)」などのヒット曲も生み出した。

 ローリン・ヒルは、現地時間6月6日にブラジルのリオデジャネイロで開催される【グローバル・シチズン・ライブ:リオデジャネイロ】の特別コンサートで、フージーズの共同創設者ワイクリフ・ジョンと再集結する予定だ。同コンサートはグループのアルバム『ザ・スコア』の30周年を祝うものとなっている。


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