<ライブレポート>ココラシカ、20歳の節目に交わした未来への乾杯 「変わらない音楽愛」を誓った成人式ワンマン

2026年1月20日 / 17:03

 1月17日、ココラシカが渋谷・Shibuya eggmanにてワンマンライブ【乾杯~ココラシカ成人式ワンマンライブ~】を開催した。

 昨年5月にメジャーデビューを果たし、シティポップの系譜を受け継ぐ洗練された音楽性とフレッシュな存在感で着実に支持を広げている彼ら。2度目のワンマンライブのテーマは「成人式」。メンバー3人全員が今年で20歳を迎えるバンドにとっての記念すべきステージだ。そこで彼らが見せてくれたのは、等身大の瑞々しさと、これからを背負う覚悟だった。

 開演時間を迎えると、この日のために選んだ洒脱なスーツに身を包んだ、こうき(Vo./Key.)、らな(Ba.)、こた(Dr.)の3人が登場。

 1曲目は「ダークヒーロー」。こうきが「踊れるか、みんな!」と声をかけ、序盤は「手のひらで踊らせて」「本能」など、四つ打ちのダンスナンバーを畳みかけていく。らなのグルーヴィーなベースライン、こたのタイトなドラム、そしてこうきのピアノと歌が響く。シンプルながら一音一音が立つアンサンブルで、フロアの体温を上げていった。

 「せっかく成人式というコンセプトなので、過去を振り返る曲をやろうと思います」。そう言って続けたのは、高校時代にリリースしたEP「Sign」収録曲のパート。しっとりとしたバラードの「三つ葉のクローバー」から、女性目線の歌詞が映えるジャジーな「占い師」へと続ける。

 序盤には緊張の色も見えた。しかし「Signpost」の曲中、こたがパワフルな雄叫びを上げたあたりから、演奏のギアが一段上がったように感じられた。メンバー紹介とそれぞれのソロも挟み、3人の前に出る意志が音の輪郭を濃くしていく。

 中盤は、人気曲投票企画で1位だったという「花瓶」からスタート。温かみのあるメロディを丁寧に歌い上げ、「眠る宝石箱」、「白い嘘」と、歌を聴かせる楽曲が並ぶ。

 満員のフロアがひとつになったのが「寂しさを拾って」だ。オーディエンスの手拍子が自然と巻き起こる。シティポップの爽やかなテイストに、ライブならではの熱量が加わり、真っ直ぐな情熱が伝わってくる。

 「一緒に踊ってくれますか?」という声を合図に、終盤は「恋よ、踊り出せ」から再びアップテンポなナンバーへ。「♪フライデーナイト、フライデーナイト」のフレーズではコールアンドレスポンスが起こり、会場全体が幸福な高揚感に包まれた。

 80年代ポップの香りを感じさせる「溶けないで」では、3ピースバンドとしての強度が際立つ。こうきを中心に、こたのドラム、らなのベースが拮抗し合う、強固な信頼関係が音として伝わってくる。

 本編ラストは山下達郎の「いつか」をカバー。ギターレスの3ピース編成による再解釈は、原曲へのリスペクトと彼ららしさが共存していた。そのまま「ごめんね」を演奏し、余韻を残してステージを後にする。

 アンコールでは、成人祝いとして贈られたシャンパンで乾杯。こうきは節目を迎えた思いを手紙で語り、新曲「御守り」を披露した。音楽への純粋な愛情が込められた楽曲は、このバンドの核を象徴しているようだった。ラストは「最後の花火」。シンガロングとともに、温かな余韻を残してライブは幕を閉じた。

 少しずつ大人になっていく過程を刻んだこの夜は、ココラシカの未来を確信させる一夜となった。

Text by 柴 那典
Photo by きるけ。

◎公演情報
【乾杯~ココラシカ成人式ワンマンライブ~】
2026年1月17日(土)
東京・Shibuya eggman
<セットリスト>
1.ダークヒーロー
2.手のひらで踊らせて
3.本能
4.三つ葉のクローバー
5.占い師
6.Signpost
7.花瓶
8.眠る宝石箱
9.白い嘘
10.寂しさを拾って
11.恋よ、踊り出せ
12.溶けないで
13.いつか
14.ごめんね
En1. 御守り
En2. 最後の花火

【黒酢ライフ presents「流れ着いた出発点」】
2026年1月25日(日)
東京・下北沢THREE
一般販売:https://t.livepocket.jp/e/kurozulife_0125

【NEXTGEN HUB】
2026年2月4日(水)
大阪・LIVE SQUARE 2nd LINE
出演:’97,Kids / ココラシカ / カラノア / バウンダリー
一般販売:https://eplus.jp/nextgenhub/


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