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ATEEZが約4年6か月ぶりとなる日本フルアルバム『Ashes to Light』を9月17日にリリースした。それを記念したショーケースが同日、東京・豊洲PITで開催、久しぶりのアルバムリリースをATINY(ファンの呼称)とともに祝った。
2018年に韓国でデビューしたATEEZは、2024年11月15日に韓国で発売された11thミニアルバム『GOLDEN HOUR : Part.2』が、米ビルボードのメインチャート“Billboard 200”にて1位を獲得した。また、12thミニアルバム『GOLDEN HOUR : Part.3』は同チャート2位、タイトル曲「Lemon Drop」はビルボードのメインソングチャートである“Hot 100”へチャートインし、メインチャートを同時に席巻、並々ならぬ底力を見せている。
さらに、7月11日に発売された12thミニアルバムの“In Your Fantasy Edition”版のタイトル曲「In Your Fantasy」は、“Hot 100”で68位にチャートインし、自己最高順位を記録。1か月ぶりに同チャートに再びチャートインし、改めてその強力な存在感を見せつけた。世界各国で大規模なワールドツアーを開催するなど、グローバルな人気を誇る。
ステージを覆う紗幕に無彩色の退廃した街並みが映し出されるや否や、雷鳴と稲妻とともに紗幕が落ち、上下黒の衣装を纏った8人が姿を現すと、会場から大歓声があがる中、早速、アルバムリード曲「Ash」を披露。メンバーの顔も見えないほどの暗い照明の中、8人のシルエットが際立つ演出からスタートすると、曲が進むにつれてステージは徐々に光と色を取り戻し、まさにアルバム『Ashes to Light』がテーマに掲げる「困難からの新たな希望」を表現する象徴的なステージを繰り広げる。新曲ながら、会場からは揃った掛け声が沸き上がり、会場ははやくも熱気で満たされる。
MCを務める古家正亨が登場し、会場をリラックスさせる中、メンバーが再びオンステージすると、あらためて「8 makes 1 team! こんにちは、ATEEZでーす!」と挨拶。続いてメンバーそれぞれ自己紹介をすると、まずは『Ashes to Light』についてトークが展開した。
「このアルバムはATINYへの僕たちからのプレゼントだと思っています」(HONGJOONG)、「アルバムを準備している間、1曲1曲心血を注いでレコーディングをしたし、すべての曲が大切です」(SEONGHWA)とフルアルバムについての思いを語る。「『FACE』のレコーディングは、ワイルドに自由な感じでレコーディングしました」(YEOSANG)、「僕は『Crescendo』がオススメです。優しくてきれいな歌です」(MINGI)と収録曲についても触れ、「Ash」のミュージック・ビデオについては、「イントロの撮影をした時に仰向けに寝てメンバーから見下ろされ、ちょっと変な気分でした」(YUNHO)、「フォーメーションダンスの撮影は少し不気味な雰囲気なセットだったんですが、とてもきれいな仕上がりになってよかったです」(WOOYOUNG)といったエピソードが明かされた。
絶賛日本ツアー中の彼らは、コンサートで「Ash」をいち早く披露している。これからコンサートに参加するファンに注目してほしい部分を聞かれると、JONGHOは「初めて披露した時のATINYのみなさんの反応がすごくよくて胸がいっぱいになりました。その雰囲気でこれからも見守っていただけると嬉しいです」と答え、SANは「歌詞も振り付けもカッコいいですし、僕たちがレベルアップしてますから、たくさん観てください」と語りかけた。
ATEEZは今年、「Lemon Drop」が米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”にチャートインし、BTS、Stray KidsにつぐK-POPボーイズグループとしては3組目の大記録を達成。その活躍の幅をますます広げグローバルな人気を獲得しているが、2025年の思い出を聞かれると、YEOSANGは「Mrs. GREEN APPLEさんの【CEREMONY】に出演させていただいた時、ファンの皆さんはもちろん、立派なアーティストの皆さんの前でもステージをお見せできたことが印象に残っています」と振り返った。
最後に今後の目標を聞かれると、「日本の公演がまだありますので、カッコいいステージを作りたいです」とHONGJOONGが語ると、「僕もありますよ……東京ドームに行きましょう!」(MINGI)と会場を沸かせる。HONGJOONGがすかさず「まだプランはないですよ(笑)」と言いつつも、「僕は元々世界征服が夢ですから」(MINGI)と盛り上がり始め、最終的に「(古家さんの)ソロステージ楽しみにしてます!」(SEONGHWA)とMCを巻き込んでいくのもATEEZならではの展開だ。
質問コーナーの後は、アルバムタイトルのテーマにちなんだ(?)「柴犬レスキュー対決」! キャプテンのHONGJOONGから「質問があります。ショーケースでゲームってやりますか?」と冷静な質問が投げかけられる一幕もあったものの、ゲームには全力投球でお馴染みのATEEZ。2チームに分かれて、ステージ上の迷子の柴犬(のぬいぐるみ)たちをいかに陣地に連れて帰れるかを競うゲーム中、可愛らしい柴犬のぬいぐるみたちが投げられて高速で宙を舞うカオスな空間が瞬く間に出来上がったのだった。
大きな盛り上がりを見せたところで、そろそろ終盤へ。「久しぶりに日本でカムバックできて嬉しいです。このショーケースもアルバムも日本のATINYの皆さんのために準備しました。これからも楽しみにしてください」(YUNHO)、「これからもいい音楽を届けられる、いいアーティストに成長していきたいです」(SEONGHWA)、「今日も本当に楽しかったです。ATINYのおかけでいつも幸せです」(SAN)、「久しぶりにショーケースができて本当にうれしく思います。今日も来てくれてありがとうございます」(WOOYOUNG)とメンバーそれぞれ挨拶し、最後はMINGIが「ATINYの声で本当に楽しかったです。新しい曲がたくさんありますので“listen”してください」とMINGI流に締めくくると、アルバム収録曲「Crescendo」を披露。宇宙に浮かぶ五線譜に音符が滑っていく映像をバックに、メンバーが客席に手を左右に振るように促しながら、あたたかく歌いかけていった。そしてラスト、ベースラインが轟くロックナンバーの新曲「FACE」がスタートすると、メンバーが客席から登場するサプライズ! 8人が会場内を駆け回りながら、ATINYたちと至近距離でコミュニケーションしながらラストを盛り上げ倒したのだった。
久しぶりの日本アルバム、そしてそのショーケースには、彼らの音楽的な深まりと、パフォーマーとしての表現の成熟が感じられる時間だった。成長の歩みを止めない彼らの今後の日本活動に期待したい。
Text by 中村萌
Photos by Yusuke hayashi_Rin
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