【米ビルボード・アルバム・チャート】『ジャック・ボーイズ 2』初登場1位、ジャスティン・ビーバー/クリプスTOP5デビュー

2025年7月21日 / 12:30

 今週(2025年7月26日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、トラヴィス・スコットが率いるジャック・ボーイズによるニュー・アルバム『ジャック・ボーイズ 2』が1位に初登場。TOP10には、2位にジャスティン・ビーバーがサプライズ・リリースした『スワッグ』、4位にマリスとプシャ・Tによる兄弟ラップ・デュオ=クリプスの約16年ぶりの新作『Let God Sort Em Out』、6位に韓国発のガールズ・グループ=TWICEの4thアルバム『THIS IS FOR』、8位にR&Bシンガーのギヴィオンによる新作『BELOVED』がそれぞれデビューして、7位には6月28日付で2位に初登場したATEEZの『GOLDEN HOUR : Part.3』が、デラックス版の再発により7位にリエントリーした。

 TOP10に5作以上がニュー・エントリーしたのは、2023年7月17日付のチャートで6作が初登場して以来、約1年ぶりのチャート・アクションとなる。

 強豪を抑えてNo.1デビューを飾ったジャック・ボーイズのニュー・アルバム『ジャック・ボーイズ 2』は、2020年1月11日付で同1位に初登場した前作『ジャック・ボーイズ』の続編で、ジャック・ボーイズ名義では約5年半ぶりの新作にして2作目(2作連続)の首位を獲得した。

 本作のリリース日は、トラヴィス・スコットが7月10日に発表するまで明かされず、7月13日(日)にサプライズ・リリースされた。そのため、今週の集計期間(2025年7月11日~7月17日)においてはわずか5日間の集計分で1位を獲得したことになる(米ビルボード・チャートの集計期間は、通常金曜日から木曜日までとされている)。

 7月13日から17日までの5日間で記録した初動ユニットは232,000で、その内訳はアルバム・セールスが160,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が72,000だった。アルバム・セールス・チャートでも1位に初登場して、ストリーミング・アルバム・チャートでは4位にデビュー。初週のオンデマンド公式ストリーミング再生回数は9,486万回を記録した。

 高セールスを記録した本作は、以下の形態でリリースされている。

7曲を収録した通常版
・デジタル・ダウンロード
・公式ウェブサイト限定で販売された5種類のアナログ盤

17曲を収録したデラックス版
・ストリーミング
・デジタル・ダウンロード
・公式ウェブサイト限定で販売された5種類のCD

 公式ウェブサイトでは、ブランド・グッズとCDがセットになったデラックス・ボックス・セット9種類、ボーナス・トラックが収録されたカバー・アートの異なるデジタル・ダウンロードも4種類リリースされている。また、集計期間最終日の17日には、3曲のボーナス・トラックを追加した全20曲収録の完全版が、ストリーミングとデジタル・ダウンロードとして解禁された。

 2025年のチャートでは、3月29日付でプレイボーイ・カルティの『ミュージック』が獲得した298,000に続く、2番目に高いラップ・アルバムとしてのアルバム換算ユニットを記録。週間セールスとしては、2024年9月7日付のチャートでトラヴィス・スコットの『デイズ・ビフォア・ロデオ』が記録した331,000以来、ラップ・アルバムとしての週間最高売上枚数を獲得している。

 7月11日にサプライズ・リリースされたジャスティン・ビーバーのニュー・アルバム『スワッグ』は、今週2位に初登場。スタジオ・アルバム、リミックス・アルバム、EPを含めて、通算11作目のTOP10入りを果たした。

 前日の7月10日に突如リリースが告知された本作は、初週ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が155,000、アルバム・セールスが6,000、トラックによる換算ユニット(TEA)は1,000を記録して、累計163,000ユニットを獲得した。

 全21曲によるオンデマンド公式ストリーミング再生回数は1億9,877万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは1位に初登場。週間ストリーミング再生回数としては、自己最高記録を更新している。アルバム・セールス・チャートでの初登場は14位どまりだったが、本作は現時点で1種類のデジタル・ダウンロードしか販売されていなく、フィジカルは12月に発売が予定されている。

 前2作のデビューにより、先週まで8週間連続で1位を死守していたモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』は今週3位にランクダウンしたが、週間ユニット数は147,000ユニット(前週比3%減少)と高水準を維持している。

・5月31日:493,000(1位)
・6月7日:286,000(1位)
・6月14日:246,000(1位)
・6月21日:209,000(1位)
・6月28日:186,000(1位)
・7月5日:177,000(1位)
・7月12日:173,000(1位)
・7月19日:151,000(1位)
・7月26日:147,000(3位)

 続いて今週4位には、マリスとプシャ・Tによる兄弟ラップ・デュオ=クリプスの新作『Let God Sort Em Out』がデビュー。本作は、2009年リリースの前作『Til the Casket Drops』以来約16年ぶりのアルバムで、TOP10入りは2002年9月7日付で同4位を記録したデビュー・アルバム『Lord Willin’』に続く2作目、同率の最高位獲得となる。

 『Let God Sort Em Out』の初動ユニットは118,000で、その内訳はストリーミングによるアルバム換算ユニットが59,000、アルバム・セールスが58,000、トラックによる換算ユニットは1,000だった。本作からは、リード・シングル「Ace Trumpets」がR&B/ヒップホップ・ソング・チャートでTOP40入りを果たしている。

 初週のオンデマンド公式ストリーミング再生回数は7,749万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは5位にデビュー。クリプス名義としては週間最高ストリーミング再生回数を更新した。アルバム・セールス・チャートでは、4位に初登場している。

