<コラム>Soala「Dead or Love」が教えてくれる、日常に輝きをもたらす“ときめき”の力

2025年4月26日 / 18:00

 誰しも一度は「音楽に背中を押された」と感じた経験があるのではないだろうか。新たな一歩を踏みだすときに勇気をくれたり、落ち込んでいるときに励ましてくれたり。魔法のような音楽との出会いは、人生において財産のひとつだ。α世代(2010~2024年までに生まれた世代)から熱視線が注がれているSoalaが、4月25日にリリースした「Dead or Love」も、そんなスペシャルナンバーになる気がしてならない。

 本曲は、心原虫という寄生虫に取りつかれて、退屈すると死ぬ体質になってしまった主人公モカを取り巻くラブコメディーを描いた、TVアニメ『この恋で鼻血を止めて』のエンディング主題歌として書き下ろされた。平凡な日々を過ごしていたモカが、ヒーローのヤーセンと過ごす日々のなかで次第に惹かれていく物語が、忠実に歌詞へ落としこまれている。

 それでいて、アニメを観ていなければ理解できない楽曲というわけではない。恋愛の渦中に、大切な人を思いながら〈君なしじゃ私の世界 何も面白くないの〉と感じたり、〈どこにも行かないで 私だけを見つめていて〉と願ったりしたことがある人は、少なくないはず。それこそ、「運命の恋だ」と思える出会いに直面した日なんて、〈you are my life〉くらい極端な思考に染まってしまったこともあるだろう。曲中で綴られているのは、アニメの世界に限った特別なエピソードではない。誰の身にも起こりうる、ありふれたラブストーリーなのである。

 全体を通してどこか強気なワードチョイスは、ガッツリと主導権を握って、アグレッシブに恋愛を楽しむ様子を彷彿。なかでも〈あの宇宙(ほし)に届くまで もっと愛させて〉のフレーズは、受動的に愛されることを望むのではなく、能動的に相手を愛する姿勢が色濃く映し出されている。不器用で勝気な性格をした『この恋で鼻血を止めて』の主人公であるモカを想起させると共に、パワフルマインドで恋愛に奔走する女性像を描き出すのだ。さらには、何度も〈Dead or Love〉と繰り返すことで、いかに恋愛が人生のバイタリティーになるのかということを鮮明に物語る。

 また、シンセサイザーとギターを基調とした華やかで力強いトラックも印象的だ。ブライトな音色は、思わず浮き足だってしまう恋のウキウキ感を表しているよう。拍感がマーチテンポくらいになっているのも、胸がドキドキしているときの心拍数とリンクしているようにすら思える。「Dead or Love」は『この恋で鼻血を止めて』の主題歌でありながら、恋する人をエンパワーメントするキラーチューンでもあるのだ。

 そもそもSoalaは、「私の音楽で誰かを救いたい」という思いを胸に活動しているアーティスト。これまでも「CINDERELLA」で葛藤してきた自分をさらけ出してリスナーの人生に寄り添ったり、「Now loading」で〈こんなStoryがいつか君の道標になれたらいいな〉と紡いで、リスナーと共に生きていくことを伝えたりしてきた。そんな彼女だからこそ、タイアップ曲であっても応援歌たる存在感を放つことができるのではないだろうか。

 今年の7月9日には、東京・Spotify O-EASTにて【Soala ONE MAN LIVE 2025 ~To my 17~】の開催が決定しているSoala。年始に大阪・なんばHatchにて行われた【Soala 1st ONE-MAN LIVE TOUR Bluem】を大成功させた彼女のことだから、自身のInstagramで綴ったように、きっとこの日も“みんなの想像を超えていくステージ”を更新するに違いない。

Text by 坂井彩花

◎リリース情報
「Dead or Love」
2025/4/25 DIGITAL RELEASE
https://Soala.lnk.to/Dead_or_Love

◎公演情報
【Soala ONE MAN LIVE 2025 ~To my 17~】
2025年7月9日(水)開場18:00/開演19:00
東京・Spotify O-EAST
チケット:スタンディング(グッズ付き)7,700円(※グッズ「ちびぬい」は当日会場でお渡し)、スタンディング4,400円(すべて税込、ドリンク代別)


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