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シザは、ホワイトハウスによる最近の宣伝戦術を完全に“退屈”だと感じているようだ。現地時間2025年12月10日、彼女はXへの投稿で、ドナルド・トランプ政権がネット上で著名人を“レイジ・ベイト(意図的に怒りを誘う)”していると批判した。
元マネージャーの テレンス・“パンチ”・ヘンダーソンの投稿に反応する形で、シザはまず、「ホワイトハウスがアーティストをレイジ・ベイトしてタダで宣伝させようとするなんて、究極の闇」と綴った。【グラミー賞】受賞アーティストである彼女は続けて、政権の“非人道性”や“ショックと(畏怖)戦術”を非難し、それらを“邪悪で退屈”と表現した。米ビルボードは、ホワイトハウスにコメントを求めている。
ヘンダーソンは元の投稿で、「アーティストを挑発して反応させ、プロパガンダや政治的アジェンダを拡散させようとするのは卑劣なやり方だ」と書き、「やめろ」と付け加えていた。
彼の投稿が具体的に何を指しているのかは不明だが、最近ホワイトハウスの公式SNSアカウントが著名なリベラル系アーティストの楽曲を使った動画を投稿している動きに反応したものとみられる。
今年11月には、オリヴィア・ロドリゴが、米国移民・税関執行局(ICE)を賛美する動画に自身の楽曲「All-American Bitch」を使用したホワイトハウスを批判し、「私の曲をあなたたちの人種差別的で憎悪に満ちたプロパガンダのために絶対に使わないで」と投稿した。
12月には、サブリナ・カーペンターも同様の投稿を行った。ICEの職員が街中で人々を追跡し、取り押さえ、手錠をかける映像に、自身のヒット曲「Juno」が使用されたことについて、彼女は「この動画は邪悪で非常に不快」と非難。「私や私の音楽を、あなたたちの非人道的な計略のために使わないで」と書き込んだ。
するとカーペンターの反応について、ホワイトハウス報道官のアビゲイル・ジャクソンが米ニュースウィークに声明を出した。「私たちは、この国から危険な犯罪者である不法な殺人犯、強姦犯、小児性愛者を送還することについて謝罪するつもりはありません」と彼女は主張。さらにカーペンターによる別の楽曲「Manchild」の歌詞をもじって、「こうした病んだ怪物たちを擁護する人々は愚か……それとも鈍いのでしょうか?」と反撃した。
同政権は、テイラー・スウィフトの「The Fate of Ophelia」を使った TikTok動画に対し、無数のスウィフティーたちが抗議した際も、すぐに反応していた。ある政府関係者は、「この動画を作ったのは、フェイクニュース・メディアが……息を切らして拡散するって分かってたからだ」と米ヴァラエティに語り、「おめでとう、まんまとやられたね」と述べていた。
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