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ケンドリック・ラマーの『GNX』が11週間ぶりに返り咲き、通算2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2024年11月22日にサプライズ・リリースされた『GNX』は、同年12月7日付で1位に初登場(初動ユニットは319,000)した後、11週間連続でTOP5にランクインして、登場12週目の今週(2025年2月22日付)再び1位に返り咲いた。
先週の4位から今週1位に再び上昇したのは、現地時間2月9日に米ニューオーリンズのシーザーズ・スーパードームで開催された【第59回NFLスーパーボウル】のハーフタイム・ショーで披露したパフォーマンス効果と、2月7日にCD、カセットテープ、5種類のアナログ盤がフィジカルとして初めてリリースされたからで、週間ユニットは前週の65,000から236,000に急増している。
今週の集計期間(2025年2月7日から2月13日)に記録した236,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム・ユニット(SEA)が117,000(前週比86%増加)、アルバム・セールスが116,000(前週比10,100%増加)、トラックによるアルバム・ユニット(TEA)は3,000で、ストリーミング・アルバム・チャートでは先週の4位から1位に返り咲き、アルバム・セールス・チャートでは自身初の首位を獲得した。週間ストリーミング再生回数は、1億6,101万回を記録している。
週間セールスでの記録(116,000枚)は、4thアルバム『ダム.』が初登場週の2017年5月6日付で打ち出した353,000枚以来の最高売上枚数で、アナログ盤の週間セールスとしては、今週記録した87,000枚が自己最高記録となる。
ハーフタイム・ショーのパフォーマンス効果は、過去のアルバムにも大きく反映していて、前述の『ダム.』は前週の29位から9位、2012年リリースの2ndアルバム『グッド・キッド、マッド・シティー』は27位から10位にそれぞれジャンプアップして、TOP10に3作をランクインさせている。
『ダム.』がTOP10入りしたのは、2018年3月17日付で9位にランクインして以来約7年ぶりで、週間ユニットは前週から93%増加の39,000に上昇。『グッド・キッド、マッド・シティー』は2012年11月24日付で9位にランクインして以来、約12年3か月ぶりのTOP10入りで、週間ユニットは前週から71%増加の37,000ユニットに、それぞれ大きく数字を伸ばしている。
存命している男性アーティストによるアルバムが、アルバム・チャート“Billboard 200”で3作同時(同週)TOP10にランクインするのは、1966年12月24日付でハーブ・アルパートがハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス名義で達成して以来の快挙で、ラップ/ヒップホップ・アーティストとしては初の偉業を達成した。
なお、亡くなったアーティストの記録を含めると、2016年4月21日に逝去した故プリンスが、訃報を受けて5月14日付に5枚のアルバムをTOP10にランクインさせたことがある。女性アーティストでは、2023年12月9日付にテイラー・スウィフトが5作TOP10にランクインさせた。
そのハーフタイム・ショーに特別ゲストとして登場したシザは、パフォーマンス効果によりアルバム『SOS』が先週の3位から2位に上昇。週間ユニットは、前週から33%増加の109,000に跳ね上がった。また、本作は2月9日にデラックス盤に位置づけられるアルバム『LANA』(ラナ)に4曲を追加したデラックス版がリリースされたため、そのリリース効果も今週のポイントに反映している。
先週1位に初登場したザ・ウィークエンドの新作『ハリー・アップ・トゥモロウ』は、今週3位にランクダウン。週間ユニットも、前週から79%減少の101,000に数字を下げている。
2025年1月25日から2月8日付まで、3週連続で首位を獲得したバッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(78,000ユニット/前週比17%減少)は、先週の2位から今週4位にダウン。【第67回グラミー賞】の主要部門<最優秀新人賞>を受賞したチャペル・ローンの『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』(59,000ユニット/前週比19%増加)は、前週の6位から5位にワンランクアップした。
その【第67回グラミー賞】でパフォーマンスしたビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』は、先週の5位から6位に順位を下げたが、週間ユニットは前週から6%増加の56,000に上昇している。
以下、サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(51,000ユニット/前週比5%増加)は先週に続き7位、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(41,000ユニット/前週比8%減少)も8位をそれぞれキープした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月21日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『GNX』ケンドリック・ラマー
2位『SOS』シザ
3位『ハリー・アップ・トゥモロウ』ザ・ウィークエンド
4位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
5位『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』チャペル・ローン
6位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
7位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
8位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
9位『ダム.』ケンドリック・ラマー
10位『グッド・キッド、マッド・シティー』ケンドリック・ラマー
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