オジー・オズボーン、転倒事故からの6年間を記録した長編ドキュメンタリーが米Paramount+でプレミア公開へ

2025年2月26日 / 12:00

 ヘヴィメタル界のアイコン的存在であるオジー・オズボーンが、2019年に経験した深刻な転倒事故からの6年間にわたる回復の道のりを描いた長編ドキュメンタリー映画『Ozzy Osbourne: No Escape From Now』(原題)が、今年米Paramount+で初公開される。現在制作中のこのドキュメンタリーは、現在76歳の彼が事故に見舞われてからの私生活に密着した作品で、その大怪我は彼の人生の大部分を占めてきた。

  【BAFTA映画賞】受賞者であるタニア・アレクサンダー(『Celebrity Googlebox』)が監督するこのプロジェクトの発表リリースには、「これは、あなたがこれまで見たことのないオジー・オズボーンだ。史上最高のロック・スターの一人の、誠実で温かく、非常にパーソナルな肖像画であり、6年前に彼の世界が完全に停止し、本当の自分とは何なのかを熟考し、自身の死と向き合い、もう一度ステージでパフォーマンスができるのかと自問せざるを得なかった経緯を詳細に描いている。オジーの健康問題とパーキンソン病の診断がもたらした影響を取り上げながら、この映画はオジーの人生において音楽が果たし続けている中心的な役割を紹介する。また、それにもかかわらず彼のいたずら好きなユーモアのセンスはまったく変わっていないことも証明する」と書かれている。

 オジーは声明で、「この6年間は、私が経験した最悪の時期の連続だった。もうこれまでだと思ったこともあった。しかし音楽を作り、2枚のアルバムを作ったことで私は救われた。音楽がなかったら私はおかしくなっていただろう」とコメントしている。

 オジーはアルバム『オーディナリー・マン』(2020年)と『ペイシェント・ナンバー9』(2022年)をリリースした後、2023年に【ノー・モア・ツアーズ II】の欧州公演をキャンセルし、ツアーそのものから引退することを発表した。その際に、2019年に自宅で転倒して脊椎を損傷したことをきっかけに次々と健康問題に見舞われていたことを公表した。その事故の後、パーキンソン病と肺気腫と診断され、前者の影響で現在は歩くことができない。

 リリースによると、アレキサンダー監督は2022年に、【グラミー賞】を2度受賞したアルバム『ペイシェント・ナンバー9』のレコーディング・セッション中にこのドキュメンタリーの撮影を開始し、カメラは今夏まで回り続ける予定だという。オジーは現地時間2025年7月5日にブラック・サバスのメンバーとしての最後のパフォーマンスを行う。

 オジーは、「長年ファンが私を支えてくれた。本当に感謝しているし、きちんとお礼を言いたい。それがヴィラ・パークでのショーの目的だ」と語っている。この公演にはメタリカ、スレイヤー、アンスラックス、ガンズ・アンド・ローゼズ、トゥール、ライヴァル・サンズ、パンテラ、ラム・オブ・ゴッド、マストドン、アリス・イン・チェインズ、ヘイルストーム、ゴジラ、スマッシング・パンプキンズのボーカルのビリー・コーガンによるスーパーグループ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、デイヴィッド・エレフソン、フレッド・ダースト、ジョナサン・デイヴィス、ウルフギャング・ヴァン・ヘイレンなどが出演する。俳優のジェイソン・モモアが司会を務める。

 オジーは最近、自身の身体的な限界と歩行困難により、最終公演ではブラック・サバスのフル・セットのパフォーマンスはしないことを明らかにした。このメガ・ギグの収益は、パーキンソン病の撲滅に取り組む英国の慈善団体キュア・パーキンソンなどの団体に寄付される。

 このドキュメンタリーには、オジーと妻でマネージャーのシャロン・オズボーン、夫妻の子どもたち、さらにオジーの音楽仲間や友人、バンド仲間など、多数のミュージシャンが出演する。トニー・アイオミ(ブラック・サバス)、ダフ・マッケイガン(ガンズ・アンド・ローゼズ)、ロバート・トゥルヒーヨ(メタリカ)、ビリー・アイドル、メイナード・ジェームズ・キーナン(トゥール)、チャド・スミス(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ギタリストのザック・ワイルド、プロデューサーのアンドリュー・ワット、友人でミュージシャンのビリー・モリソンなどだ。

 シャロン・オズボーンは声明で、「この映画は、ここ数年のオジーに起こったことを正直に描いたものです。 パーキンソン病を含む深刻な健康問題に数多く直面しながら、彼がどれほど困難な状況に耐え、勇気を示してきたかを示しています。これは現在の彼の人生の現実を描いたものです。私たちは信頼する制作チームと協力し、彼らが自由にストーリーを語ることを許可しました。私たちはそのストーリーがオジーと同じような問題に直面している人々を鼓舞することを願っています」と述べている。


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