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SHINeeのリーダー、ONEW(オンユ)がワールドツアーの日本公演【2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)] IN JAPAN】を2025年10月3日、4日、5日の3日間にわたり日本武道館で開催。日本2ndミニアルバム『SAKU』からの曲も披露して、集まったファンと共に最高の時間を分かち合った。このレポートでは、最終日の模様をお届けする。
7月に韓国でリリースされた2ndアルバム『PERCENT』を引っ提げ、8月2日ソウル公演を皮切りにスタートした、ソロ初となるワールドツアーの一環として行われた、今回の日本公演。ONEWが武道館でライブを行うのは、2022年の1stソロツアー以来、約3年ぶりということもあり、会場はアリーナから2階最上段までぎっしり埋まっていた。
開演5分ほど前、巨大なビジョンに「花のように」のMVが流れ出した。10月1日にリリースされたばかりの、約3年ぶりとなるソロ日本2ndミニアルバム『SAKU』収録曲で、先日公開されたばかりのMVだ。曲が終わり直後に暗転してオープニング……と思いきや、「ANIMALS」が流れ出して、一瞬のざわめきの後、客席からは一斉に大合唱が起こりひとしきり盛り上がってから本編へ。
オープニング映像の中にはクリエイティブなONEWの姿が。ライティングが場内を照らし出して、ビジョンに「ONEW Man SHINee 1989. 12. 14」とパーソナルデータが表示されると、「PERCENT (%)」が始まり総立ちに。ゆったりとしたリズムに乗って歌い出したONEWはステージ上に9つに分けられたBOXの中央に姿を現すと大歓声で迎えられた。下段の左右にはドラムとベース、上段の左右にはギターとキーボードのメンバーが陣取って演奏している。スモークが上がり、スタンドマイクで歌うONEWとバンドのグルーヴィーなサウンドに武道館が揺れる。ハンドマイクを握り歌った「No Parachute」ではステージで6人のダンサーと共に歌い踊る。幻想的なダブステップ要素が感じられる「Yeowoobi」では大きく右手を振りながら歌うONEWに応えて手を振るオーディエンス。「いらっしゃいませ!」とひと声かけてから、花びらが舞う映像を背景にした日本語詞の「夜明けの世界」を披露。ステージを端から端まで歩いて歌い終わると、深々と一礼してMCへ。
「こんばんは、ONEWです! ただいま!」と客席に挨拶すると、「おかえり!」とすかさず返す観客たちに、「すごくテンション高いですね! うれしい!」とONEW。日本でのライブは2月15、16日に横浜アリーナで行った【2025 ONEW CONCERT [ONEW THE LIVE : CONNECTION] – IN JAPAN】以来、半年以上経っているということで、「みなさん、元気でしたか?」と呼び掛ける。また、「3年ぶりの武道館、みなさんと会えることがうれしすぎます」と喜びを伝えた。「今回のライブのサブタイトルは「%」です。この時間、みなさんと100%以上の感情を分かち合いながら、いろいろ一緒にやりたいことがありますので、最後まで全力で楽しんでくださいね」とONEW。武道館3日間の最終日、時間が経つのがすごく早かったそうで、場内を見渡して「すごくキレイで、夢みたいです」と感激した様子を見せると、「全部出し切る準備OK!?」と呼び掛けて、ライブを再開した。
豪快なロックチューン「Far Away」では、ビジョンの中のブラウン管が、ノイズの砂嵐とONEWを交互に映し出す。後半、センタ―ステージへと移動すると、ダンサーを従えて踊る「Conversation」では、客席から賑やかにコールが沸き起こり、“Conversation”と大合唱となり沸き立った。続く4つ打ちビートの「MAESTRO」はメインステージで歌い、ビジョンに映し出された深海を思わせる映像が、ダイナミックな曲の世界観をブーストしていた。
椅子に腰かけて、アコースティック・ギターを中心としたアレンジで披露された「Winner (Stripped Ver.)」から、MISIAのカバー「Everything」と、確かな歌唱力でしっとりと歌い上げて魅了すると、続いて始まったのは、「Epilogue」。映像にはブラウン管のテレビがいくつも並んでおり、過去のONEWとステージで歌うONEWの姿が並んで映し出される演出もあり、胸に迫る1曲となった。ここで「花のように」が披露され、撮影OKタイムに。腰掛けてリラックスした様子で歌うONEWの姿を、客席からはたくさんのスマホが捉えながら、多くの人が一緒に口ずさんでいた。立ち上がり、力強く歌うと花びらがステージから放たれて、曲の最後には「この花が咲くまで 僕はただ息をしていたー」との言葉がビジョンに映し出されていた。
