【米ビルボード・アルバム・チャート】プレイボーイ・カルティ通算3週目の1位、エルトン・ジョン&ブランディ・カーライル/エセル・ケインTOP10入り

2025年4月14日 / 09:00

 今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、プレイボーイ・カルティの『ミュージック』が通算3週目の首位を獲得。TOP10には、エルトン・ジョンとブランディ・カーライルのコラボレーション・アルバム『天使はどこに』が9位、エセル・ケインの『プリーチャーズ・ドーター』が10位に、それぞれ初登場した。

 2025年3月29日付のチャートで1位に初登場したプレイボーイ・カルティのニュー・アルバム『ミュージック』は、翌4月5日付で2週連続首位を獲得した後、先週(4月12日付)2位にランクダウンしたが、登場4週目の今週(4月19日付)返り咲き、通算3週目の首位を獲得した。

 『ミュージック』が今週(2025年4月4日~4月10日)記録した64,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が61,500(前週比27%減少)、アルバム・セールスが2,500(前週比59%減少)で、依然ストリーミングによるポイントが全体数を占めている。

 全体の96%を占めた今週のオンデマンド公式ストリーミング再生回数は8,461万回で、ストリーミング・アルバム・チャートでは初登場から4週連続で首位を獲得した。

 1位を獲得したアルバムの週間ユニット数としては、2024年1月20日付でモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(今週7位)が記録した61,000以来の最小値となる。

 以下、2位から8位までは全て1位を獲得したアルバムとなっている。

 先週、デラックス版『ブライター・デイズ・アヘッド』のリリース効果で1年2週間ぶり1位に返り咲いたアリアナ・グランデの『エターナル・サンシャイン』(56,000ユニット/前週比59%減少)は、今週2位にランクダウン。ドレイク&パーティネクストドアの『$ome $exy $ongs 4 U』(54,000ユニット/前週比3%減少)は前週の5位から今週3位に、シザの『SOS』(54,000ユニット/前週比4%減少)も6位から4位に上昇して、ケンドリック・ラマーの『GNX』(53,000ユニット/前週比9%減少)は4位から5位に順位を下げた。

 先週7位にランクインしていたサブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(49,000ユニット/前週比2%減少)は今週6位に、前述のモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(44,500ユニット/前週比約1%減少)も前週の10位から7位にそれぞれ上昇して、バッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(45,000ユニット/前週比8%減少)は前週に続き8位をキープした。

 続いて今週9位には、4月4日にリリースされたエルトン・ジョンとブランディ・カーライルのコラボレーション・アルバム『天使はどこに』(原題:Who Believes In Angels?)がデビューして、エルトン・ジョンは通算22作目、ブランディ・カーライルは4作目のTOP10入りを果たした。

 初週のアルバム換算ユニットは40,000で、その内訳はアルバム・セールスが36,500(アルバム・セールス・チャートで2位に初登場)、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が2,500(ストリーミング再生回数は354万回)、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は500となっている。

 エルトン・ジョンとブランディ・カーライルは、アルバムのリリースにあわせて多数のメディア出演を行い、話題を集めた。

主な出演
・『CBSニュース サンデー・モーニング』(3月30日)
・『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』(4月3日)
・『サタデー・ナイト・ライブ』(4月5日)
・『An Evening With Elton John and Brandi Carlile』(4月6日)

 その他にも、Apple Musicのゼイン・ロウによるインタビュー出演や、NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)、ラジオ人気番組の『ハワード・スターン・ショー』など、さまざまな媒体のインタビューにも出演し、プロモーションを積極的に行っている。

 エルトン・ジョンの作品がアルバム・チャート“Billboard 200”で初めてTOP10入りしたのは、54年以上前に『僕の歌は君の歌』(原題:Elton John)が前週の11位から7位に上昇した1971年1月30日付のチャートだった。同作は、翌週の2月6日付チャートで最高4位を記録している。

 『僕の歌は君の歌』から本作『天使はどこに』まで、TOP10にランクインした22作の年代別の内訳は以下の通り。

・1970年代:13作
・1990年代:2作
・2000年代:1作
・2010年代:4作
・2020年代:2作

 『天使はどこに』は、エルトンにとってレオン・ラッセルとの『ザ・ユニオン』(2010年/最高3位)に続く、コラボレーション・アルバム2作目のTOP10入りとなった。

 エルトン・ジョンは、アルバム・チャート“Billboard 200”の集計が始まった1956年3月24日以降、20作以上のTOP10アルバムをもつ限られたアーティストの一人として、今週ブルース・スプリングスティーンと同率の7番目に記録を更新した。

TOP10アルバム数ランキング

・38作 ザ・ローリング・ストーンズ
・34作 バーブラ・ストライサンド
・33作 フランク・シナトラ
・32作 ザ・ビートルズ
・27作 エルヴィス・プレスリー
・23作 ボブ・ディラン
・23作 マドンナ
・22作 エルトン・ジョン
・22作 ブルース・スプリングスティーン
・21作 ポール・マッカートニー/ウイングス
・21作 ジョージ・ストレイト
・20作 プリンス

 なお、上記には記載されていないが、子供たちが最新のビッグ・ヒットを歌うプロジェクト「Kidz Bop Kids」のアルバム・シリーズは、2005年から2016年にかけて24作がTOP10にランクインしている。同シリーズは、当初無名のシンガーによって歌われていたが、後に著名タレントを前面に出したブランディングに重点が置かれるようになった。

 続いて今週10位には、米フロリダ州出身のシンガー・ソングライター=エセル・ケインの『プリーチャーズ・ドーター』がデビューして、自身初のTOP10入りを果たしている。

 『プリーチャーズ・ドーター』は、約3年前の2022年にリリースされたアルバムで、これまでTOP10にランクインすることはなかったが、今年の4月4日に初めてアナログ盤が発売されたことで売上を伸ばし、今週TOP10にデビューしたという経緯がある。なお、これまでのリリース形態はデジタル・ダウンロードとストリーミング配信のみだった。

 フィジカルのリリース効果により、アルバム・セールスは37,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が2,000(ストリーミング再生回数は277万回)をそれぞれ記録して、累計39,000ユニットを獲得した。今週のアルバム・セールス・チャートでは1位に初登場している。

 今週記録したアルバム・セールス37,000の内訳は、全てアナログ版による売上枚数で、2025年のLP週間セールスとしては6番目に高い記録を達成した。

 『プリーチャーズ・ドーター』のアメリカ国内におけるアルバムのオンデマンド公式ストリーミング再生回数は、2022年5月のリリースから今週まで2億2,973万回を記録している。

 アルバム・チャート“Billboard 200”にランクインしたのは『プリーチャーズ・ドーター』が初のタイトルだが、今年1月にアルバム収録曲の「ストレンジャーズ」がTikTok Billboard Top 50(現在は終了)に1週間ランクインしたことがあり、米ビルボード・チャートでは2回目のランクインとなる。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月18日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミュージック』プレイボーイ・カルティ
2位『エターナル・サンシャイン』アリアナ・グランデ
3位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
4位『SOS』シザ
5位『GNX』ケンドリック・ラマー
6位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
7位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
8位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
9位『天使はどこに』エルトン・ジョン&ブランディ・カーライル
10位『プリーチャーズ・ドーター』エセル・ケイン


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