 7月11日にリリースされた『Let God Sort Em Out』は、12曲を収録したCDとアナログ盤、ボーナス・トラックが追加されたストリーミングとデジタル・ダウンロードがリリースされている。フィジカルは、サイン付きのアナログ盤が4種類、CDが3種類(うち1種類はサイン付き)、カセットテープが2種類、ブランド・グッズとCDがセットになったデラックス・ボックス・セットが、公式ウェブサイト限定で12種類以上発売された。

 先週のチャートで2位に最高位を更新したNetflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックは今週5位に順位を下げたが、週間ユニット数は前週から14%増加の85,000に上昇している。

7月5日:31,000(8位)
7月12日:62,000(3位)
7月19日:75,000(2位)
7月26日:85,000(5位)

 TOP10に初登場してからの順位と各週のユニット数は上記の通りで、2週目、3週目、4週目と3週連続でユニット数が増加したのは、2014年12月にストリーミングを追加したアルバム換算ユニット方式を導入して以降、サウンドトラックとしては初の快挙となる。

 登場4週目で獲得した85,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが79,000(前週比14%増加)、アルバム・セールスが5,000(前週比13%増加)、トラックによる換算ユニットは1,000(前週比10%増加)をそれぞれ記録。オンデマンド公式ストリーミング再生回数は1億953万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは3位にランクインした(前週2位)。

 今週記録したオンデマンド公式ストリーミング再生回数(1億953万回)は、2022年3月5日付で『ミラベルと魔法だらけの家』(7週目の首位獲得週)が記録した1億1,467万回以来、サウンドトラックとしての週間最高ストリーミング再生回数となる。

 サウンドトラックの発売日と同日の2025年6月20日にNetflixで配信された『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、アメリカのNetflixにおける映画チャートで先週に続き今週(7月7日~7月13日)も2位にランクインしていて、映画のヒットが本作のポイントに大きく反映している。

 その『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』にも参加している韓国のガールズ・グループ=TWICEの新作『THIS IS
FOR』は、それに続く6位に初登場。アルバム・チャート“Billboard 200”でのTOP10入りを通算7作目に更新した。

 『THIS IS FOR』は、初週アルバム・セールスが68,000(アルバム・セールス・チャートで3位に初登場)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが12,000(オンデマンド公式ストリーミング再生回数は1,621万回)を記録して、累計80,000ユニットを獲得した。

 7月11日にリリースされた『THIS IS FOR』の通常版は、ストリーミングとデジタル・ダウンロード、15種類のCD、3種類のアナログ盤(ランダム特典あり)がリリースされていて、7月14日にはボーナス・トラック2曲を追加したデラックス版が、ストリーミングとデジタル・ダウンロードとしてリリースされている。

 K-POPシーンからは、韓国のボーイズ・グループ=ATEEZの『GOLDEN HOUR : Part.3』が今週7位にTOP10リエントリーしている。本作は、6月28日付のチャートで2位にデビューして以来、TOP10にはランクインしていなかったが、7月11日に新曲を追加収録したデラックス版『GOLDEN HOUR : Part.3 ‘In Your Fantasy Edition’』をリリースしたため、各ポイントが上昇して約1か月ぶりの再ランクインを果たした。

 デラックス版のリリース効果により、アルバム・セールスは前週から1,750%増加の70,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニットは595%増加の8,000(1,121万回)にそれぞれ急増。トラックによる換算ユニット(1,000)を含めたアルバムの換算ユニットも、前週から1,489%増加の79,000に上昇した。アルバム・セールス・チャートでは、先週の12位から2位にジャンプアップしている。

 デラックス版 『GOLDEN HOUR : Part.3 ‘In Your Fantasy Edition’』には10曲の新曲が追加で収録されていて、CDは6種類(ランダム特典あり)販売されている。なお、6月にリリースされた通常版と、10曲を追加したデラックス版
『GOLDEN HOUR : Part.3 ‘In Your Fantasy Edition’』の各ポイントは統合されて、チャート上では『GOLDEN HOUR : Part.3』というタイトルで引き続きランクインする。

 続いて今週8位には、米カルフォルニア州ロングビーチ出身のR&Bシンガー=ギヴィオンのニュー・アルバム『BELOVED』が初登場。初動ユニットは自己最高の44,000を記録して、通算2作目のTOP10入りを果たしている。

 今週記録した44,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが36,000(オンデマンド公式ストリーミング再生回数は4,778万回)、アルバム・セールスが8,000(自己週間最高記録)で、ストリーミング・アルバム・チャートで7位、アルバム・セールス・チャートでは10位にそれぞれデビューした。

 アルバムからは、リード・シングルの「Twenties」が2月に19位、「Rather Be」が5月に30位、それぞれR&B/ヒップホップ・ソング・チャートでTOP30入りした。本作は、デジタル・ダウンロードと5種類のアナログ盤、2種類のCDがリリースされている(それぞれ1種類はサイン付き)。

 新作の登場により、先週3位にランクインしていたモーガン・ウォーレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(39,000ユニット/前週比1%減少)は今週9位に、シザの『SOS』(37,000ユニット/前週比3%増加)は4位から10位にそれぞれランクダウンしたが、どちらもユニット数は安定している。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月24日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ジャック・ボーイズ 2』ジャック・ボーイズ
2位『スワッグ』ジャスティン・ビーバー
3位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
4位『Let God Sort Em Out』クリプス
5位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
6位『THIS IS FOR』TWICE
7位『GOLDEN HOUR : Part.3』ATEEZ
8位『BELOVED』ギヴィオン
9位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
10位『SOS』シザ


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