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							現地時間2025年4月11日~13日にかけて、米カリフォルニア州インディオにて野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2025】のウィークエンド1が開催された。ここでは、2日目に登場したグスターボ・ドゥダメル×ロサンゼルス・フィルハーモニックのBillboard JAPAN特派員による現地レポートをお届けする。
夕暮れが近づき、日差しがやや穏やかになってきた頃、ロサンゼルス・フィルハーモニック(LAフィル)のメンバーに続いて、グスターボ・ドゥダメルがステージに登場した。1曲目には、誰もが一度は耳にしたことのあるワーグナーの名曲「ワルキューレの騎行」を披露し、会場のオーディエンスの心を一気につかんだ。そして、チェロ独奏によるバッハの「無伴奏チェロ組曲」へと続き、【コーチェラ】では珍しい本格的なオーケストラの楽曲で幕を開けた。
次に登場したのは、昨年8月にLAフィルとハリウッド・ボウルで共演したレイヴェイ。ギターを手に、「フロム・ザ・スタート」を演奏し始めた。彼女の柔らかなギターの音色に、ストリングスの滑らかな響きや管楽器の軽快なフレーズが重なり、何とも贅沢なアレンジとなった。レイヴェイは、「【コーチェラ】に参加できてとても光栄です。LAフィルと共に、こんな楽しいフェスティバルでクラシック音楽とオーケストラ、そしてポップ・ミュージックを融合させることは、ずっと夢でした。LAフィルとグスターボ・ドゥダメル、おめでとうございます。本当にとてもクールなことです」と挨拶した。そして、4月3日にリリースしたばかりの新曲「シルバー・ライニング」をライブで初披露した。
この日は、LAフィルによるクラシック曲の演奏とゲストとの共演が交互に進行する構成だった。レイヴェイに続き、マレン・モリスがクワイアと共に「マイ・チャーチ」を歌い上げ、ベッキー・Gは「シャワー」を披露。カトリエル&パコ・アモロソは、ストリングスが弦を指ではじくピチカート奏法を用いて、「DUMBAI」と「LA QUE PUEDE, PUEDE」の2曲をパフォーマンスした。ゼッドがピアノで参加した「クラリティ」では、メロディーをストリングスとホーンが表現し、クワイアがコーラスを担うという新鮮なアレンジを披露した。
また、LAフィルはゲストの合間に、ベートーヴェンの「交響曲第5番(運命)」、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」、映画『スター・ウォーズ』から「帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)」といった名曲を演奏し、クラシック・ファンの期待にも応えた。
フィナーレには、LL・クール・Jが登場。スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「トリップ・トゥ・ユア・ハート」の印象的なサンプリングをクワイアが繰り返し歌い上げ、そこから「交響曲第5番(運命)」を挟み、「アイ・ニード・ラヴ」、「帝国のマーチ」をバックに「マーダーグラム」、さらに「ロック・ザ・ベルズ」へとつなげた。特に、「マーダーグラム」のアレンジと、「帝国のマーチ」の伏線回収には鳥肌が立った。
この日のクラシックの選曲は、誰もが耳なじみのある名曲ばかりだった。そして、ポップ、カントリー、アーバン、ラテン、エレクトロ・ミュージック、ヒップホップといった多彩なジャンルとの幅広いコラボレーションは、音楽の垣根を超えた普遍的な魅力を強く感じさせた。音楽が本物であるとき、それは人々を瞬時に結びつける力を持つことを、改めて証明するパフォーマンスとなった。
Photo: Charles Reagan / Courtesy of Coachella
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