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シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」が通算14週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
7月13日付で1位に到達した後、7月27日付から今週(10月19日付)まで13週連続、通算14週目の首位を獲得した「ア・バー・ソング(ティプシー)」。2024年のチャートで複数週首位を獲得したタイトルは以下の通りで、2位以下とはさらに差をつけて最長記録を更新した。
シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(14週)
ポスト・マローン「アイ・ハッド・サム・ヘルプ feat. モーガン・ウォレン」(6週)
ジャック・ハーロウ「ラヴィン・オン・ミー」(5週)
フューチャー、メトロ・ブーミン&ケンドリック・ラマー「ライク・ザット」(3週)
ケンドリック・ラマー「ノット・ライク・アス」(2週)
テイラー・スウィフト「フォートナイト feat. ポスト・マローン」(2週)
ビヨンセ「テキサス・ホールデム」(2週)
同時にカントリー・ソング・チャートでも今週18週目の首位を獲得して、今年の最長記録を更新している。
今週の集計期間(2024年10月4日~10月10日)には、エアプレイが7,560万回、ストリーミングが2,640万回、セールスは6,000を記録して、エアプレイ・チャートでは11週目の首位を獲得。ストリーミング・ソング・チャートでは先週の2位から1位に再浮上して、デジタル・ソング・セールス・チャートでは2位をキープした。
ソング・チャート“Hot 100”で首位獲得週が14週を上回ったのは、2023年3月から8月にかけて通算16週を記録したモーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」以来で、2020年代では3番目に記録を更新し、最長記録まで2週に迫った。なお「恋人たちのクリスマス」は初めて1位を獲得した2019年からの記録を含めると、通算14週間首位を獲得している。
16週 モーガン・ウォレン「ラスト・ナイト」(2023年)
15週 ハリー・スタイルズ「アズ・イット・ワズ」(2022年)
14週 シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年)
12週 マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」(2020~2023年)
11週 ロディ・リッチ「ザ・ボックス」(2020年)
10週 アデル「イージー・オン・ミー」(2021年)
10週 BTS「Butter」(2021年)
シャブージーが初めてソング・チャート“Hot 100”にランクインしたのは、今年3月にリリースしたビヨンセのアルバム『カウボーイ・カーター』からゲストとして参加した「スパゲッティ」(31位)、「スウィート★ハニー★バッキン」(61位)の2曲がランクインした2024年4月13日付で、ゲストとしてではなくリード・アーティストとしてランクインしたのは、「ア・バー・ソング(ティプシー)」が初のタイトルとなる。
ゲストとしてではなく、リード・アーティストの曲としてソング・チャート“Hot 100”に初めてランクインした後、14週間以上首位を獲得したのは以下に続く史上4曲目で、同14週を記録したマーク・ロンソン、ロス・デル・リオと同率の2番目に記録を並べた。なお、「ア・バー・ソング(ティプシー)」以外の3曲はチャートに初めてランクインした曲としてその快挙を達成している。
リル・ナズ・X「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」(2019年 / 19週間)
マーク・ロンソン「アップタウン・ファンク feat. ブルーノ・マーズ」(2015年 / 14週間)
ロス・デル・リオ「マカレナ」(1996年 / 14週間)
シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年 / 14週間)
ソング・チャート“Hot 100”の集計が始まった1958年以降、66年の歴史の中で首位獲得週が14週間を超えたのは「ア・バー・ソング(ティプシー)」が史上14曲目で、首位を獲得した全曲中のわずか1.2%しか達成していない。なお、その14曲全てがルミネイトによる集計が始まった1991年以降に首位を獲得していて、それ以前より長く首位を獲得しやすくなったことが分かる。1991年以降で首位を獲得した曲のうち、14週間以上首位を獲得したのは全体のわずか3.4%で、「ア・バー・ソング(ティプシー)」はその厳選された一曲となった。
先週2位に最高位を更新したビリー・アイリッシュの「バーズ・オブ・ア・フェザー」は今週も同位をキープして、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートではそれぞれ10週目の首位を獲得した。
先週4位にランクインしていたポスト・マローンの「アイ・ハッド・サム・ヘルプ feat. モーガン・ウォレン」は今週3位に、サブリナ・カーペンターの「エスプレッソ」も5位から4位にそれぞれワンランクアップしている。
サブリナ・カーペンターは、「エスプレッソ」の他にも「テイスト」が先週の9位から7位に、「プリーズ・プリーズ・プリーズ」も10位から9位にそれぞれ上昇し、今週も最新アルバム『ショート・アンド・スウィート』から3曲をTOP10にランクインさせた。TOP10に3曲をランクインさせたのは今週が7週目で、3曲以上を7週間以上ランクインさせたアーティストとしては、50セント(2005年 / 11週間)、ザ・ビートルズ(1964年 / 10週間)、ジャスティン・ビーバー(2015~2016年 / 10週間)、ドレイク(2018年 / 9週間)、T-ペイン(2007~2008年 / 9週間)に続く6組目の記録となる。
レディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は先週の6位から5位、チャペル・ローンの「グッド・ラック、ベイブ!」も7位から6位にそれぞれワンランクアップ。テディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は先週に続き8位をキープして、TOP10のランクイン総週を史上5番目の39週目に更新した。
57週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020~2021年)
44週 ザ・キッド・ラロイ「ステイ with ジャスティン・ビーバー」(2021~2022年)
41週 モーガン・ウォレン「ラスト・ナイト」(2023~2024年)
41週 デュア・リパ「レヴィテイティング」(2021年)
39週 ポスト・マローン「サークルズ」(2019~2020年)
39週 テディ・スウィムズ「ルーズ・コントロール」(2024年)
38週 ハリー・スタイルズ「アズ・イット・ワズ」(2022~2023年)
37週 グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」(2021~2022年)
今週10位には、ベンソン・ブーンの「ビューティフル・シングス」が先週の12位から上昇して、8月3日付以来約2か月ぶりのTOP10復帰を果たしている。「ビューティフル・シングス」は、2月から今週まで約8か月間TOP15にランクインしていて、TOP10には今週で25週目にランクイン総週を更新した。
今年のチャートで最も長くTOP10にランクインしたのは前述の「ルーズ・コントロール」(39週間)で、それに続くのが「ビューティフル・シングス」と同25週を記録したサブリナ・カーペンターの「エスプレッソ」、今週14週目の首位を獲得したシャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」が24週間で3番目の記録となる。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月18日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
2位「バーズ・オブ・ア・フェザー」ビリー・アイリッシュ
3位「アイ・ハッド・サム・ヘルプ」ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン
4位「エスプレッソ」サブリナ・カーペンター
5位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
6位「グッド・ラック、ベイブ!」チャペル・ローン
7位「テイスト」サブリナ・カーペンター
8位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
9位「プリーズ・プリーズ・プリーズ」サブリナ・カーペンター
10位「ビューティフル・シングス」ベンソン・ブーン
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