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今年6月、ドナルド・トランプ米大統領の命令により、州兵が米ロサンゼルスの移民コミュニティを家宅捜索していたまさにその瞬間、ドーチーは自分の意見を表明するのに最適な場所、つまり【BETアワード】の会場に向かっていることを理解していた。
広く批判される米国政府による移民の集中取り締まりが実行され、アメリカ合衆国移民・税関執行局(ICE)に対する抗議活動が全米で激化した週末に開催された2025年の授賞式で、この米フロリダ出身のラッパーは<ベスト・フィメール・ヒップホップ・アーティスト>を受賞し、受賞スピーチでトランプ大統領の移民に対する“残酷な攻撃”を非難した。そして、現地時間2025年7月10日に公開されたブリティッシュ・ヴォーグのカバー・ストーリーで、ドーチーはその瞬間に自分の意見を述べた理由を明らかにした。
同誌に対し彼女は、「私はそれほど感覚が麻痺しているわけではありませんし、それが正しいと感じたんです。その瞬間を利用する必要があると感じました」と語った。
式典の前日まで移動中だったため抗議行動のことを知らなかったドーチーだが、その瞬間に自身の考えを口にするのを止めることは誰にもできないことを知っていた。「生放送でしたから、彼らにはどうすることもできませんでした」と彼女は【BETアワード】について述べた。
このインタビューは、現地時間6月9日に米LAのピーコック・シアターで開催された授賞式からほぼ1か月後に公開された。ドーチーは新しい賞を手に、授賞式が行われている最中も会場の外に抗議者たちが集まっていることに言及した。彼女は当時、「今、この建物の外で起こっていることについて、私はぜひ触れておきたい」と聴衆に語り、「法と秩序の名の下に、私たちの複数のコミュニティに恐怖と混乱をもたらす残酷な攻撃が行われています。トランプは、抗議行動を阻止するために軍事力を行使しています。そして、私たちが民主的な権利である抗議行動を行使するたびに軍が私たちに対して派遣されるような政府とは、一体どのような政府なのか皆さんにも考えてほしい」と続けた。
「人々が家族から突然引き離されています。アーティストとして、この瞬間を利用して抑圧されているすべての人々のために声を上げるのが私の責任だと感じています。黒人、ラテン系の人々、トランスジェンダーの人々、ガザの人々、私たちは皆、恐怖ではなく希望を持って生きる権利があります。兄弟姉妹の皆さん、憎しみに立ち向かい、それに抗議するために一緒に立ち上がりましょう」と、彼女は参加者が拍手喝采を送る中、付け加えた。
2025年の【グラミー賞】で<最優秀ラップ・アルバム>、そして米ビルボードの【ウィメン・イン・ミュージック・アワード】で<ウーマン・オブ・ザ・イヤー>を受賞したドーチーだが、音楽と政治の両面で見せるその大胆不敵な姿勢が受賞に至った理由の一つだ。批評家から絶賛されたミックステープ『アリゲーター・バイツ・ネヴァー・ヒール』の続編へのプレッシャーがかかる中、彼女はブリティッシュ・ヴォーグに対し、7月中も新曲の制作に専念すると語っている。
ドーチーは次のアルバムについて、「前回のプロジェクトと同じようなテーマ、つまりリアルに、深く弱さをさらけ出すものになると思います。私が今学んでいる新たな教訓についてになるでしょうから、今はまだ話すのが難しいんです。まだ学んでいる最中ですから」と話している。
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