ブレンダ・リー、全米No.1曲「Rockin’ Around The Christmas Tree」のAIを使用したスペイン語ver.公開「本当に驚かされた」

2024年10月28日 / 09:30

 66年前に初めてレコーディングされた、ブレンダ・リーのホリデー・ヒット「Rockin’ Around The Christmas Tree」が、責任を持って訓練されたAI技術の革新的な活用によって、初めてスペイン語としてリリースされた。

 「Rockin’ Around The Christmas Tree」は、昨年のホリデー・シーズンにて米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得した。これは1958年当時、13歳だったブレンダによって録音されてから半世紀以上を経ての1位となり大きな話題となった。

 今回リリースされた「Noche Buena y Navidad」は、4度【ラテン・グラミー賞】を受賞したプロデューサー、アウエロ・バケイロによって新たな息吹が吹き込まれた。オリジナルの楽曲とバック・ボーカルはそのままに、ブレンダが歌ったオリジナルのリード・ボーカルは、彼女の声から導き出された新しいAIボーカルモデルを使用。そして新たに翻訳されたスペイン語の歌詞を歌うボーカルに置き換えられた。その結果、13歳のブレンダがブースに入り、初めて歌っているかのような、親しみやすく愛されるホリデー・クラシックの新バージョンが誕生した。

 この新バージョンのボーカルは、SoundLabs社のMicDropという最先端のAIオーディオ・プラグインの助けを借りて制作された。このプラグインは、自身の声を別の声や楽器に変えることができるものだ。SoundLabsはUNIVERSAL MUSIC GROUP(UMG)と提携し、アーティスト本人による完全な承認と出力のコントロールを得て、彼ら自身による音声データを使用して、アーティストのために公式の高性能なボーカル・モデルを作成した。

 今年初め、UMGは、【グラミー賞】にもノミネートされたプロデューサー、作曲家、ソフトウェア開発者、そしてエレクトロニック・アーティストでもあるBTによって設立された革新的な新AIテクノロジー企業であるSoundLabs社との画期的な戦略的提携を締結した。

 今回配信された「Rockin’ Around The Christmas Tree」のスペイン語版である「Noche Buena y Navidad」は、UMGのアーティストとの初の共同制作作品としてリリースされたものだ。音楽会社が倫理的に訓練されたAIを使用して、アーティストの関与と承認のもとで責任を持って制作された別の言語で歌われた名曲をリリースするのは今回が初となる。

 ブレンダは、今回のコラボレーションについて次のようにコメントを寄せている。「AIの力を借りて制作されたこの新しいスペイン語版“Rockin’ Around The Christmas Tree”には本当に驚かされました。私はこれまでのキャリアの中で、さまざまな言語で多くの曲を歌唱し、レコーディングしてきましたが、スペイン語で“Rockin”を録音したことはありませんでした。それが今こうして実現したことは本当に素晴らしいことですし、新しい形でこの曲をファンに紹介できることを嬉しく思います」

 この楽曲をリリースするUMGのレーベル、UMeの社長兼CEO、ブルース・レズニコフは、「私たちは、ブレンダ・リーと協力して“Rockin’ Around The Christmas Tree”を、AIの力で責任を持って他の言語に翻訳した最初の名曲にすることができて感激しています。また、この新技術の可能性に非常に期待しており、我々のアーティストたちが承認して、制作された新しい音源を発表することを楽しみにしています」と語っている。

 ブレンダが現在所属しているUMGナッシュビルの会長兼CEO、シンディ・メイブは、「“Rockin’ Around The Christmas Tree”を歌うブレンダ・リーの象徴的な声が聞こえた瞬間、クリスマスの季節が始まったんだと分かります。この世界的ヒット曲は世界中の人々の心に響き、13歳の少女によるクリスマスの精神をタイムカプセルのように変わらないままお届けしてきました。私たちは、この不朽の名曲を祝うために、伝説的な歌声を持つブレンダ・リー本人の承認を得たうえで、AIの協力のもと制作されたこの新しいスペイン語版にとても興奮しています」とコメントしている。

 この夏、UMGのグローバルカタログ部門であるUMeは、今年のホリデー・シーズンにリリースするために「Noche Buena y Navidad」の制作をブレンダに提案した。【ロックの殿堂】および【カントリー・ミュージックの殿堂】入りも果たしている彼女は、70年にわたる輝かしいキャリアの中で英語以外に、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、スペイン語など、さまざまな言語で自身の曲を歌うことを楽しんできたため、この提案を聴いて暫定的に承諾。そして、その出来上がった音源を聴いて、その本物のようなサウンドに感嘆した彼女は、そのリリースを承認した。

 このプロセスは想像以上に複雑で、このアイデアを実現させるために、あらゆる分野から経験豊富な音楽のプロフェッショナル達が集められた。「Noche Buena y Navidad」の音源制作には、4度の【ラテン・グラミー賞】受賞歴を持つプロデューサー兼ソングライター、アウエロ・バケイロが起用された。最初のステップとして、まずは英語の歌詞をスペイン語に翻訳し、オリジナルのエッセンスを保ちつつ、スペイン語として自然な歌詞、発音、韻の構造になるように調整。次に、チリ生まれでロサンゼルス在住のラテン・ボーカリスト、レイラ・ホイルが、ブレンダの独特なボーカル・パターンを模倣しながら、オリジナル・レコーディングのピッチやトーン・ブレス、そのフレーズに合わせてスペイン語で歌った。

 次に、プロデューサーのバケイロはスペイン語のヴォーカルの音源データをSoundLabs社に提供。SoundLabsは、UMGのアーカイブにあるブレンダの過去の音源から、ボーカルだけを分離した音源データを何時間分も提供された。そこには彼女が13歳の時に録音した「Rockin’ Around The Christmas Tree」のオリジナル・バージョンを含む彼女の様々な楽曲のデータがり、彼女の声に基づいたユニークなAIのボーカル・モデルが特注で作成された。その後、レイラ・ホイルが歌ったスペイン語のボーカルをMicDropの技術を活用して構築したブレンダのAIモデルにかけたところ、レイラによるスペイン語のボーカルがブレンダのような歌声に変換された。最後に、バケイロがAIによって作成されたスペイン語のボーカルをオリジナルの音源にミックスしたのだ。

 このプロジェクトは、アーティストを尊重し、アーティストの完全な承認を得た上でAIを使用することによって、芸術の可能性を広げることができることを示している。

 SoundLabsの創設者であるBTは、「このプロジェクトは、MicDropという当社のリアルタイム音声合成プラグインの非常にエキサイティングな見本となりました。オリジナル音源を使用して、13歳のブレンダ・リーをモデルにトレーニングを行うことは、やりがいのある挑戦であり、創造的な飛躍でもありました。この技術が、愛されるクリスマスの名曲に新たな息吹を吹き込み、伝統と革新を実に人間的な方法で融合させることができて、私たちは感激しています」と語っている。

◎リリース情報
シングル「Noche Buena Y Navidad」
配信中


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