エンターテインメント・ウェブマガジン
今週(2025年10月25日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、先週のチャートで1位に初登場した「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が2週目の首位を獲得。今週のアルバム・チャート“Billboard 200”でも2週目の首位を獲得した最新作『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』からは、同曲を含めて8曲がTOP10入り、全12曲がTOP14を独占する快挙を達成した。
テイラー・スウィフトのニュー・アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、先週のアルバム・チャート“Billboard 200”(2025年10月18日付)で史上最高の週間ユニット数(4,002,000)を記録して1位に初登場。先週のソング・チャート“Hot 100”では本作に収録された全12曲がTOP12を独占したが、今週のチャートでもTOP14に12曲をランクインさせている。
・1位(前週1位)「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」
・2位(前週2位)「オパライト」
・5位(前週3位)「エリザベス・テイラー」
・6位(前週4位)「ファーザー・フィギュア」
・7位(前週6位)「ウィッシュ・リスト」
・8位(前週5位)「ウッド」
・9位(前週8位)「ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール(feat. サブリナ・カーペンター)」
・10位(前週7位)「アクチュアリー・ロマンティック」
・11位(前週10位)「キャンセルド!」
・12位(前週9位)「エルデスト・ドーター」
・13位(前週11位)「ルーイン・ザ・フレンドシップ」
・14位(前週12位)「ハニー」
同じアーティストがTOP14に12曲をランクインさせたのは今週が史上5回目(5週目)で、そのうち4回はテイラー・スウィフトが達成している。また、その記録を2週間連続で達成したのもテイラー・スウィフトが初のアーティストとなる。
※2025年10月25日付以外はいずれも初登場週
・ドレイク(2021年9月18日付/TOP14に12曲がランクイン)
・テイラー・スウィフト(2022年11月5日付/TOP10を独占、TOP14には12曲がランクイン)
・テイラー・スウィフト(2024年5月4日付/TOP14を独占)
・テイラー・スウィフト(2025年10月18日付/TOP12を独占)
・テイラー・スウィフト(2025年10月25日付/TOP14に12曲がランクイン)
2週目の首位を獲得した「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」は、今週の集計期間(2025年10月10日~16日)に公式ストリーミング再生数が4,910万回(前週比47%減少)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が4,220万回(前週比10%増加)、セールスは11,000を記録した。
初週はデジタル・ダウンロードの単体曲として販売されていなかったため、セールスはチャート算定には含まれなかったが、今週は「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が購入可能となり、売上がポイントに加算された。
そのデジタル・ソング・セールス・チャートでは1位に初登場して、自身30曲目の首位を獲得(史上最多記録を更新)。ストリーミング・ソング・チャートでは2週目の首位をキープして、エアプレイ・チャートでは前週の7位から5位に最高位を更新した。
1998年12月に集計が始まった現在のエアプレイ・チャートで、初登場から2週間以内にTOP5入りしたのは以下に続く3曲目の快挙となる。
・レディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」(2011年に2週目でTOP5入り)
・アデル「イージー・オン・ミー」(2021年に初登場でTOP5入り)
・テイラー・スウィフト「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」(2025年に2週目でTOP5入り)
「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」の初週(先週)のアメリカにおけるストリーミング再生数は9,250万回で、2020年9月にYouTubeのユーザー生成コンテンツ(UGC)がチャート集計から除外されて以降、週単位で最も多く再生された楽曲となった。今週は4,910万回に減少したものの、初登場から2週連続で4,000万回を超える今年初の記録を達成した。
2週連続で4,000万再生数を記録したのは、今年の2月~3月にケンドリック・ラマー&シザの「Luther」が達成して以来で、初登場から2週連続で4,000万再生数を記録したのは、ケンドリック・ラマーの「ノット・ライク・アス」(2024年5月~6月に4週連続)、ポスト・マローンの「アイ・ハッド・サム・ヘルプ feat.モーガン・ウォーレン」(2024年5月に2週連続)に続く3曲目のタイトルとなる。
自身の楽曲として複数週で4,000万再生数を記録したのは、2017年9月に「ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ」が2週連続で記録して以来で、集計方法が変更された2020年9月以降では初の快挙を達成した。
