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今週(2025年8月2日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、アレックス・ウォーレンの「オーディナリー」が通算8週目の首位を獲得。映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』からヒットしているHUNTR/X(ハントリックス)の「Golden」は、先週の4位から2位に上昇して最高位を更新し、ストリーミング・ソング・チャートでは女性グループとして初のNo.1タイトルを獲得した。モーガン・ウォーレンの「ホワット・アイ・ウォント feat. テイト・マクレー」は、カントリー・ソング・チャートで10週目の首位を獲得して、同チャートの最多記録を塗り替えている。
通算8週目の首位を獲得したアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」は、今週の集計期間(2025年7月18日~7月24日)に公式ストリーミング再生回数が2,070万回(前週比6%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が7,400万回(前週比1%増加)、週間セールスは6,000(前週比12%減少)をそれぞれ記録した。
以前に4週間首位を獲得したストリーミング・ソング・チャートでは、先週に続き4位をキープ。エアプレイ・チャートでは首位獲得週を6週目に更新、先週9週目の首位を獲得したデジタル・ソング・セールス・チャートでは、今週9位にランクダウンした。
また、6月7日付のチャートから再開された今年のソング・オブ・ザ・サマー・チャートでも、9週連続で首位をキープしている。
今週のアルバム・チャート“Billboard 200”では、「オーディナリー」が収録された『ユール・ビー・オールライト、キッド』が5位に、自身初のTOP10入りを果たした。本作は、昨年9月にリリースされたEP『ユール・ビー・オールライト、キッド(チャプターワン)』に10曲の新曲を追加したデビュー・フルアルバムで、7月18日にリリースされた拡張版の反響によりポイントが上昇し、前週の19位からジャンプアップした。
先週4位にランクインしていたHUNTR/Xの「Golden」は、今週2位に上昇して最高位を更新。また、週間ストリーミング再生数は2,570万回(前週比12%増加)を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは1位に上昇し、同チャート初の女性グループによるNo.1タイトルを獲得した。
HUNTR/Xは、2025年6月20日にNetflixで配信されたアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』に登場するルミ、ミラ、ゾーイの3人で構成されたガールズ・グループで、実際のボーカルはイジェ、オードリー・ヌナ、レイ・アミの女性アーティスト3人が担当している。
2013年に集計が始まったストリーミング・ソング・チャートで、女性のみのグループ(3組以上)による楽曲が1位を獲得したのは「Golden」が初めてだが、女性ソロ・アーティスト同士のコラボレーション(2組)による楽曲が1位を獲得したのは、これまでに以下の4曲がある。
・イギー・アゼリア「ファンシー feat. チャーリーxcx」(2014年)
・ミーガン・ザ・スタリオン「サヴェージ feat. ビヨンセ」(2020年)
・カーディ・B「WAP with ミーガン・ザ・スタリオン」(2020年)
・ピンクパンサレス&アイス・スパイス「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」(2023年)
ラジオも好調で、今週のオーディエンス・インプレッション数370万回(前週比109%増加)を記録して、ポップ・エアプレイ・チャートで35位にデビュー。週間セールスは、前週から10%増加の4,000を記録した。
「Golden」は、7月25日にDJのデヴィッド・ゲッタによるリミックスがリリースされたため、次週のチャートではさらにポイントの上昇が見込める。
先週のチャートで2位にデビューしたジャスティン・ビーバーの新曲「デイジーズ」は、今週3位にワンランクダウンしたが、ラジオのオーディエンス・インプレッション数は前週から145%増加の1,050万回に上昇して、今週最もエアプレイが伸びた曲となった。
5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレンの「ホワット・アイ・ウォント feat. テイト・マクレー」も、先週の3位から今週4位に順位を下げたが、カントリー・ソング・チャートでは初登場から10週目(10週連続)の首位をキープしている。
モーガン・ウォーレンの楽曲がカントリー・ソング・チャートで10週以上首位を獲得したのは、その他に以下の3曲があり、「ホワット・アイ・ウォント」で通算4曲目の快挙を達成した。
・「ウェイステッド・オン・ユー」(2021~2022年/11週間)
・「ユー・プルーフ」(2022年/19週間)
・「ラスト・ナイト」(2023年/25週間)
・「ホワット・アイ・ウォント feat. テイト・マクレー」(2025年/10週間)
カントリー・ソング・チャートで10週間以上首位を獲得した曲をもつアーティストとしては、これまでフロリダ・ジョージア・ラインの3曲と同率の最多記録を保持していたが、今週でその記録を抜き、モーガン・ウォーレンが単独の最多記録を更新したことになる。
以下は、フロリダ・ジョージア・ラインがカントリー・ソング・チャートで10週間以上首位を獲得したタイトル
・「H.O.L.Y.」(2016年/18週間)
・「クルーズ feat. ネリー」(2012~2013年/24週間)
・「メント・トゥ・ビー feat. ビービー・レクサ」(2017~2018年/50週間)
モーガン・ウォーレンは、「ホワット・アイ・ウォント」の他にも5位に「ジャスト・イン・ケース」(前週5位/最高2位)をランクインさせている。
先週のチャートで7位に初のTOP10入りを果たしたレイヴィン・レネーの「ラブ・ミー・ノット」は、今週6位にワンランクアップして最高位を更新。昨年の年間チャートを制したテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は、先週の9位から今週7位に再浮上して、TOP10の滞在週を通算71週目、Hot 100のチャートイン総週は101週目に、それぞれ史上最長記録を更新した。
2024年に史上最長の19週間首位を獲得したシャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」は、先週の6位から今週8位にランクダウン。3月1日付から5月24日付まで13週連続で首位を獲得したケンドリック・ラマー&シザの「Luther」は、先週の11位から今週9位にTOP10復帰を果たし、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートではそれぞれ29週目の首位を獲得して、前者では史上最長記録をさらに更新している。
今年の1月から2月に通算5週間首位を獲得したレディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は、先週に続き今週も10位にランクインした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月31日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
2位「Golden」HUNTR/X
3位「デイジーズ」ジャスティン・ビーバー
4位「ホワット・アイ・ウォント」モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー
5位「ジャスト・イン・ケース」モーガン・ウォーレン
6位「ラブ・ミー・ノット」レイヴィン・レネー
7位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
8位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
9位「Luther」ケンドリック・ラマー feat. シザ
10位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
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