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サブリナ・カーペンターが、米ホワイトハウスが彼女の楽曲「Juno」を使った動画を共有したことを受け、ドナルド・トランプ政権からできる限り距離を置こうとしている。
現地時間2025年12月2日、このポップ・スターは、米国移民・税関執行局(ICE)の職員が街中で人々を追跡し、取り押さえ、手錠をかける映像に、自身のヒット曲「Juno」の一節を重ねた動画を政府が投稿したことを強く非難した。
「この動画は邪悪で非常に不快。私や私の音楽を、あなたたちの非人道的な計略のために使わないで」と彼女はXに記した。
米ビルボードはホワイトハウスにコメントを求めている。米ニューズウィークが共有した声明で、アビゲイル・ジャクソン広報官は、「サブリナ・カーペンターへの“ショート・アンド・スウィート”なメッセージとして申し上げます。私たちは、この国から危険な犯罪者である不法な殺人犯、強姦犯、小児性愛者を送還することについて謝罪するつもりはありません。こうした病んだ怪物たちを擁護する人々は愚か……それとも鈍いのでしょうか?」と、サブリナのアルバムのタイトルや「Manchild」の歌詞を匂わせながら述べた。
サブリナの反応は、ホワイトハウスがこの動画を初めて投稿した翌日に出された。この動画は、彼女が【ショート・アンド・スウィート・ツアー】で毎晩「Juno」を披露する直前に、魅力的すぎる観客を“逮捕”するというお決まりのギャグを、衝撃的な方向へとねじ曲げたものだ。1年以上にわたるツアーが11月に終了するまで、彼女はミリー・ボビー・ブラウンからTWICE、シザ、さらにはマペットのミス・ピギーにまでふわふわのピンクの手錠を配ってきた。
彼女はそのまま曲のパフォーマンスを始め、観客は“Have you ever tried this one?”(これはやってみたことある?)という歌詞の後に、毎公演違う新しいポーズを取る彼女を見るのを楽しみにしていた。
その同じ一節が、いまやホワイトハウスの動画で逮捕の映像に重ねられている。この動画は、サブリナがトランプの明確な批判者であるにもかかわらず投稿されたものだ。2024年の大統領選でトランプが勝利した後、サブリナはコンサートで観客に向けて、「私たちの国のこと、本当にごめんなさい。そしてここにいる女性のみなさん、みんなのことをすごくすごくすごくすごく愛しています……今夜だけでも楽しんでください。あなたたちはその価値が十分にあります」と語っていた。
トランプ政権が認可なしに音楽を使用してアーティストやファンを怒らせるのは、今回が初めてではなく、ここ数週間だけに限っても初めてではない。先月には、オリヴィア・ロドリゴが、自主退去を促す動画に自身の楽曲「All-American Bitch」を重ねたホワイトハウスを非難した。当時彼女は、「私の曲をあなたたちの人種差別的で憎悪に満ちたプロパガンダのために絶対に使わないで」と記していた。
その少し前には、ケニー・ロギンスが、弾劾を2度受けた大統領が、AI生成の動画で「王はいらない」抗議者に糞を投げかける自身の姿に「Danger Zone」を使用したことを批判。さらにホワイトハウスが、テイラー・スウィフトの「The Fate of Ophelia」を使ったTikTok投稿を行ったとして彼女のファンの多くが非難した。
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