ソング・チャート“Hot 100”における首位獲得は「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が通算13曲目で、同13曲をもつマイケル・ジャクソン、ドレイクと同率の4番目の記録に並んだ。
首位獲得総週は今週で38週目に更新され、37週間で同率だった故マイケル・ジャクソンを抜き、歴代単独9位に浮上している。
・97週間:マライア・キャリー
・60週間:リアーナ
・59週間:ザ・ビートルズ
・56週間:ドレイク
・50週間:ボーイズIIメン
・47週間:アッシャー
・46週間:ビヨンセ
・39週間:ブルーノ・マーズ
・38週間:テイラー・スウィフト
・37週間:マイケル・ジャクソン
上記のランキングにおけるビヨンセの記録には、デスティニーズ・チャイルドのメンバーとして達成した17週間の首位獲得記録は含まれていない。同様に、故マイケル・ジャクソンの記録にもジャクソン5として達成した10週間の首位獲得記録は含まれていない。
テイラー・スウィフトにとって複数週で首位を獲得したタイトルは「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が通算8曲目で、2週間以上首位を獲得した曲をもつアーティストとしては、以下に続く歴代5位タイ記録となる。
()は首位獲得数
・17曲:マライア・キャリー(19曲)
・15曲:ザ・ビートルズ(20曲)
・10曲:リアーナ(14曲)
・9曲:アッシャー(9曲)
・8曲:ビヨンセ(9曲)
・8曲:ジャネット・ジャクソン(10曲)
・8曲 ケイティ・ペリー(9曲)
・8曲:シュープリームス(12曲)
・8曲:テイラー・スウィフト(13曲)
テイラー・スウィフトの楽曲に割って今週TOP10に復帰したタイトルは2曲。アニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックから、HUNTR/X(ハントリックス)の「Golden」が先週の13位から3位にジャンプアップした。同曲は、8月から8週間にわたり首位を獲得している。
もう1曲がアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」で、同様に先週の14位から4位にTOP5復帰を果たしている。同曲は6月から8月に非連続で10週間首位を獲得した。「オーディナリー」は、今週ラジオのオーディエンス・インプレッション数が7,850万回(前週比1%増加)に上昇し、エアプレイ・チャートでは通算18週目の首位を獲得した。この記録は、同チャート35年の歴史で3番目に長い首位獲得記録となる。
・27週間:シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024~25年)
・26週間:ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020年)
・18週間:グー・グー・ドールズ「アイリス」(1998年)
・18週間:マイリー・サイラス「フラワーズ」(2023年)
・18週間:アレックス・ウォーレン「オーディナリー」(2025年)
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月23日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」テイラー・スウィフト
2位「オパライト」テイラー・スウィフト
3位「Golden」HUNTR/X
4位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
5位「エリザベス・テイラー」テイラー・スウィフト
6位「ファーザー・フィギュア」テイラー・スウィフト
7位「ウィッシュ・リスト」テイラー・スウィフト
8位「ウッド」テイラー・スウィフト
9位「ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール」テイラー・スウィフト feat. サブリナ・カーペンター
10位「アクチュアリー・ロマンティック」テイラー・スウィフト
洋楽2025年10月21日
米国が感謝祭を目前に控える中、カーディ・Bはトランプ政権が提案した補充的栄養支援プログラム(SNAP)の大幅削減が、ホリデー・シーズン中のアメリカの家庭に深刻な影響を及ぼすのではないかと心配している。 現地時間2025年10月18日に公 … 続きを読む
J-POP2025年10月21日
SUPER★DRAGONの新曲「Concealer」が、TVドラマ『悪いのはあなたです』のエンディング主題歌に決定した。 「Concealer」は12月3日に発売されるメジャー4thシングル『Concealer』の表題曲で、同楽曲が11 … 続きを読む
J-POP2025年10月21日
SEVENTEENのワールドツアー【SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN】のライブビューイング開催が決定した。 本ワールドツアーより、2025年11月29日の愛知・バンテリンドーム ナゴヤ公演、12月 … 続きを読む
J-POP2025年10月21日
SOTA(BE:FIRST)が、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』から誕生した新たな一発撮り新企画『HIGHLIGHT』の初回に登場する。 ダンスや楽器演奏など様々なジャンルにフォーカスを当て、『THE FIRST … 続きを読む
洋楽2025年10月21日
【ラテン・グラミー】受賞経験を持つメキシコの詩人シンガーソングライターのSilvana Estrada(シルヴァナ・エストラーダ)が、完全セルフ・プロデュースによる2ndアルバム『Vendran Suaves Lluvias(ベンドラン・ … 続きを読む