【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク&パーティネクストドアのコラボ作首位、サブリナ・カーペンター2位に上昇

2025年2月25日 / 09:00

 ドレイクとパーティネクストドアのジョイント・アルバム『$ome $exy $ongs 4 U』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 『$ome $exy $ongs 4 U』は、現地時間2025年2月3日にアルバムの予告編が公開され、バレンタインデーにあたる2月14日にリリースされた両者のコラボ・プロジェクトで、アルバム・チャート“Billboard 200”では、ドレイクが通算17作目のTOP10入り、以下に続く14作目の首位を獲得した。

スタジオ・アルバム
『サンク・ミー・レイター』(2010年)
『テイク・ケア』(2011年)
『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』(2013年)
『ヴューズ』(2016年)
『スコーピオン』(2018年)
『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(2021年)
『オネストリー、ネヴァーマインド』(2022年)
『フォー・オール・ザ・ドッグス』(2023年)

ミックステープ
『イフ・ユーアー・リーディング・ディス・イッツ・トゥー・レイト』(2015年)
『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』(2015年)
『モア・ライフ』(2017年)

コンピレーション・アルバム
『ケア・パッケージ』(2019年)

コラボレーション・アルバム
『ハー・ロス』(2022年)
『$ome $exy $ongs 4 U』(2025年)

 アルバム・チャート“Billboard 200”の集計が始まった1956年3月以降、首位獲得数の歴代トップは19作を記録したザ・ビートルズで、ドレイクは同14作を記録したジェイ・Z、テイラー・スウィフトと並ぶ2番目、ソロ・アーティストとしては前2者と同率のトップに立った。

 パーティネクストドアは本作が通算4作目のTOP10入りで、首位獲得は初のタイトルとなる。

『PARTYNEXTDOOR 3』(2016年/最高3位)
『パーティーモバイル』(2020年/最高8位)
『PARTYNEXTDOOR 4』(2024年/最高10位)
『$ome $exy $ongs 4 U』(2025年/最高1位)

 『$ome $exy $ongs 4 U』は、初週(2025年2月14日から2月21日)ストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が219,000、アルバム・セールスが25,000、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は2,000を記録して、累計246,000ユニットを獲得した。

 初週の週間ストリーミング再生回数は2億8,704万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも1位に初登場。アルバム・セールス・チャートでは3位にデビューした。

 週間ストリーミング再生回数としては、2024年12月7日付でケンドリック・ラマーの『GNX』が記録した3億7,972万回以来の最高値で、2025年のチャートでは現時点での最高記録となる。昨年は、ドレイクとケンドリック・ラマーのビーフが大きな反響を集めたが、本作は一連の騒動以降ドレイクが初めてリリースしたアルバムということでも話題を呼んだ。

 一連のビーフで最も商業的な成功を収めた楽曲はケンドリック・ラマーの「ノット・ライク・アス」で、同曲は2024年5月18日付で1位に初登場した後、2か月後の7月20日付で2週目の首位を獲得して同年の年間チャートでは6位にランクイン。年をまたいだ2025年2月22日付では、現地時間2月9日に米ニューオーリンズのシーザーズ・スーパードームで開催された【第59回NFLスーパーボウル】のハーフタイム・ショーで披露したパフォーマンス効果により、29週間ぶりに返り咲き3週目の首位を獲得している。

 前週(2025年2月22日付)のアルバム・チャートでは、【第59回NFLスーパーボウル】の反響を受けてアルバム『GNX』も11週間ぶりに首位に返り咲いたが、今週のチャートでは3位にランクダウンして、ケンドリック・ラマーはドレイクに首位の座を明け渡したことになる。なお、順位は下がったが『GNX』は今週も136,000ユニット(前週比42%減少)と高水準を維持している。

 ドレイクとケンドリック・ラマーのアルバムが首位を交代したのは今週が初めてで、両者のアルバムがTOP3に同時(同週のチャート)にランクインするのは、今週が以下に続く3度目のチャート・アクションとなる。なお、同年に『ダム.』は通算4週間、『モア・ライフ』は初登場から3週連続で首位を獲得した。

2017年5月6日付
1位 ケンドリック・ラマー『ダム.』
3位 ドレイク『モア・ライフ』

2017年5月13日付
1位 ケンドリック・ラマー『ダム.』
2位 ドレイク『モア・ライフ』

 その『ダム』は、先週のチャートで【第59回NFLスーパーボウル】のパフォーマンス効果により9位に再ランクインを果たし、今週のチャートでも10位にランクインしている(33,000ユニット/前週比14%減少)。

 2025年のチャートでコラボレーション・アルバムが首位を獲得するのは、現時点で『$ome $exy $ongs 4 U』が初のタイトルで、2024年は3作、2020年から2022年の3年間はそれぞれ1作ずつ首位を獲得している。

 ドレイクは、上記の首位を獲得した全14作のうち、フューチャーとコラボレーションしたミックステープ『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』、21サヴェージとの『ハー・ロス』に続く、コラボレーション・アルバムでの3作目の首位を獲得した。

 ドレイとケンドリック・ラマーの間、今週2位にはサブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』が先週の7位から急上昇して、再びTOP3入りを果たしている。

 今週ジャンプアップしたのは、2月14日に5曲の新曲を追加したデラックス・バージョン『ショート・アンド・スウィート(デラックス)』をリリースしたからで、アルバム・ユニットは前週から208%増加の156,000に跳ね上がった。週間ユニット数としては、初週(2024年9月7日付)で記録した362,000以来の最高値となる。

 今週記録した156,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が83,000(前週比108%増加)、アルバム・セールスが71,000(前週比616%増加)、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は2,000(前週比198%増加)で、ストリーミング・アルバム・チャートでは先週の7位から4位に上昇(週間ストリーミング再生回数は1億1,195万回)。アルバム・セールス・チャートでは6位から1位に、再びトップに立った。

 新たにリリースされた『ショート・アンド・スウィート』のデラックス・バージョンは、ストリーミング、デジタル・ダウンロード、CD、カセットテープ、2種類のアナログ盤がリリースされていて、追加された5曲のうちの1曲は、自身初のソング・チャート“Hot 100”で首位を獲得した「プリーズ・プリーズ・プリーズ」のドリー・パートンとのデュエット・バージョンが収録されている。

 前述の【第59回NFLスーパーボウル】に特別ゲストとして登場したシザの『SOS』(93,000ユニット/前週比14%減少)は、先週の2位から4位にダウン。バッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(67,000ユニット/前週比14%減少)は4位から5位にワンランクアップして、ザ・ウィークエンドの『ハリー・アップ・トゥモロウ』(58,000ユニット/前週比42%減少)は3位から6位に順位を下げた。

 先週5位にランクインしていたチャペル・ローンの『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』(49,000ユニット/前週比17%減少)は今週7位に、ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(46,000ユニット/前週比18%減少)は6位から8位、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(39,000ユニット/前週比5%減少)は8位から9位にそれぞれランクダウンした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月28日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア
2位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
3位『GNX』ケンドリック・ラマー
4位『SOS』シザ
5位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
6位『ハリー・アップ・トゥモロウ』ザ・ウィークエンド
7位『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』チャペル・ローン
8位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
9位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
10位『ダム.』ケンドリック・ラマー


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