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今週の米ビルボード・ソング・チャートは、アレックス・ウォーレンの「オーディナリー」が通算5週目の首位を獲得。モーガン・ウォーレンはTOP5に3曲を同時にランクインさせて、ケンドリック・ラマーと同率の今年最多記録を達成した。10位には、チャペル・ローンの「ピンク・ポニー・クラブ」 が返り咲きのTOP10入りを果たしている。
通算5週目の首位を獲得したアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」は、今週の集計期間(2025年6月27日~7月3日)に公式ストリーミング再生回数が2,020万回(前週比2%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が6,970万回(前週比9%増加)、週間セールスは7,000(前週比3%増加)をそれぞれ記録した。
ストリーミング・ソング・チャートでは先週に続き2位をキープして、エアプレイ・チャート(総合)では首位獲得週を3週目に更新。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、先週の2位から1位に再浮上して、通算8週目の首位を獲得している。
また、6月7日付から再開された今年のソング・オブ・ザ・サマー・チャートでも6週目(6週連続)の首位を獲得していて、今夏を代表する一曲としてヒットが続いている。
5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレンの「ホワット・アイ・ウォント feat. テイト・マクレー」は、先週に続き今週も2位にランクイン。公式ストリーミング再生回数は2,280万回(前週比2%増加)を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは6週目の首位を獲得した。また、カントリー・ソング・チャートでは7週目の首位をキープしている。
モーガン・ウォーレンは、「ホワット・アイ・ウォント」の他にも3位に「ジャスト・イン・ケース」(前週4位)、5位に「アイム・ザ・プロブレム」(前週5位)の3曲をTOP5にランクインさせていて、同時(同週)に3曲以上をランクインさせた回数を通算5週目に更新した。
ソング・チャート“Hot 100”の集計が始まった1958年以降、TOP5に3曲以上をランクインさせた回数が最も多いのはザ・ビートルズの8回(8週間)。続いてケンドリック・ラマーとドレイクの6回、それに続くのが、今週5回を記録したモーガン・ウォーレンと同5回を達成したジャスティン・ビーバーで、2025年のチャートに限定すると、どちらも5回を記録したモーガン・ウォーレンとケンドリック・ラマーが同率の最多記録となる。
その3曲が収録されたアルバム『アイム・ザ・プロブレム』は、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で7週目(7週連続)の首位を獲得している。
また、モーガン・ウォレンはカントリー・ソング・チャートでも今週5曲をTOP10にランクインさせている。同チャートに初めてTOP10入りしたのは2021年1月で、5曲以上をランクインさせたのは今週で通算28週目となる。この栄誉を達成したことがある他のアーティストは、テイラー・スウィフト(2023年)、ザック・ブライアン(2023年)、ビヨンセ(2024年)の3組がいるが、いずれも1週間限りの記録だった。
先週7位にランクインしていたシャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年に史上最長の19週間首位獲得)は、今週4位に再浮上。3月1日付から5月24日付まで13週連続で首位を獲得したケンドリック・ラマー&シザの「Luther」は6位をキープして、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートではそれぞれ28週目の首位を獲得。R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでは、史上最長記録をさらに更新した。
6月21日付で1位に初登場したサブリナ・カーペンターの「マンチャイルド」は、先週の3位から今週7位にランクダウン。昨年の年間チャートを制したテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は先週の9位から今週8位にワンランクアップして、TOP10の滞在週を通算68週目、Hot 100のチャートイン総週は98週目に、それぞれ史上最長記録を更新した。
今年の1月から2月に通算5週間首位を獲得したレディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は、先週の8位から9位にワンランクダウンしたが、今週でTOP10のランクイン総週を45週目に更新し、レディー・ガガは女性アーティストとしての最長記録をさらに塗り替えた。また、コラボレーション・ソングとしても、2021から2022年にかけて44週間を記録したザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」(2021~2022年)を抜き、史上最長記録を達成。全アーティストでは、以下に続く4番目の記録に到達した。
・68週間 テディ・スウィムズ「ルーズ・コントロール」(2024~2025年)
・60週間 シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024~2025年)
・57週間 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020~2021年)
・45週間 レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」(2024~2025年)
・44週間 ザ・キッド・ラロイ「ステイ with ジャスティン・ビーバー」(2021~2022年)
今週10位には、先週11位にランクインしていたチャペル・ローンの「ピンク・ポニー・クラブ」がワンランクアップして、返り咲きのTOP10復帰を果たしている。同曲は、2月22日付でTOP10入りしてから5月24日付まで約3か月間滞在した後、4月26日付で最高位となる4位まで上昇。その後も上位をキープして、今週10位に再びTOP10入りした。
チャペル・ローンは、3月13日にリリースした新曲「The Giver」も、アナログ盤(7インチ)の出荷により今週43位に再ランクインさせている。同曲は、3月29日付で5位にデビューして、カントリー・ソング・チャートでは同チャートで初のチャートインにして初のNo.1タイトルを獲得した。ダウンロードの週間売上枚数はアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」が1位だったが、アナログ盤の出荷分を含めた総合売上枚数(57,000枚)では「The Giver」がトップとなる。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月10日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
2位「ホワット・アイ・ウォント」モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー
3位「ジャスト・イン・ケース」モーガン・ウォーレン
4位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
5位「アイム・ザ・プロブレム」モーガン・ウォーレン
6位「Luther」ケンドリック・ラマー feat. シザ
7位「マンチャイルド」サブリナ・カーペンター
8位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
9位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
10位「ピンク・ポニー・クラブ」チャペル・ローン
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