キューブを手にする意味深な映像から、ステージの幕が開きベッドに座ったONEWが歌い出したのは「Silky」。R&Bテイストの心地良いグルーヴに乗って歌い終わると、ベッドに倒れ込むシーンも。「Sunshine」にはダンサーが加わり、華やかなシティポップで惹きつける。途中、セクシーなアクションも見せて、「きゃ~!」と嬌声がステージに飛ぶ。さらに「メリョク(beat drum)」へと続き、キレキレなダンスと共に歌い、ラップパートの掛け合いをしながらセンタ―ステージへと歩を進めると、場内の空気がみるみる熱くなっていく。白熱のパフォーマンスを見せるONEWとダンサーたち、タイトなバンドの演奏、映像ではいくつものウーハースピーカーが音を震わせて、オーディエンスはコール&レスポンスで1つに。曲が終わっても余韻が残る、この日のハイライトとなった。全力で魅せたONEWは「もう充電ない(笑)。みなさんの反応すごかったですね!」と、興奮冷めやらぬ様子だ。
ジャケットを脱ぎライブは後半へ。『SAKU』の1曲目を飾る「KIMI= HANA」の途中、カメラ目線を決めたONEWに大声援が送られる。都市のビル群を背景にしてクールに歌われた「Caffeine」では、センターステージで高らかなハイトーンでシャウトしてみせた。ステージが深紅に染まり、「ANIMALS」へ。キックの音が鼓動のように響く中、ワイルドに表現する姿は、MCのときに見せる穏やかな表情とは別人のような、鬼気迫る迫力があった。
アンコールを待つ場内に、ビジョンには「JJINGGU(ファンダムネーム)の声をONEWに届けて!」と、「メリョク(beat drum)」の歌詞が映し出されて大合唱となった。その後に沸き起こったアンコールを求める「イジンギ! サランヘ!」の声に応えたONEWは、耳付きニット帽をかぶりウサギのリュックを背負ったスタイルで登場して「Oreo Cake」へ。大喝采を浴びて歌うと、続く「マンセ(YAY)」では、なんとアリーナへ降り立って、客席前でダンサーと共にパフォーマンス。そのままアリーナを移動しながら歌う思わぬサプライズに、アリーナ客席はとんでもない大騒ぎに。しばらくしてステージに帰還すると、バルーンが放たれ、カラフルな紙吹雪が炸裂して、カオス空間が極まった。すかさず始まった「’Cause I believe in your love」で、鮮やかな桜の木と緑が映し出されてクールダウン。桜の花が舞う景色の中で爽やかに歌い上げた。
「いきなりみなさんの隣に行ったから、ビックリしましたよね」とONEW。武道館3daysを振り返り、「3日間、緊張もしていたし、みなさんの反応も心配してました。でも、そんな心配はいらなかったです。本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。客席をバックにお客さん、バンドメンバー、ダンサーたちと記念撮影すると、スタッフへの拍手を求めて、場内割れんばかりの拍手がステージに向けられた。
「今回、やりたいことが多かったけれども、できる限り表現したいと思っていました。僕はみなさんと一緒にやりたいという思いが強いので、それだけはいつも約束できます。みなさんが待ってくださったおかげで、想像していた以上にたくさんのことをやり遂げられたと思います。すべてに感謝しています。ありがとうございます」と、通訳を介してメッセージを送り、日本語で「これからもよろしくお願いしますね」と話すと、会場中から万雷の拍手と大声援が寄せられた。「泣きそうです。でも泣かないです(笑)」と笑顔を見せると、「ワールドツアー、行ってきますね。行ってきて、“ただいま!“って、また言いますね」とファンと約束を交わし、「最後までみなさんと一緒に歌いたいです!」と、「Happy Birthday」へ。金銀のテープが盛大に客席に発射されて、エンディングではセンターステージでダンサーと手を繋ぎ、感謝の一礼で締めくくってステージを後にした。が、熱いコールを受けて予定外のWアンコールで再びステージへ。ニット帽を脱ぎ捨てて激しくアクションしながら「マンセ(YAY)」を歌うと、「どうもありがとうございました!!」と、ステージ奥へと姿を消して、終演となった。尚、ONEWワールドツアーは今後、台湾、ブラジル、パリ、ロンドンなど世界16都市を巡って行く。
Text by 岡本貴之
Photos by ONEW JAPAN OFFICIAL FANCLUB
◎セットリスト
【2025 ONEW WORLD TOUR [ONEW THE LIVE : PERCENT (%)] IN JAPAN】
2025年10月5日東京・日本武道館
1. PERCENT (%)
2. No Parachute
3. Yeowoobi
4. 夜明けの世界
5. Far Away
6. Conversation
7. MAESTRO
8. Winner (Stripped Ver.)
9. Everything(MISIAカバー)
10. Epilogue
11. 花のように
12. Silky
13. Sunshine
14. メリョク(beat drum)
15. KIMI= HANA
16. Caffeine
17. ANIMALS
EN1. Oreo Cake
EN2. マンセ(YAY)
EN3. ‘Cause I believe in your love
EN4. Happy Birthday
WEN1. マンセ(YAY)
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