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デヴィッド・ボウイになる前、彼はデヴィッド・ジョーンズだった。英ロンドン南東部にある質素な英国式住宅で家族と暮らし、階下にリビングとダイニング兼キッチン、階上に寝室が二つある家で、音楽の偉大な存在になることを夢見ていた。その伝説的な家、ブロムリーのプレイストウ・グローヴ4番地は、今後数年で修復され一般公開される予定で、ファンにとって巡礼の地となる見込みだ。
ボウイが8歳から20歳までを過ごしたこの家は、歴史的な取得としてヘリテージ・オブ・ロンドン・トラストが取得した。1960年代初頭の当時の姿に復元され、2027年後半の公開が予定されている。
ボウイは、英ロンドン南部のブリクストン生まれで、1955年に両親とともにこの家へ移り住んだ。1967年までこの地で暮らし、デッカ・レコードからセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表した頃まで居住していたが、その後もたびたび戻っていたという。今回のヘリテージ・プロジェクトの発表は、ボウイが存命であれば79歳となる1月8日にあたり、2016年1月10日の逝去から10周年を迎える数日前でもある。
今回の取得は、2025年9月にロンドン東部ストラトフォードのヴィクトリア&アルバート・ミュージアムに常設のデヴィッド・ボウイ・センターが開設されたことに続く動きだ。世界を巡回した高評価の展覧会【David Bowie Is】を共同キュレーションしたジェフリー・マーシュが、未公開のアーカイブとともにプレイストウ・グローヴ4番地の修復を支援する。
マーシュは声明で、「この小さな家、とりわけ彼の小さな寝室で、ボウイはごく普通の郊外の学生から、並外れた国際的スターへの始まりへと進化しました」と述べ、さらにボウイ自身の言葉を引用し、「寝室で過ごす時間が本当に多かった。あそこが僕の全世界だった。本も音楽もレコードプレーヤーも全部そこにあった。上の自分の世界から通りへ出るには、リビングルームという無人地帯を通らなければならなかった」と紹介した。
この施設では若者向けの創作やスキルのワークショップも開催される予定で、トラストはこの家が“次世代のための確かな基盤”となり、芸術分野における自信とコミュニケーション能力の育成に注力するとしている。
法律事務所ジョーンズ・デイの弁護士およびスタッフが資金提供する慈善団体、ジョーンズ・デイ・ファウンデーションが、修復に向けて50万ポンド(約1億円)を拠出する。追加資金を募る一般向けの募金キャンペーンは1月後半に開始される予定だ。
ヘリテージ・オブ・ロンドン・トラストのディレクター、ニコラ・ステイシー博士は、「デヴィッド・ボウイは誇り高きロンドンっ子でした。仕事が彼を世界中へと連れていった中でも、育った場所や成長を支えてくれたコミュニティを決して忘れなかったのです。彼の物語を伝え、新しい世代の若者を鼓舞する機会を得られたことは素晴らしく、ロンドンの遺産としてこの場所を保存することは非常に重要です」と語っている。
英国スターの幼少期の家が保存されるのはボウイが初めてではない。リバプールにあるポール・マッカートニーと故ジョン・レノンの幼少期の家はナショナル・トラストが所有し、一般公開されている。
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